レブル1100(Rebel 1100)が他とは違う最大のポイントはやっぱり走り。しかもどうやら、ちょっと次元が違うレベルに走りがスゴい!?
控え目に言ってレブル1100(Rebel 1100)の走りがやばい
今回、乗ることができたレブル1100(Rebel 1100)はオートマチック機構DCT(Dual Clutch Transmission)だったこともあり、テイスティな走りは存分に楽しめました。
大型バイクのクルーザーとして余裕の及第点です。
だけどレブル1100はやっぱりホンダ車で、他とは違う『レブル』なんだなと思い知るのがその走り。
そこがもう……なんだか差があり過ぎると言うか……
控え目に言って『次元が違う』というのが感想です。
クルーザーとしてのライディングポジションなどの話はひとまず横に置いておいて、フィーリングとしてはほとんどロードスポーツみたい。
何よりフレームやスイングアームの剛性感の高さがもたらす、コーナリング時の安心感がケタ違いです。
そもそもレブル1100にはニューモデルとしての発表時点から最大バンク角を35度確保するなど、スポーツ性の高さが垣間見える情報がありました。
だけどこれ、実車で走るとまるで感じ方が違ってきます。
レブル1100の最大バンク角35度は『がんばったらそこまで寝かせられる』んじゃありません。あっさりそこまで行っちゃう!? が事実なんです。
クルーザーとして考えれば、最大バンク角35度は十分と言えるはず。だけどレブル1100にとってのそれは、誤解を恐れずに言えば『まだ浅い』と思えるくらい。
ロードスポーツみたいに気分よく走って、コーナーへ滑り込むと、たちまちステップが路面に届きそうになってしまう(笑)
幸いにしてレブル1100は安心感だけじゃなく、車体からのインフォメーションも明確に感じられるので、慣れてくると『このあたりでステップが接地するな』と感覚でわかるようになります。
だから走りに心配は無いんですけどね……むしろ、ライダー側に大人の自制心が要求されるって寸法です。
そして、そのスポーティな走りを支えてくれる最大のトピックスが、酸化チタンコーティングが施されたフロントフォークの作動性の良さ!
さきほどから『走りがロードスポーツみたい』と私は言ってますけれど、そこをもう少し掘り下げると『前輪の接地感が素晴らしい』っていうことにつながってきます。
フロント側の安定感が凄まじいから、コーナーの進入から脱出まで自信を持ったライディングができる。
このフロントフォークのおかげでブレーキにも自在感があるし、分離加圧式のピギーバックタイプのリアサスペンションだって十分以上の仕事をしてくれる。リアに関しては万が一に備えてトラクションコントロール(Honda セレクタブル トルク コントロール)も装備されているので、一層の安心感があります。
トドメに、エンジンが『怒涛』の勢い
そして、最終的にレブル1100の走りをエキサイティングにまとめあげているのがエンジンです。
最大トルクを4750回転で発生し、かなり低~中速域に焦点を当ててアレンジされたその加速力は、まさに『怒涛』の勢い。
うっかりスロットルを開けすぎたら『ウイリーしちゃうんじゃないか?』というレベルのパワーがあります。
ロードスポーツ同然にコントロール性に優れたフロントブレーキできちんと減速して、持てるバンク角を最大限に活かして。
コーナーの出口が見えたら、怒涛の加速で一気に脱出!
それはクルーザーの走らせ方の基本ですけど、レブル1100はその平均レベルから良い意味で逸脱していると思う。
ハッキリ言って、コーナリング性能の高さは『クルーザー』の範疇に収まりきるものじゃありません。
そして、もうひとつ付け加えておきたいのが、その『走り』に一切の難しさがないこと。
誰だって、それこそ大型バイク初心者のひとだって、そのエキサイティングな走りを満喫できる。クラッチ操作を必要としないDCTだからっていうのも大きな要因ですが、いつだって気持ちが前向きのまま迫りくるコーナーと向き合うことができます。
もうね、笑うしかないっていうのが本音。
ホンダが気合入れて大型クルーザーを作ると、ここまでスポーティになっちゃうの!? っていう驚きしかありません。
それでいて、気持ちはいつでも、どこまでもポジティブ。
この走りは、ちょっといいぞ? ワクワクするし、楽しいが止まらない!
バイクを走らせる原点的の喜び。
それが、レブル1100にはぎっしり詰まっているんです!
【文/北岡博樹(外部ライター)】
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