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日本の『三大ダム』を知ってる? バイクツーリングの目的地としてもダムはおすすめ!【日本の三大○○/ダム 編】

日本にある数多くの絶景や観光地・郷土料理などには、特に著名なものの3つに絞って「日本三大○○」として総称されることがあります。今回は日本を代表する『3つのダム』を紹介しながら、バイクで走りに行きたいツーリングスポットとして解説します!

実は見学もできる穴場スポット⁉︎ バイクで日本最大級の「ダム」を見に行こう!

いつ、誰が、どのように決めたのか? 諸説はあるけれど、日本にはそのジャンルを代表する“三大スポット”というものがいくつか存在します。

山岳部などをツーリングしていると時々見つけることができる巨大な「ダム」ですが、そんなダムにも日本を代表する「日本三大ダム」と呼ばれる3つのダムがあるのをご存知ですか?

そもそも“ダム”の役割とは、大きく分けて3つあり、ひとつは大雨が降ったときなどに川などの水があふれたりしないように水量を調整する「治水(ちすい)」としての機能、二つ目は、田んぼや畑などに水を送り届けたり生活用水として用意しておく「利水」としての役割、三つ目は、放水の流れなどを利用して電気を作る「水力発電」としての機能です。

水力発電に関しては全てのダムで行われているわけではありませんが、全国には国土交通省が管理しているダムの数だけでも128箇所もあると言われています。

そんな日本各地にあるダムにも、実は大きく分けて3つの形式があるんです。

日本にある凡そ半分の50%のダムは、土を盛って作られた「アースダム」と呼ばれ、その他の約40%のダムがコンクリートを敷き詰めて作られた「コンクリートダム」、残りの約10%のダムが岩石や土砂を積み上げて建設する「ロックフィルダム」になっています。

その中でも最大級の規模を誇るダムが、今回紹介する『奥只見ダム』『黒部ダム』『御母衣ダム』です。

いずれも日本列島の中心付近に位置し、甲信越地方に集中していますが、巨大なダムを建設するには標高の高い広大な敷地が必要になるので、険しい山々があるエリアが選ばれているわけですね。

それでは日本三大ダムのそれぞれの特徴を見て行きましょう。

【新潟県】遊覧船も運航する日本一高い重力式コンクリートダム『奥只見ダム』

出典:Photolibrary

新潟県と福島県の県境に跨る日本一の高さを誇る重力式のコンクリートダムが『奥只見ダム』です。

冬季は日本の山岳部でも有数の豪雪地帯である奥只見エリアは、周囲を2,000m級の山々に囲まれた美しい景色が広がります。

■奥只見シルバーライン(二輪走行不可) 出典:Photolibrary

奥只見エリアに向かうには「国道352号」を経由する方法と「奥只見シルバーライン」を経由する2パターンがありますが、奥只見シルバーラインは残念ながらバイクの走行が不可になっています。

バイクで奥只見ダム付近へ向かうには、別名「樹海ライン」と呼ばれる国道352号でアクセス可能ですが、例年7月頃まで通行止めになっている場合があります。

また、この道は豪雪地帯の雪解け道ということもあり、デコボコとした路面が多く、道路上に沢ができるようなところなどもあることから、通称“酷道352”などとも言われるほど難所の多いルートになりますので、バイクで向かう場合は充分注意したい国道です。

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奥只見ダムは建設によって出来た人造湖で、その大きさ(湛水面積)は約11.5km²もあり、総貯水量は約6億㎥で、ダム湖としては日本で三番目の大きさを誇ります。

奥只見ダムでは、奥只見湖を船で周遊してくれる「遊覧船(周遊コース:1,200円)」もあるので、ダム見学のついでに奥只見の秘境をクルージングしてみてはいかがでしょうか。

所在地:福島県南会津郡檜枝岐村見通
流域面積:595.1km²
入場料:なし
ダムカード:有り
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【富山県】県境の秘境にある日本最大のアーチ式コンクリートダム『黒部ダム』

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富山県東部の黒部川に建設された、日本最大のアーチ式コンクリートダムが「黒部ダム」です。

この黒部ダムが建設される前は、壮大なスケールと難所をいくつも通過しなければならない困難さから「世紀の大事業」と呼ばれていたほどで、約7年もの月日と、延べ1000万人の人手によってようやく完成したとされるダムです。

ダムの貯水量は2億トンもあると言われ、えん堤の高さは186m、長さは492mを誇る日本一のアーチ式ダムになっています。

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しかしながら、黒部ダムへ向かうための立山黒部アルペンルートは、バイクや自家用車の走行が不可になっています。

麓の扇沢駅にバイクを停めて、トロリーバスやケーブルカーなどを複数乗り継いで向かうことになりますが、他ではなかなか味わえない雄大さと、絶景が広がる秘境を求めて多くのリピーターが訪れる日本有数のダムとして人気です。

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また、黒部ダムを見学するための見学ツアーも組まれていたり、標高1,448mの黒部湖を遊覧船でクルージングできる黒部湖遊覧船ガルベも運行しているので、1日中楽しめるアミューズメント施設としても優秀だと言えます。

所在地:富山県中新川郡立山町芦峅寺
流域面積:188.5km²
見学料金:1,570円(大人片道)
ダムカード:有り
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【岐阜県】“20世紀のピラミッド”と称された日本初のロックフィル式ダム『御母衣ダム』

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岐阜県大野郡白川村に位置し、一級河川の庄川本流上流部に建設された日本初のロックフィル式ダムが「御母衣(みぼろ)ダム」です。

岩石や土砂を積み上げて建設されるロックフィル式と呼ばれる方法で作られた御母衣ダムは、高さ131m、長さ405mもあり、総貯水容量は37億m³もあるとされている大規模なダムで、1961年に完成された当時は“20世紀のピラミッド”とまで称されたと言われています。

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堰堤の一部が展望台になっており、御母衣湖の静かな湖面の眺めが美しい絶景スポットもあります。

御母衣ダムまでは直接バイクやクルマで行くことが可能で、ダムの水力発電などが見学できる「御母衣電力館」や、御母衣ダム建設にまつわる様々な歴史やドラマなどが見られる「MIBOROダムサイドパーク」などの施設もあるので、ツーリングのついでに楽しめるようになっています。

所在地:岐阜県大野郡白川村御母衣
流域面積:442.8km²
見学料金:600円(大人)
ダムカード:有り
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“ダムマニア”垂涎の「ダムカレー」と「ダムカード」

出典:Photolibrary

ダム見学を趣味としているダム愛好家やダムマニアの間で人気なのが「ダムカレー」と「ダムカード」です。

カレーのお米をダムとして盛り付け、ルーを貯水湖に見立てたダムカレーは、地域ごとのダムで違った味やデザインが楽しめるようになっています。

また、ダムのことをより知ってほしいという願いから、2007年から配布がスタートした「ダムカード」は、ダムに関する写真や情報がデザインされたカード形式のパンフレットで、ダムや指定された配布場所に訪れることで無料で貰うことができます。

ツーリングでダムに訪れた記念にもなるので、日本各地のダムカードを集めてみるのも楽しいかもしれませんね。

出典:Photolibrary

いかがでしたか?

今回紹介した「日本三大ダム」は、数ある日本のダムの中でも特におすすめしたい場所です。

バイクツーリングで現地まで行った時には、是非、立ち寄ってみてくださいね!

【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】

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