自分の愛車やHondaGO BIKE RENTALのレンタルバイクで走りに行きたい「ツーリングスポット」を紹介する連載企画。
今回はバイクツーリングで立ち寄りたい中国・四国エリアにあるおすすめの「史跡・遺跡スポット」をご紹介します!
今でも残る日本の貴重な史跡や遺跡をバイクで見に行こう!
気温も穏やかで過ごしやすい季節を迎え、いよいよバイクで走るのに最適な春のツーリングシーズンがやってきましたね!
これからの時期は、冬の間は凍結などでバイクでは行けなかったところまで走れるようになりますからツーリングで楽しめるエリアが更に広がります。
しかし、そのぶんどこへ走りに行ったら楽しいツーリングになるのか迷ってしまいますよね。
そんな時は「バイクツーリング」と「自分の趣味や好きなこと」を組み合わせた場所へ行ってみるのがいいかもしれません。
例えば、日本古来から残り続ける歴史的な建造物や風情ある街並み、現存する貴重な遺跡・史跡など、自分のまだ訪れたことのない「歴史探訪スポット」へツーリングしてみるのも面白そうですよね。
そこで今回は「中国・四国エリア」から日帰りでも行けて、その土地の歴史文化に触れられる「おすすめ遺跡・史跡スポット」を5ヶ所に厳選してご紹介。是非、次の旅のルートに加えてみてください!
【岡山県】日本のピラミッド⁉ 標高508.6mの熊山山頂にある三段の石積み基壇『熊山遺跡』
岡山県南部にある標高508.6mの熊山一帯には、写真のようなピラミッドを思わせる石積みが33ヵ所もあるとされ、その中でも最大の石積遺構が「熊山遺跡」です。
国指定史跡にもなっている熊山遺跡は、三段の石積みで構成されており、このようなピラミッド型の遺跡は日本では数例しかなく、現在でも奈良時代前半頃に築造された遺跡であること以外、詳しいことが解明されていない謎多き遺跡です。
三段目の頂部中央には方形の竪穴が設けられていて、その中には陶製筒形容器(とうせいつつがたようき)と奈良三彩小壺(ならさんさいこつぼ)が納められていました。
バイクツーリングでこの熊山遺跡を見に行くには、熊山山頂駐車場にバイクを停めて少しトレッキングをする必要がありますが、日本でも数少ないピラミッド型の珍しい遺跡なので、是非訪れてみてくださいね。
所在地:岡山県赤磐市奥吉原
入場料:自由見学
【鳥取県】竪穴住居にも自由に入れる!国内最大級の弥生時代の集落遺跡「鳥取県立むきばんだ史跡公園(妻木晩田遺跡)」
鳥取県大山町に位置し、中国地方最高峰「大山山麓」にある遺跡スポットが「鳥取県立むきばんだ史跡公園」です。
別名「妻木晩田遺跡(むきばんだいせき)」とも呼ばれるこの場所は、国内最大級の弥生時代の集落遺跡で、茅葺きに土を被せた“土屋根住居”や“竪穴住居”が復元されている史跡公園になっています。
園内は自由に見学できるようになっていて、復元された竪穴住居や高床倉庫、墓などの見どころが多数あり、中でも竪穴住居は、自由に建物内部に入ることもできるようになっています。
タイミングによっては夜にライトアップも行われており、妻木晩田(むきばんだ)の地名を文字ったゆるキャラ“むぎぱんだ”が登場するイベントなども行われているので是非訪れてみてください。
所在地:鳥取県西伯郡大山町妻木1115-4
入場料:無料(一部体験有料)
営業時間:9:00~17:00
定休日:第4月曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
【山口県】古墳時代の姿を見事に復元!合計142基の円筒埴輪のレプリカも見られる「柳井茶臼山古墳」
山口県南東部の柳井市近郊にある「柳井茶臼山古墳(やないちゃうすやまこふん)」は、四世紀末から五世紀初頭に築造されたと推測される大型の前方後円墳が見られる場所です。
このように古墳時代さながらの姿に復元されている事例は全国的にも珍しく、全長約90mの古墳の上にはこの場所から出土した合計142基の埴輪(レプリカ)が設置されています。
茶臼山古墳はこの地域を支配した豪族の陵墓であると考えられており、海を監視できるように小高い丘の上にあるため、柳井市内を見渡せるビュースポットにもなっています。
この茶臼山古墳一帯は古墳公園として整備されており、隣接する場所には柳井茶臼山古墳資料館もあるので、このエリアの当時の歴史を知ることができるおすすめの遺跡スポットとなっています。
所在地:山口県柳井市柳井
入場料:無料
営業時間:10:00~16:30(資料館)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
【島根県】ユネスコ世界遺産にも認定された日本最大の銀山「石見銀山」
島根県の大田市大森町には、「石見銀山(いわみぎんざん)」があります。
そもそも“銀山”とは、銀の鉱石を埋蔵・産出する鉱山で、島根県の石見銀山は1526年に発見されて以来、約400年にわたって銀などの鉱物資源が採掘されていた日本を代表する鉱山遺跡です。
石見銀山は2007年に鉱山遺跡としてアジアで初めてユネスコ世界遺産に登録された場所で、銀生産の考古学的証拠が良好な状態で保存されていることや、大航海時代に日本の鉱物の輸出資源として世界経済に与えた影響などが評価されました。
特に、龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)と呼ばれる鉱山掘口は、当時ノミで掘り進んだ跡がそのまま残っており、石見銀山遺跡の中で唯一、常時公開されている坑道で、おおよそ100mに渡って掘られた竪坑(たてこう)も見ることができます。
所在地:島根県大田市大森町
入場料:大人500円
営業時間: 9:00~17:00(3/1~11/30)
【高知県】誰がいつ何のために運んだのか?古代ロマンあふれる謎の巨石群「唐人駄場遺跡(とうじんだばいせき)」
高知県の土佐清水市にある足摺山には、縄文時代早期から弥生時代にかけての石器や土器片が数多く出土した遺跡「唐人駄場遺跡(とうじんだばいせき)」があります。
唐人駄場遺跡は四国エリア屈指のツーリングコースにもなっている「足摺スカイライン」からほど近く、キャンプやトレッキングなどのアウトドアも楽しめる自然豊かな高台の園地に、高さ6~7mもある謎の巨石群が煩雑に積み上がった奇妙な遺跡です。
足摺山は標高310mと比較的低めの山ですが、古代の人々がこれだけの数の巨大ストーンを人力で運んだとは到底考えにくく、太古の巨大文明の名残ではないかとも言われています。
唐人駄場遺跡の巨石群はなんのために使われたものなのかも未だに解明されていないので、“日本屈指のパワースポット”や、“超古代のミステリースポット”とも呼ばれている場所です。
所在地:高知県土佐清水市松尾977
入場料:自由見学
いかがでしたか?
バイクはただ走っているだけでも楽しい乗り物ですが、古来から残り続ける歴史的な建造物や日本らしい歴史情緒溢れるスポットなどを、走る目的地に組み込んでツーリングしてみると、より一層そのエリアを深く知ることができます。
是非、次のツーリングのにはこれらの歴史探訪スポットに行ってみてくださいね!
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】
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