日本にある数多くの絶景や観光地・郷土料理などには、特に著名なものの3つに絞って「日本三大○○」として総称される項目があります。今回は日本を代表する『3つのラーメン』を紹介しながら、バイクで走りに行きたいツーリングスポットとして解説します!
屋台から始まったとされる「日本三大ラーメン」とは?
いつ、誰が、どのように決めたのか? 諸説はあるけれど、日本にはその土地を代表する“三大スポット”というものがいくつか存在します。
現在では“日本の国民食”とまで呼ばれるようになった「ラーメン」にも、「日本三大ラーメン」と呼ばれる3つのラーメンがあるのですが、皆さんはどこのラーメンなのかご存知でしょうか?
ラーメンの起源は諸説ありますが、古くは300年以上前に中国から伝わったとされる「南京そば」や「支那そば」がルーツと言われています。
地域によっては「中華そば」などとも言われていたそうですが、日本で現代のように“ラーメン”と呼ばれるようになったのは、1910年頃に東京・浅草で開業していた中華料理店「来々軒」が発祥ではないかと言われており、中国西北部に位置する蘭州の麺の一種「拉麺(ラーミェン)」の発音から全国に広まって行ったのではないか、と言う説が有力のようです。
現在、日本で食べられるラーメンの種類は、細かいものまで含めると100種類以上はあるのではないかと言われており、正確な数値を計れないほど広く親しまれる国民食になっています。
ラーメンの基本となるスープの種類も、代表的な種類として「醤油」「塩」「味噌」「豚骨」「魚介系」などがありますが、それらを組み合わせたオリジナルのラーメンも次々に生み出されているので、自分の好みに合ったラーメンを見つける楽しさがあるのも魅力です。
そんな日本の数あるラーメンの中で「日本三大ラーメン」と言われているのは『札幌ラーメン』『喜多方ラーメン』『博多ラーメン』の3種類です。
一般的に定義付けされているこの日本三大ラーメンは、ラーメンの味で区分されたものでもなく、これらが人気のラーメン“ベスト3”と言うわけでもありませんが、なぜこの3つが選ばれているのでしょうか?
当然ながら、ラーメンのような食べ物には味の好みもありますし、定義も明確に定まっているものではありませんが、この3つのエリアのラーメンに共通しているのは、いずれも“屋台ラーメン”が発祥になっていると言うことです。
諸説はありますが、いつしか日本三大ラーメンと呼ばれるようになった御当地ラーメンをひとつずつ見て行きましょう。
【北海道】味噌ベースのコッテリ濃厚スープが魅力『札幌ラーメン』
北海道の「札幌ラーメン」は、札幌市にあった屋台「だるま軒」が発祥と言われている御当地ラーメンです。
現在は味噌ラーメンのイメージが強い札幌ラーメンですが、当初は塩味から始まったとされ、次に醤油味、そして1960年頃から味噌味が定着して行ったと言われています。
北国の寒い地域だけあって、冷えた身体を温められるようにラードなどで表面を覆った冷めにくい味噌ベースのスープに、コシのあるモチモチとしたちぢれ麺を使用しているのが一般的です。
お店によっても異なりますが、キャベツやもやしなどの野菜を炒め、コーン、チャーシューなどがトッピングされ、脂分は少ないのに濃厚でコッテリ目の味が特徴になっているのが札幌ラーメンです。
スープ:味噌ベース
麺:細麺
主なトッピング:チャーシュー、メンマ、ネギ、コーン、バター、もやし 他
【福島県】醤油ベースのあっさりスープと平打ち縮れ麺が相性抜群『喜多方ラーメン』
福島県の「喜多方ラーメン」は、喜多方市にあった屋台「源来軒」が発祥と言われているラーメンです。
現地で提供されている喜多方ラーメンの特徴は、豚骨ベースのスープと煮干しベースのスープを別々に作り、これらを注文後にブレンドして醤油と組み合わせて提供するのが一般的で、深みがあるのにあっさりとした味わいが楽しめる御当地ラーメンです。
あっさりめのスープに麺がよく絡むように、多加水麺を使った太めで平打ちのちぢれ麺が使用され、ツルツルでモチモチとした食感が味わえるのが特徴になっています。
トッピングはシンプルにネギとチャーシュー、メンマなどが一般的ですが、お店によっては角煮やバラ肉を使ったトロトロ食感のチャーシューを濃い目の味つけにして、麺が見えなくなるほど敷き詰めたチャーシュー麺のように提供してくれる店舗もあります。
スープ:醤油ベース
麺:縮れ麺
主なトッピング:チャーシュー、メンマ、ネギ、ナルト 他
【福岡県】濃厚な豚骨スープを硬めの極細麺で味わう『博多ラーメン』
九州・福岡県の「博多ラーメン」は、博多市の中洲に現在でもある「三馬路」の屋台が発祥と言われているラーメンです。
一般的な博多ラーメンの特徴は、白濁でコッテリとした豚骨スープに、極細のストレート麺を使用した少し固めの麺で食べる御当地ラーメンです。
極細ストレート麺の硬さを、ハリガネ、バリカタ、カタ、普通など、注文時に好みの硬さで茹でてもらえたり、追加で替え玉が頼めるのも博多ラーメンの特徴のひとつです。
博多ラーメンの主なトッピングは、チャーシュー、ネギ、キクラゲ、もやし、ノリなどが一般的ですが、紅ショウガや白ごま、辛子高菜など、お店によって具材やトッピングが選べるようになっているところもあります。
スープ:豚骨ベース
麺:細麺
主なトッピング:チャーシュー、紅生姜、ネギ、のり 他
いかがでしたか?
これらの「日本三大ラーメン」は、数ある日本のラーメンの中でも特におすすめしたい御当地麺です。
バイクツーリングで現地まで行った時には、是非、そのエリアならではの絶品ラーメンを味わってみてくださいね!
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】
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