九州はバイクで走って楽しいスポットがたくさんあります。
今回は九州の北側、佐賀や長崎方面を中心としたツーリングの情報をまとめてみました。
実際に私、ライター後藤が博多~定番スポット長崎の大バエ灯台までを走ってみて、途中で出てきたオススメしたいスポットや道を紹介していくことにします。
松林に囲まれた海岸 虹の松原
博多から西に向かって走ると唐津市で虹の松原という標識を目にします。
大バエ灯台まで一気に走りたいところですが、時間に少し余裕があるようでしたら、是非ルートに虹の松原を組み込んでみてください。
虹のように弧を描いた海岸に100万本の松が幅500メートル、4.5キロも続きます。
メインの通りを外れるとこんな道も出てきます。
まるで松林を独り占めにしたような気分。
天気の良いときに松の中を走り抜けていったら松の木々から元気をもらうことができるはずです。
虹の松原の西側にある浜崎海岸は、バイクで海岸沿いに出ることもできます。
道路があるのは数百メートルですが、海を見渡すベンチやお店があって開放感に溢れた雰囲気。
一部未舗装になっているので、自信がない方はバイクを駐車場に駐めて歩いていくことをオススメします。
歩いても海までは数分です。
イカとアジフライの誘惑
お昼ご飯に何を食べるかを考えるのはツーリングの大きな楽しみの一つでしょう。
午前中に博多を出発すると、ちょうど良い時間に通過するランチスポットがあります。
ただ、とても魅力的なランチスポットが2つ存在するので、どちらにするかとても迷うことになります。
呼子のイカと松浦のアジフライです。
呼子はイカの活き造りが有名な街。
今回立ち寄った河太郎は、日本で最初にイケス料理をはじめた店。
イカの活造りも元祖だということ。
注文が入ってから料理人さんが活イカをさばきます。
透き通ったイカのお刺身は鮮度の証明。
生きているイカを高い技術で短時間で活造りにしないとこういう風にはなりません。
撮影で訪れたときはイカの足がまだ動いていました。
九州独特の甘いお醤油が、このイカの刺身にベストマッチ。
活造りを食べ終わると一度お盆が下げられ、ゲソが天ぷらになって再登場。
火が通ったイカのゲソは適度な歯ごたえと味がまた違います。
河太郎は人気店なのでランチタイムは平日でも混み合います。
休日や行楽シーズンはそれなりの待ち時間を考慮しておいたほうがいいでしょう。
また、呼子には他にもイカの活き造りを提供するお店がたくさんあります。
住所:〒847-0303 佐賀県唐津市呼子町呼子1744-17
営業時間:平日 11:00~17:00(15:30最終入店、16:00ラストオーダー)
土日祝日:10:30~19:00(17:30最終入店、18:00ラストオーダー)
定休日:お盆と年末年始のみ
Webサイト:河太郎
松浦のアジフライもまた有名です。
何しろここはアジフライの聖地と言われているところ。
アジの水揚げ日本一を誇り、道路沿いに、いくつもアジフライのモニュメントがあります。
鮮度はもちろん、調理でも日本一を目指し街一丸となって取り組んでいます。
それぞれの店がソースなども含めてアジフライの美味しさを競い合っているのです。
ここまで気合の入ったアジフライ、魚好きなら一度は食べてみたいと思いますよね?
長崎の島と橋を楽しむ
長崎は日本で一番島が多い県としても知られています。
国土地理院による最新データによれば、その数はなんと1,479島!
大きな島には橋がかかっていて、大バエ灯台に向かう途中にもいくつもの橋が出てきます。
この橋のダイナミックさもまた長崎の魅力でしょう。
この平戸大橋を見た瞬間、私、ライターの後藤はアメリカのサンフランシスコ・オークランドベイブリッジを思い出してしまいました。
ベイブリッジほど大きくはないんですが、橋の形とか見え方がとても良く似ていて美しいんですよね。
平戸大橋を渡るとそこは平戸市。
ここまで来れば大バエ灯台まではあと一息なんですが、このあたりで少し休憩したいという方も出てくることでしょう。
スイーツなんか食べて一休みできたらいいですよね?
実は大バエ灯台に行く途中に絶好のスイーツのお店があります。
フラワーみきです。
ここはお花屋さんなんですが、スイーツが美味しいことでも有名。
実は私、最近増えてきたあっさり系のソフトクリームにはもの足りなさを感じてしまいます。
でもフラワーみきのソフトクリームは濃厚系で実に美味しいんです。
写真を撮っているうちに形が少し崩れてしまいましたが、神々しいまでの美しさ、おわかりいただけるかと思います。
このソフトクームやアイスクリームに季節の果物などを組み合わせたスイーツも豊富。
喉が乾いたときは、フルーツを使ったドリンクもあります。
基本的にテイクアウトのみですが、店舗前のテーブルと椅子を使うことができます。
愛車を前にして食べるスイーツとドリンクは格別で走ってきた疲れも吹き飛んでしまいそうです。
実はオーナーの古川さんは最近普通二輪免許を取得してRebel 250を購入したばかりなんだとか。
そんなわけでライダーも大歓迎のお店なのです。
住所:〒859-5123 長崎県平戸市大野町379-1
電話:0950-23-8198
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休(SNSで定休日をご確認ください)
Webサイト:フラワーみき
東シナ海と断崖のコントラスト 大バエ灯台
平戸からは長崎サンセットロードを走ることになります。
長崎市からスタートするこの道は平戸を通って大バエ灯台まで続きます。
海岸沿いの国道などを中心に設定されていて、長崎の歴史と風景を楽しみながら走れるようになっています。
生月島に入り、島を北に進んでいくと終点が大バエ灯台。
駐車場から少し歩くと白亜の灯台が現れます。
無人の灯台ですが展望台があり、周囲を見渡す絶景を楽しむことができます。
溶岩が固まり、長い期間かけて波で侵食されてできた海蝕崖は80メートルもの高さがあって大迫力です。
大バエ灯台を訪れたら是非走っていただきたいのが生月サンセットウェイ。
正式名称は生月農免農道です。
ここは数々の自動車メーカーがCM撮影に使った道路として知られています。
ホンダFitのCMでも過去にこの道を使ったことがあったんだとか。
東シナ海と断崖を眺めながら気持ち良く走ることができるルートです。
視界が開けてこの道が見えたときは思わず「オオッ」と声が出てしまいました。
夕方、海に沈む夕日を見ながら、こんな道を走れたら最高だと思いませんか?
帰りの時間と照らし合わせて検討してみてください。
いかがでしたでしょう?
博多から大バエ灯台までをモデルルートにしてみましたが、九州の北側では他に雲仙などもライダーに人気のスポット。
どのルートも素晴らしい景色とワインディング、グルメを満喫できるので、是非出掛けてみてくだい。
【文/後藤武(外部ライター)】