海外で先行発売され既に大人気となっている『Hiness CB350』が、日本国内では『GB350』という名前で発売されそうなことは2月に行われたオンラインイベントのHonda Motorcycle Fes 2021でお伝えしましたが、とうとうその正式発表がありました!
350cc空冷シングル『GB350』&『GB350 S』が新発売!
海外で先行して発売され、既に高い人気を誇っている『Hiness CB350』が『GB350』という名前で日本国内に正式導入される発表が出ました!
しかも『GB350』だけじゃなく、スポーティな仕様の上級モデルとして『GB350 S』も同時に発売となります。
GB350
GB350 S
GB350ってどんなバイク?
GB350はバイクの原点的なスタイルを感じさせるホンダの新型ロードスポーツモデル。
最大の特徴はボア×ストロークが70.0mm×90.5mmという超ロングストローク設計の348cc空冷単気筒エンジンを搭載していることです。
いたずらに最高出力を追い求めず、走る喜びと共に、心地よいエンジンの鼓動やサウンドを楽しむテイスティさが重視されています。
空冷4ストロークOHC単気筒348ccエンジンの最高出力が『わずか20馬力』という部分こそが逆にトピックスなんです。
また、最大トルクを3000回転という低い回転数で発生し、圧縮比も9.5対1と低く設定されていることも『GB350』の目指した方向性を伺い知ることができる一因。エンジンの鼓動感や低~中速域の力強さこそが、このバイクの真骨頂となります。
そのうえで複数のバランサーを巧みに配置し、ロングストロークエンジンの鼓動をクリアに感じられるフィーリングを目指しているというから、期待は高まるばかり!
しかしながらシンプルな外観とは裏腹に、ABSの他、トラクションコントロール(Honda セレクタブル トルク コントロール)など電子制御も装備。
同時にアシストスリッパ―クラッチを採用し、軽い操作感と急激なエンジンブレーキによる不快なショックを緩和。最新バイクとしての安心感と共に、エンジンを味わい尽くすことができるように仕上げられています。
そしてフロント19インチ、リア18インチの前後ホイールは細部の剛性バランスにまでこだわり、しなやかな特性の新設計ダブルクレードルフレームと共に、鷹揚なハンドリングでライダーを楽しませてくれるはずです。
これはもう400cc以下クラスにおける、味わい系バイクの真打ち登場と言っても過言ではありません。
GB350のカラーリングはマットジーンズブルーメタリック、キャンディークロモスフィアレッド、マットパールモリオンブラックの3色が設定されます。
スポーティな『GB350 S』も同時展開
そして、同時発売される『GB350 S』はリアホイールを17インチに小径化し、ワイドなラジアルタイヤを装着。
ヘッドライトやサイドカバー、前後フェンダーなどのデザインもアレンジされている他、マフラーもバンク角をより深く確保できる形状に変更し、ハンドル位置やステップ位置もスポーティな方向にアジャストすることで『走りを味わう』ためのテイスティ・スポーツとして整えられています。
カラーリングはモダンな印象のパールディープマッドグレーと、精悍なガンメタルブラックメタリックの2色をラインアップ。
バイクの原点を感じるトラディショナルな『GB350』に対し、『GB350 S』からは現代的な洗練を感じることができますね!
『GB350』&『GB350 S』の価格と発売日は?
ベーシックかつ幅広く楽しめるバイクとして、大きく期待の持てるこれら2台ですが、それぞれに発売日と価格が異なります。
『GB350』は2021年4月22日(木)に発売。価格は550,000円(※消費税10%込み)です。
そして『GB350 S』は少し遅れて2021年7月15日(木)に発売。価格は594,000円(※消費税10%込み)となっています。
等身大で楽しむことができること間違いなしの『GB350』シリーズ。
排ガス規制も厳しくなる一方の時代の中で、本気で味わいを追求した空冷シングルの走り。
それがどんなものになるのか……楽しみがまたひとつ増えました!
【文/北岡博樹(外部ライター)】