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奥多摩ツーリングに最適!穴場的カフェレストランで地元食材の料理を堪能する

ライダーに人気の奥多摩ですが、バイクで行けるカフェやレストランはあまり多くありません。
そんな奥多摩でオススメなのが「Cafe&Restaurant Saka」。
ライダースカフェではありませんが、店の前にバイクを駐めることができ、しかも穴場感があるのも楽しいところ。
ツーリングの途中でリラックスできるスポットです。

奥多摩ツーリングに最適なカフェ

Cafe&Restaurant Sakaは奥多摩町海澤の集落を抜けた場所にあります。
最初に行くと「ホントにこの先にカフェがあるの?」と思ってしまうようなところ。

奥多摩方面に向かうライダー達が使う青梅街道の近くにあるから、都心から奥多摩目指してやってきた時、休憩や食事をするのにちょうど良いんです。

駐車スペースが広いことに加え、座席数もあるので奥多摩方面へグループでツーリングを考えている幹事さんは要チェックかもしれません。
写真では店舗の前にバイクを駐めていますが、特に2輪用のスペースが決められているわけではないので、状況に応じてスタッフの方に相談してみてください。

深い想いが込められた名前

Cafe&Restaurant Sakaは、障害者支援施設「東京多摩学園」の園生が地域の人たちと交流し、憩いの場となることを考えて設立されました。

「人には登らなければならない坂があり、坂の先には幸せが待っている」
そんな想いからSakaという名前がつけられたのだそうです。

当初は「クマかキツネしか来ないだろう」などと言われていたということですが、学園で作られた新鮮野菜を使った料理や落ち着いた雰囲気が人気になり、現在では地元の人だけでなく、遠方から来られる人も増えてきたのだとか。

営業はランチタイムのみ。
※突然大人数で訪れると対応できないことがあるとのことです。大人数で訪れる場合は必ず事前に電話での確認と予約をお願いします。

地元食材をふんだんに使った料理

Cafe&Restaurant Sakaを訪れた人たちが口々に言うのは、地元食材を使った料理が美味しくて、料理に対する愛情を感じるということ。

料理には前菜、スープ、サラダ、ドリンクがついています。

最初に出てくるのは前菜。
このときの前菜は左からディルの入ったポテトサラダ、新ゴボウのピクルス、ウコンのシロップ煮をソーダで割ったもの。
どれも手が込んでいます。
苦味のあるウコンは、鳥獣被害の多い奥多摩で獣に食べられることを心配しないで育てられる数少ない野菜の一つ。
これがシロップ煮になると苦味がやわらいで、とっても大人な感じの味になります。
スープや前菜は、旬の食材を取り入れるので季節ごとに少しずつ変わるんですが、それがまた奥多摩の自然を感じられるんです。

前菜でお腹が良い具合に刺激されたら、いよいよメインが運ばれてきます。
一番人気は「秋川牛と奥多摩しいたけのハンバーグ」。
使っているのは東京都あきる野市の高級ブランド黒毛和牛「秋川牛」。
しかもA4からA5ランクの部位を使った手ごねハンバーグで、東京多摩学園で栽培されたしいたけのソテーという組み合わせ。

ハンバーグって人気の料理だから、肉々しいのとか、フワフワなのとか色々な種類がありますが、Cafe&Restaurant Sakaのハンバーグは基本に忠実。
ひき肉の粗さや焼き方、味付けは極めてオーソドックス。
でも丁寧に料理されているから、上質な素材の味を存分に味わうことができます。
そしてツナギに旨味性分を含むしいたけを使っていることで、奥深い味わいがプラスされているんです。

十分なボリュームがありますが、ガッツリ食べたいという人には豪快なダブルバーグもあります。

パプリカと共にソテーされたしいたけがまたハンバーグに負けず劣らず美味しい。
付け合せにしいたけって初めてでしたが、お肉ととても良く合います。

ヘルシー志向の人に嬉しいのが「とうふ&きくらげ&山芋 つくねバーグです。
お肉好きな人からすると、パンチが不足しているんじゃないかって思う人がいるかもしれませんが、ここのつくねバーグはそんなイメージを吹き飛ばしてくれます。
取材に訪れた我々、全員絶賛でした。

こちらは自家製のハヤシソースを使った「ふわとろ卵のオムライス」

日替わりパスタも人気上昇中。
この日のパスタはミートソースで、竹炭を使ったパンがついていました。
どの料理もレベルが高くて、十分に満足できるボリューム。
それに「お客さんに喜んで欲しい」という気配りが色々なところから感じられて嬉しくなります。
交通の便が悪い場所なのに、ファンが少しずつ増えてきているのはこういうところに理由があるのでしょう。

快適なテラス席でコーヒー&デザートタイムも楽しい

Cafe&Restaurant Sakaにはテラス席もあります。
鳥のさえずりが聞こえてくる開放的な空間ですが、屋根があるので天気が悪いときや日差しが強い時も快適。
ランチの後は、ここでデザートとコーヒーをいただくことに。

選んだのはモンブラン。
栗の美味しさが引き出されていました。
コーヒーのお供に最高でした。

ケーキは日替わりになっていて、この日はレアチーズケーキも用意されていました。
こちらもシンプルながら上品な味です。

おみやげに最適なしいたけと野菜

店内にはおみやげ用に東京多摩学園で栽培された野菜もあります。

見逃せないのは生しいたけ。
東京多摩学園で収穫されたもので、原木栽培としては東京都最大規模なんだとか。
毎年秋に開催されるしいたけの収穫祭には、5,600人のファンが訪れるほど。
ちなみにここの干ししいたけは見つけたらマストバイ。
丁寧に作られた干ししいたけは、旨味成分が増して色々な料理の味を引き立ててくれます。
学園の人たちが手塩にかけて育てた生しいたけと干ししいたけの美味しさ、是非ご自宅で堪能してみてください。

今回紹介したCafe&Restaurant Sakaは、奥多摩にある癒やしの空間でした。
「頑張って坂を登っている人たちに、つかの間の休息を与える憩いの場所でありたい」
そんなスタッフの方たちの想いが伝わってくるようです。
奥多摩方面にでかけたときは、ランチや休息に是非立ち寄ってみてください。

【 Cafe&Restaurant Saka】
 住所:〒198-0213 東京都西多摩郡奥多摩町海澤564
 電話番号:0428-85-8155
 営業時間:11:00〜15:00
 定休日:日・月
 Webサイト: Cafe&Restaurant Saka

 

【文/後藤武(外部ライター)】

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