ジャンルで言えばスポーツツアラー。だけどホンダの大型スポーツバイクのラインアップの中で、すこし特別な存在でもある『VFR800F』の特徴や装備を解説します!
Honda VFR800F(2019)
VFR800Fは『大人のスポーツバイク』として2014年4月に発売されました。
発売当初からロングツーリング適性を高めたバイクとなっており、グリップヒーターやETCを標準装備。トラクションコントロールも2014年から搭載されていました。
ここで紹介する車両のカラー『パールグレアホワイト(ストライプ)』は、V4エンジン全盛期を感じさせる通称『インターセプターカラー』として高い人気を誇っています。
VFR800F最大の特徴は搭載されているエンジンにあり、国産車では唯一となるV型4気筒(V4)エンジンを搭載。
ホンダが1980年代からV4エンジンでレースの世界を席巻した、その栄光の歴史を今に受け継ぐ存在であり、先進性の中にノスタルジーも感じさせるのが特徴のひとつです。
足まわりは硬すぎず、しっとりとしていてスポーツバイクとしては乗り心地も良好。防風性も高いのでロングツーリングも快適です。
■車両価格 1,445,400円/ヴィクトリーレッド(消費税10%込)、1,552,400円/パールグレアホワイト(消費税10%込)
VFR800Fのライディングポジションや足つき性は?
跨ってみるとすこし強めの前傾姿勢でスポーティなライディングポジションとなるのもVFR800Fらしさです。
単なる快適バイクではなく、スポーツバイクとしてのポテンシャルを感じることができます。車体はやや大きめに感じられますが、そのおかげでライダーはシートの上での自由度が高く、シチュエーションに合わせて適切なフォームを取ることが可能。
ステップ位置は高すぎず、身長176cmのライダーでも窮屈さはありません。
シートに調整機構が備わっており、シート高を809mm/789mmの2段階で選択することができます。
写真は身長176cmのライダーが809mmのシート高に設定した場合の足つき性ですが、足も下ろしやすいシートまわりの形状のため、両足カカトまでべったりと接地し安心感があります。
VFR800Fは車両重量が243kgと、スポーツバイクとしてはやや重いのですが、この足つき性があるので重さは特に気になりません。むしろ重量のわりにはサイドスタンドからの引き起こしが軽いことが印象的でした。
VFR800Fの燃費は?
VFR800Fの使用燃料はレギュラーガソリン。燃料タンクは21Lの大容量を確保しています。
この時は高速道路7割、一般道3割くらいのイメージで走行距離が471.7km。総給油量は25.08Lでした。
満タン法で計測した燃費はガソリン1リッターあたり18.81キロとなっています。
VFR800Fに乗ってみた感想は?
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