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MT仕様の『レブル1100』がパワフルすぎるっ!? 【ホンダの道は一日にして成らず 第17回/Honda Rebel 1100 中編】

エンジンのパワーは同じなのに、ぜんぜん走りが違う! レブル1100(Rebel 1100)のMT(マニュアルトランスミッション)がある意味、ヤバかったです……

【前編】からの続きです

クラッチをつないだ瞬間に驚くレブル1100(Rebel 1100)

正直に言ってしまえば、先に乗ったオートマチックDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)とMTで、そこまで大きな違いは無いだろう、と私(北岡)は思っていたんです。

違いはあると言ってもエンジンの最高出力などは同じですしね。

申し訳ない話ながら『ちょっとナメてましたゴメンナサイ』と言う他ありません。

車両重量として10kg軽く、1速~6速のギア比が違うことで、まさかこれほどの差があるとは……

ちなみにレブル1100のMT仕様にも、DCTと同じく走りのテイストを電子制御で変えられる『ライディングモード』が搭載されています。

モードは『SPORT』『STANDARD』『RAIN』の3つに加えて、オーナーが自分の好みに合わせた仕様を保存しておける『USER』の4つ。各モードでかなり走りが変わります。

それで、ですね……

衝撃すぎたのが『SPORT』モードです。

MT仕様のレブル1100の加速が……強烈すぎっ!?

以前のDCT仕様に乗った時、私は『スロットルを開けすぎたらウイリーしちゃうかも』と書きました。

だけどMT仕様の場合はちょっと違います。

『ウイリーしちゃうかも』じゃなくて『ヤバいウイリーするわ、コレ』と感じるんです。その確信がある感じで、逆に緊張感があるレベル。

実際ですね、クラッチをつないで(以前の記憶のDCT車のつもりで)気構え無しにスロットルを開けたら『ドカッ!』といきなり後ろから蹴飛ばされたみたいになって、超びっくりした……

軽く焦りました。これ実話です。

もちろんレブル1100にはトラクションコントロールが搭載されていますので、それがセーフティになります。危険な大ウイリーなどにはならないでしょう。

だけどバイク乗りの直感というか、ライダーの本能みたいなものが、アクセルを大きく開けることをためらわせる。

正直なところ、MT仕様のレブル1100の『SPORT』モードは、街中では持て余すほどに強烈だと思う。この『SPORT』モードを活かすには、オーナーになった人だけが持てる『慣れ』と、それなりに整った走れる環境が必要です。走り始めてほんの数分で、それを思い知らされました。

MT仕様……DCTと違いすぎっ!

街中の交差点における左折など、ちょっとタイトに曲がる必要がある時なんて『SPORT』モードはむしろおすすめできません(笑)

パワーありすぎて、レスポンスが鋭すぎて、逆に運転がギクシャクしちゃうかも。DCT仕様がどれほど運転しやすく整えられていたのかを、逆に痛感することになりました。

ですので、おとなしくライディングモードを『STANDARD』に変更したんです……が!?

『STANDARD』にしたからといって、牙を抜かれたようにはならないんですよ、困ったことに(笑)

なんなら街乗りは常に『RAIN』のほうが気楽なんじゃないの? って思うくらい。

晴れているのに『RAIN』って、情けないなオレ(笑)と思いますけどね、それくらいに強烈なんだと理解して頂きたい気持ちです。

とはいえ通常、MTとDCTを乗り比べる機会っていうのはなかなか無いと思います。

だから言っておきたい。

これは安易に『MTのほうがいい』っていう話はできないと感じました。だってMTのレブル1100には、けっこうな手強さがある!?

それはバイクの『楽しさ』のひとつでもあるし、ライディングモードでアジャストできる範囲でもあります。

だけどパワーに振り回されて、恐る恐る『RAIN』で走るくらいなら、DCTで『SPORT』を存分に味わうほうが楽しいと思う。

もちろん?

MT仕様のレブル1100の強烈パワーを手の内にできる腕前があれば、話はその限りじゃありませんけど!

レブル1100のMT仕様、これはちょっとヤバいかも!?

【文/北岡博樹(外部ライター)】

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