「やっぱりバイクって楽しい!」
前回、スーパーカブ50をレンタルしてワカサギ釣りに行ったゆきこさんは、そう思ったのだと言います。
数年前に普通二輪免許を取得したものの、その後はすっかりバイクとは無縁の生活を送っていました。
それが久しぶりにバイクで走ったことで「もっと走りたい」という気持ちが沸き上がってきたのです。
スーパーカブ C125で西多摩方面へショートツーリング
「もう一度レンタルバイクで出かけてみよう」
そう考えて選んだのはスーパーカブ C125。
クラッチ操作やシフトチェンジを忘れてしまったというゆきこさんですが、前回スーパーカブ50に乗ってみて「これなら乗れそう」と考え、排気量の大きなC125にステップアップすることにしたのです。
バイクをレンタルしたのは東青梅駅前にあるオクズミ。
C125のスマートキーなどの装備について説明を受けたあと、目的地である檜原村方面に走り出しました。
「125に乗れるかな」と最初はかなり緊張していました。
けれどそこはC125が助けてくれました。
クラッチのつながり方や変速もスムーズそのもの。
エンジン特性も扱いやすく、上り坂もスイスイ登っていく力強さがあります。
サスペンションや車体の性能が高いから、荒れた路面でも不安がありません。
檜原村方面は交通量が少なかったこともあって、バイクの運転を思い出しながら安心して走れた様子。
しばらくするとワインディングを楽しむ余裕まで出てきました。
自然の中にあるカフェで癒やしのランチタイム
檜原村は東京都にある唯一の村です。
秋川渓谷の上流に位置するこの場所は豊かな自然に囲まれた山里。
そして雰囲気の良いカフェがたくさんあることでも知られています。
ランチのために立ち寄ったのは「カフェかなかな」。
アメリカ製のトレーラーハウスを使ったカフェです。
古き良き時代のアメリカを彷彿させる雰囲気で、ライダー歓迎というのが嬉しいところ。
休日ともなると多くのライダーやサイクリスト達が訪れてきます。
しかも駐輪場は女性ライダー優先でした。
入り口にあるロボット兵と記念撮影。
「カフェについてヘルメットを取ったら空気が澄んでいて呼吸するだけで気持ちいいし、細かい所までオシャレで写真を撮るのがすごく楽しかった。」と久しぶりのツーリングで訪れたカフェを楽しんでいる様子。
カフェの裏には廃道もあって、冒険気分も味わうことができたりします。
ここでオーダーすることにしたのはチーズバーガー。
パティ、バンズ共にこだわりが感じられるこのハンバーガーを食べるために、わざわざ遠方からやってくる人がいるほど。
「ハンバーガーはバンズがサクふわだし、パティもお肉が分厚くてソースが濃厚でした。生のオニオンがほんのり辛味があって、それがまた良いアクセント。とっても美味しかったです!」
お腹がいっぱいになったところで檜原村散策に出発です。
【 カフェかなかな 】
住所:〒190-0223 東京都西多摩郡檜原村南郷6-209
電話番号:090-4746-9087
営業時間:7:00~18:00
定休日:月曜日もしくは火曜の雨天
Webサイト:カフェかなかな
スーパーカブで大自然の中を走る
面白そうな道を見つけたら寄り道。
普段スマホのナビばかり使って目的地まで最短距離を移動しているから、寄り道がとても新鮮。
バイクで寄り道をすると、自由な時間を満喫しているような気持ちになるようです。
小回りが効くバイクだから旅の楽しさが広がる
次の目的地は神戸岩という景勝地。
ゆきこさんは普段の観光で公共交通機関を使っていますが、神戸岩に行こうとするとバス停から15分ほど歩くことになります。
ところがバイクだったら、すぐ近くまで行くことができるのです。
この便利さはちょっと驚きでした。
「公共交通機関だと行くのが大変な場所って多いんですね。バイクって使ってみるととっても便利だし、走っていると色々な刺激があって楽しいですよね。真っ暗で小さいトンネルを通るときはワクワクしました。」
神戸岩は垂直に100メートルそそり立つ巨石が2つ向かい合わせになっています。
岩の周囲には遊歩道がありますが、ここを歩くだけでもゆきこさんにとってはかなりのアドベンチャーだった様子。
「いつも観光で行くような場所って、整備された展望台のようなところばかりじゃないですか。でもここは自然を生かした遊歩道。歩きやすいわけじゃないけど、そこがまた良いですね。わたしみたいに、普段都会で生活している女子にしてみたら、ここを歩くだけで大冒険してるみたいな気分になります。」
渓流を流れる透き通った水の冷たさを確かめてから檜原村をあとにすることにしました。
「東京都唯一の村って聞いていたから、もっと狭い場所をイメージしていたけど思っていたより広いんですね。コンビニやスーパーが少ないから、すごく遠くに来た感じがしました。自然豊かだし、出会った人が穏やかで優しい。なんだか時間の流れがゆっくりしているようで、穏やかな気持ちになりました。」
ツーリングの締めくくりは秋川渓谷のカフェ
久しぶりのツーリングなので、早めにレンタルバイクを返却するつもりでしたが、ポカポカと気持ちの良い日なので、帰り道に秋川の茶房むべに立ち寄ることにしました。
茶房むべは、とても素敵な空間でした。
「店員さんがみんな柔らかな物腰で優しくて、居心地が良いですよね。庭園がとても落ち着く雰囲気で、夜までずっとここにいたかったくらいです。」
画伯だというご主人のセンスの良さが、お店のいたるところから感じられます。
「カフェの一角がギャラリーになっていて、ご主人の描いた絵が飾られていたから、思わず見入ってしまいました。」
店内も落ち着いた雰囲気で良かったのですが、気持ちの良い陽気なのでお庭のテーブルでスイーツをいただくことにします。
お願いしたのはフルーツを添えたチーズケーキ。
飲み物は抹茶が飲みたい気分ということで紅茶やコーヒーではなく敢えて抹茶。
カワイイ和菓子が添えられていました。
もちろんこれもいただいてしまいます。
「過去食べた中でベスト3に入るくらい最高に美味しいチーズケーキでした。和菓子も甘さが控えめで食感がわたし好み。どっちも見た目がかわいいし、最高のロケーションだから、ここでも写真ばかり撮ってしまいました。」
【 茶房むべ 】
住所:〒190-0174 東京都あきる野市乙津1312
電話番号:042-596-4335
営業時間:11:00〜16:00(月曜~金曜)11:00~17:00(土日)
久しぶりのツーリングで感じたこと
「スーパーカブ C125って、とても乗りやすいバイクでした。前回原付のカブでもオッカナビックリ乗っていたから『125なんて乗れるかなあ』と思っていたんですけど、まったく問題ありませんでした。普段バイクに接していない女子でも扱えるくらい軽いのも安心できたところ。それになんといっても色やデザインがカワイイですよね。お気に入りです。」
短い時間のツーリングでしたが、普段とは違う経験がたくさんできたというゆきこさん。
さっそく次のレンタルバイクツーリングのプランを考えているようです。
【文/後藤武(外部ライター)】