古来から日本にある広大な土地や、人類が造った巨大な建造物など、日本にある万物には、そのジャンルごとに“ナンバーワン”とされるものが必ず存在します。そんな、誰しもがちょっと気になる「日本一の○○スポット」へ、バイクで行って楽しむツーリングスポットをご紹介。今回は『日本一長い川』へ行って見ましょう!
総全長367km!「日本で一番長い川」は関東・甲信越エリアを跨る『信濃川』
海と山に囲まれる日本列島にある河川の総数は、大小合わせて30,000以上もあると言われています。
河川法という法律に基づいて、国道交通省が指定している一級河川の川の数は13,994、二級河川は7,090、その他の準用河川は14,314もあるとされていて、その中でも“1番の長さ”を誇るのが、関東平野の山から日本海側の新潟市付近まで、総全長367kmに渡って流れる『信濃川(しなのがわ)』です。
ちなみに、第2位は群馬県を水源に関東平野から太平洋へと流れる「利根川(332km)」、第3位は北海道の中央部大雪山系の山を水源として石狩平野を流れる「石狩川(268km)」になっています。いずれの距離もバイクで走るとなると1日では終わらないレベルですね。
秩父山から日本海まで流れる「信濃川(千曲川)」
信濃川の水系全体の流域面積は、新潟県の面積とほぼ等しい11,900㎢もあるとされていて、陸路が発達していなかった時代には食糧や燃料、日用品といった物資の運送川路としての役割を果たしていました。
そんな日本一長い距離を流れる信濃川は、長野県と新潟県の境目で「千曲川(ちくまがわ)」から「信濃川」と名称を変え、新潟市の日本海に注ぐ一級河川です。
同じ川なのに、出世魚のようにエリアによって呼び方が変わるのは不思議ですね。
一説では、長野県側の川はカーブの数が多くあり「激しく曲流点がある」ことから『千曲川』と呼ばれ、新潟県側では、長野県の旧国名である「信濃から流れてくる川」ということで『信濃川』と呼ばれるようになったといわれます。
信濃川の源流は?
そんな信濃川の源流は、山梨県・埼玉県・長野県の3県の境にある奥秩父の「甲武信岳(こぶしがたけ)」にあります。
標高2,475mもある甲武信岳に降った雨などが時間をかけて日本海側まで流れ出ることで、日本一長い川を形成しています。
信濃川の下流は?
信濃川の最下流は新潟市にある新潟港です。
長野県側の千曲川から佐久平を流れ、途中で槍ヶ岳を水源とする犀川(さいかわ)と長野市で合流した後、新潟県境からは信濃川として、総全長367kmもの距離を抜けて日本海側へと繋がっています。
日本最大級の「長岡花火大会」が行われているのも『信濃川(千曲川)』
他にも、信濃川は新潟・長岡エリアで開催される、日本最大級の花火大会「長岡花火大会」が行われる川としても有名です。
2023年度は8月2日(水)と3日(木)の2日間にわたって開催される予定になっていますので、是非訪れてみてはいかかでしょうか。
「信濃川」周辺のおすすめツーリングスポットは?
総延長367kmもある日本一長い信濃川の周辺には、バイクで走って楽しめるツーリングルートもたくさんあります。
ここからは、信濃川のルート沿いにある周辺のオススメツーリングスポットを見て行きましょう。
【道】信濃川沿いを走れる「国道17号」
信濃川や千曲川を臨みながら下道ツーリングを楽しむなら、関東と越後を直接結ぶ三国街道でもある「国道17号線」がオススメです。
所々に信濃川や千曲川に沿って走れる爽快ルートもあり、国道17号のみで長野〜新潟間を行き来できるので、道もわかりやすく、バイクで走って楽しいルートのひとつです。
【景勝地】日本の原風景が見られる「姨捨の棚田」
千曲川沿いの景勝地としてオススメなのが、長野県北部の千曲市にある「姨捨(おばすて)の棚田」です。
長野市を中心とした盆地を臨む、標高460~560mの小山に、階段状になった棚田が約1,800枚(約75ha)に渡り広がり、高台から日本の原風景らしい絶景を見ることができます。
【立寄スポット】日本一のあんずの産地!「あんずの里」
立ち寄りスポットとしてオススメなのは、長野県千曲市に位置し、日本一のあんずの生産地とされる「あんずの里」です。
千曲市森地区にある上平展望台からは、山里を染める一目十万本と呼ばれる薄桃色の花を見ることができる場所でもあります。
あんず狩りのシーズンは、例年6月下旬~7月上旬頃になっていますので、是非バイクで訪れてみてはいかがでしょうか。
【名物料理】長野県民の定番おやつ「こねつけ」
千曲川沿いのオススメグルメとしては、長野県の郷土料理として知られる「おやき」が有名ですが、もう一つの郷土料理として「こねつけ」と呼ばれる県民食があります。
“こねつけ”とは、お米と小麦粉を混ぜてこねたものに、味噌だれを付けた“お餅”のような食べ物で、北信・東信地域に伝わる郷土料理。
味噌味の“焼きおにぎり”のような香ばしさがあり、ツーリングのおやつとして携行食としても楽しめる御当地グルメになっています。
いかがでしたか?
これらの場所は、日本一長い「信濃川」周辺で楽しめる、おすすめツーリングスポットです。
今度の週末には、この日本一長い川に沿って、ツーリングルートやプランを組み立ててみてはいかがでしょうか?
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】
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