長野県にあるビーナスラインはツーリングの聖地と言われるほどの名スポット。
ツーリングルートを調べた方なら一度は耳にしたことがある名前だと思います。
今回はそんなビーナスラインの魅力を紹介!
満喫しやすいルートも合わせて解説していきます!
諏訪インターから山へ目指して
ビーナスラインに行くには中央道諏訪インターで高速道路を降り、茅野の市街を過ぎたら山へ向かって登っていきます。
最初は田んぼの中を走るルートですが、入り口辺りまでくればビーナスラインへの標識があるためナビがなくても迷わないくらいわかりやすくなっています。
あのそびえ立つ山々に今から登ると思うとワクワクしますね!
このルート以外にも蓼科湖を経由してビーナスラインの初めから走るルートもありますが、今回は上をたくさん走りたいのでショートカットすることに。
まずは白樺湖目指して登り始めると徐々に道が曲がり始めてワインディングスタート。
ビーナスラインはどちらかと言うと細かいタイトコーナーよりロングコーナーが多いワインディングです。
細かいコーナーも場所によってはありますが、大型スポーツバイクでも存分に楽しめる道だと思います。
ひとまず白樺湖へ到着。
登り始めてから結構早めに着くのでまだまだこれからというところですが、白樺湖は観光地となっていて様々なアクティビティやグルメがあるので、立ち寄ってみても面白いかもしれません。
取材時はまだ寒さを多少感じる時期でしたが、美味しそうだったので白樺ファームプラザでソフトクリームを購入。
濃すぎずさっと食べられる美味しいソフトクリームなので甘党の方はぜひ!
ランチは白樺湖か手前で
ビーナスラインに入るとお土産屋や道の駅的なスポット以外の店が極端に少なくなってくるので、ランチは白樺湖かビーナスラインに登る手前で済ませておくのがおすすめです。
やってきたのは白樺湖から少し走って152号線沿いにあるウォールデン。
ログハウスでめちゃくちゃ洋風な作りですが、実はお蕎麦屋さん。
ライダーのお客さんも多いとのことで、バイクスタンドが用意されているなどライダーに優しいというのもこのエリアの特徴。
この辺りは別荘地なのでランチ時には色んなお店があり、ビーナスラインもすぐに登れるのでおすすめのランチエリアです。
中もしっかり本気のログハウスでとてもお蕎麦屋さんとは思えないほどおしゃれな作り。
寒い時期だったので薪ストーブが焚かれていてめちゃくちゃ暖かい!
ログハウスに薪ストーブと質の高い山小屋生活を味わえます。
いただいたのは、このエリアのおいしい水を使った盛り蕎麦とカレーセット。
しっかり腰があってめんつゆが絡みやすい蕎麦は絶品!
ですがセットのカレーもしっかり本気で牛スジカレー(写真左)、キーマカレー(写真右)の両方ともカレー屋としてやっていけそうなレベルの美味しさ。
ボリュームも満点なので今から登るスタミナを蓄えておきます。
ビーナスラインスタート!
152号線を少し戻ってビーナスラインに入り、早速登り始めます。
この時点で結構標高の高いところまで来ているので、白樺湖から登り始めてすぐ空気が変わっていくのを肌で感じます。
真夏でも肌寒いときもあるくらいなので、防寒対策は忘れずに。
気温と相まって景色も開けていくので、いよいよビーナスライン感が出てきました。
少し登ったところにある白樺湖展望台駐車場はバイクと白樺湖合わせての写真が撮れるスポット。
ビーナスラインツーリングした方のSNSにはよくここの写真が上がっているのを見かけます。
長時間滞在する場所ではないので写真を撮ったら次のスポットへ向けて登り始めます。
ちょっと雲行きが怪しい…?
