フルモデルチェンジでさらなるスポーティさを手に入れた新型X-ADV。このバイクに是非とも乗ってほしいタイプのライダーはどんな人?
ホンダのDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を感じるなら新型『X-ADV』がおすすめ!
バイクはライダーが適切なギアを選択して、積極的にコントロールすることが醍醐味である!
だからオートマチック車は何か違うと思う。
そういう考え方、良いと思います。共感できる。
だってバイクは『走ることそのもの』を楽しむ乗り物ですから!
だけど、そこにひとつ付け加えておきたいのが、ホンダのX-ADVは一般的なバイクのオートマチック車(主にスクーター)に採用されている無段変速式(CVT)ではなく、電子式の6段変速機構となるホンダ独自のバイク用オートマチック機構『デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)』を採用しているっていうこと。
ホンダのバイク用DCTも2010年の初登場から既に10年以上の時間が経つので、みなさん名前くらいはご存じかもしれません。
この機構はざっくり言うとマニュアルトランスミッションのバイクから『クラッチ操作』と『ギアチェンジ操作』の2つだけを電子制御で自動的に行うシステムだと思ってください。
変な言い方に聞こえるかもしれませんが、基本はマニュアルのバイクだけど、その一部だけ自動化してあるんです。そして、その結果オートマチック車と同じように走ることができるようになっています。
だけど、そのフィーリングはスクーターなどのCVTとは、やっぱり全然違うんですよ?
そして、それがどんなものか? を感じるのに最も適しているのが、おそらく新型『X-ADV』だと思うんです。
その理由のひとつが、X-ADVには『DCTの設定しか無いから』です。
これがアフリカツイン(CRF1100L Africa Twin)シリーズやレブル(Rebel)1100、NC750Xとかだと、DCTもマニュアルも設定されているので『やっぱりマニュアルのほうが……』って考えちゃうと思います。
だけどX-ADVは『DCTしかない』ですからネ。諦めがつくっていう訳じゃないですけど、ポジティブに『DCTとやらの実力を見てやろうじゃないか!』ってマインドになれます。
新型『X-ADV』はスポーツ性でバイク乗りを納得させる
そこでなぜ『新型』の『X-ADV』がおすすめかというと……これ単純です。すんごい速いから(笑)
マニュアルトランスミッション同様の加速フィーリングを感じながら、クラッチ&ギアチェンジ操作が無くなるだけで、こんなにもコーナリングってイージーになるのか!? と、衝撃を受けると思います。
そりゃもうコーナーが苦手な人でも別人のように走れてしまうこと請け合い、っていうレベルで。
変な話ですが、そのスポーツ性の高さによって、ぐぅの音も出ないほどDCTの威力に納得させられてしまうんです……
そうでありながら、ツーリングをする中ではオートマチックで快適の極み。
ここも大事なんですけど、ゆったりクルージングする中では(ライディングモードを穏やかな特性のものにセットしてある場合)DCTが燃費も鑑みて低回転域を自動でキープしてくれます。
これがまた、745ccの2気筒エンジンらしい鼓動感を楽しめて、なかなかの味わいがあるんですよ。
ワインディングでは思いっきりスポーティなのに、ツーリングではテイスティ。
おまけに燃費もリッター30kmくらいはイケるほどに、けっこういい。
レンタルバイクで借りてみて、長い時間を走れば走るほど『こりゃスゲェわ……』と感心することになると思う。
DCTって言っても、やっぱオートマはオートマなんでしょ?
そう思っているあなた! HondaGO BIKE RENTALでレンタルバイクを利用する機会があったら一度、新型『X-ADV』で走ってみてください。
そのスポーツ性と先進性にきっと驚くことになると思います。
だけど結果として……X-ADVがめちゃくちゃ欲しくなってしまうかもしれませんから、そこだけはご注意くださいませ!
【文/北岡博樹(外部ライター)】
ホンダ『X-ADV(2021)』に乗ってみた感想は?
レンタルバイクで『X-ADV』を探してみる!
HondaGO BIKE RENTALならリーズナブルに体感!料金など詳細はこちら