絶景の車山高原
白樺湖展望台駐車場から少し先にある車山高原も有名なスポット。
バイクの場合は立ち寄るだけですが、ロープウェイが通っていて高原の上まで登ることができます。
観光したい方にはおすすめのスポットです。
あの霧ヶ峰はココのこと
本格的に雲行きが怪しいですが、それはさておき、あの口ずさみたくなるメロディーでおなじみの霧ヶ峰へ到着。
ここにも霧ヶ峰ビーナスという休憩場があってお土産なども販売されています。
当日は曇ってあまり見えませんでしたが、天気がいいとこんな感じ。
遠くまで澄んでいて綺麗に見渡せるので見ていて気持ちの良い景色です。
地元の方の話では山の上の方は4月末くらいまで雪が残っている場所もあり、通行止め解除されてからすぐはまだ冬の気温なので景色が澄んでいます。
家のエアコンが霧ヶ峰だった僕は「確かにこのくらい涼しかったわ…」と改めて霧ヶ峰の名前を肌で実感しました(寒い)。
霧ヶ峰でビーナスラインは右折してさらに上に登っていく道になるので標識に従って進んでいきます。
見晴らしのいい景色と走って楽しい道
次のスポット、和田峠まではこれまでの道と変わらずロングコーナーが多い開けた道です。
左右どっちを見ても原っぱ、といったハイジの世界に出てきそうな景色が目の前に広がっているので、景色を横目にゆったり走るだけでもバイクで来たかいがあります。
和田峠を過ぎてからは再び山の中に入り、同時にさっきまでとは道の雰囲気が変わり、タイトコーナーも徐々に増えてきます。
ワインディング好きのライダーにはここから先の道は超オススメ。
スピードを出さずとも次々にコーナーが迫ってくるのでバイクを操作する楽しみを感じられる道です。
しばらくワインディングを楽しむとまた景色が開けて高原を横目に走るルートになります。
晴れだったら景色はいいんですが、かなり曇ってきたので景色はあまり見えず…。
ちなみに天気予報は晴れです。
晴れだったらこんな景色の中を走れるので、前後左右どこを見ても絶景です。
扉峠から美ヶ原へ
和田峠から三峰山、扉峠までのルートはツーリング感満載でかなり楽しめます。
取材時は景色は楽しめませんでしたが、道が良いので走っているだけでも楽しい道でした。
扉峠まで来たらいよいよ山頂、美ヶ原へ。
ビーナスラインの終点とだけあって、晴れていればこれまで見てきた景色の中で一番見晴らしのいい場所です。
山頂にはホテルなどもあり、宿泊もできるほど整っています。
ここまで来たらとりあえずビーナスライン後半は走破!
ビーナスラインの他にもこのエリアは峠道が続いているので、時間に余裕があれば脇道に派生してみても面白いかもしれません。
山の天気は変わりやすい
ちなみに取材時の美ヶ原の景色がこちら!
何にも見えないし、雨降ってるし、震えるほどの寒さです。
結局このあと美ヶ原の山頂にある施設で暖を取って帰りましたが、帰りは雪が降ってました笑。
なのに下山したら雨なんてどこで降ったのかわからないくらい晴れ。
もちろん天気予報は山の上も晴れで絶対大丈夫だろうという日に行きましたが、山の天気は気まぐれなので防寒具、雨具は持っておいた方が良いと思います。
特に通行止めが解除されてすぐは山の天気が不安定な日が多いようなので、春の終わりから夏のシーズンに行くのがおすすめです(取材日は4月末前)。
ツーリングスポットとしては絶好の場所だった!
ビーナスラインはツーリングスポットとしては素晴らしいスポットです。
白樺湖からのルートなら美ヶ原までは1時間半ほどで着きますが、時間に余裕のある場合はスポットごとに停まって景色を楽しみながら登るのもおすすめです。
特に和田峠以降は他のツーリングスポットでも中々見ないレベルの景色が広がっているので見飽きません。
逆にワインディング走りたいという方も楽しめるくらい道がしっかり整備されていて、不安なく走れるので景色を求めてる方も、ワインディングを求めている方も、天気さえ良ければ最高の場所です。
ライダーなら一度は走って欲しいスポットなので気になった方はぜひ走りに行ってみてください!
今回のツーリングルートはHondaGO RIDEアプリにてプラン公開中!
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【文/佐藤快(外部ライター)】