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しばらく乗れない時期にやっておきたい「バイクの保管方法」って?【バイクライフ・ステップアップ講座/バイクの保管方法 編-】

寒くなる時期になるとバイクに乗る機会も少なくなってくるかもしれません。今回は数ヶ月間バイクに乗れない時にやっておきたい「保管方法」について解説します!

数ヶ月間バイクに乗れない時にやっておきたい保管方法って?

寒くなる冬の時期、バイクに乗りたい気持ちはあっても、仕事や予定で何かと忙しかったり、暖かい時期に比べると走りに行く機会が少なくなってくる方も多いでしょう。

特に積雪のあるような地域にお住まいの方は、環境的にもしばらくバイクに乗れなくなってしまう地域もあると思います。

しかし、しばらくバイクに乗れない時期だからこそ、そのままの状態で放置していると、次に走りだそうと思った時に様々なトラブルの原因になる場合があります。

今回は数ヶ月間バイクに乗れなくなる前にやっておいきたい、コンディションを保つための「保管方法」を解説します。

次に乗る時期に備えて「洗車」と「メンテナンス」をやっておこう!

長期保管の前に、まずやっておきたいことは車両の「洗車」と「メンテナンス」です。

洗車をしながら一年分の汚れを落とすことで、サビ防止やパーツの劣化防止になります。

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特に乾燥しやすい冬の時期は「ゴムパーツ」の劣化が進行しやすいので、ラバープロテクトスプレーなどを塗布して保護しておくと良いでしょう。

しばらく乗れない時期だからこそ、バイクをより綺麗な状態で保管しておくことでコンディションをしっかり保てます。

次に走り出す前でも構いませんが、余裕がある場合は「エンジンオイルの交換」も保管前に行っておくと良いでしょう。

汚れた状態のエンジンオイルがオイルパンやクランクケース内に溜まっていることは、エンジンにとってあまり良い状態とは言えません。それで即座にエンジントラブルが発生する訳ではありませんが、長い目で見れば、事前に交換しておいた方が次に走り出す時に気持ちよく出発できます。

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燃料タンクの「ガソリンは満タン」にしておこう!

しばらくバイクに乗れなくても、燃料タンクのガソリンは「満タン」にしておくと良いでしょう。

これは寒くなったり雨が降ったりすると、燃料タンク内に結露が発生したり、水の混入を防いだりするためで、他にもタンク内のサビの発生を防いでくれる効果もあります。

それに、次に走り出す時にガソリン満タンの方が気持ちよく走り出せますからね。

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バッテリーを満充電してマイナス端子を外しておこう!

長期保管で最も注意したいのが「バッテリーの状態」です。

バイクは走らせることでジェネレーターと呼ばれる発電機が電気を発生し、蓄電しながらバッテリーの状態を保っています。

しかし、長期間バイクを動かさないでいると、バッテリーが徐々に放電し、バッテリー上がりの原因になりますので、長期保管の前に満充電にしておくとよいでしょう。

また数ヶ月間バイクに乗れそうにない時は、満充電にしたバッテリーの「マイナス端子」をターミナルから外した状態にしておきます。(※くれぐれも赤いプラス端子と間違えないように)

こうして意図的に通電しないようにすることで、バッテリーの自然放電を防ぎやすくすることができます。

ちなみに、寒い時期を含めて半年以上バイクに乗る機械がなさそうなら、バッテリーごと外しておくのも効果的です。バッテリーは寒さに弱いので!

タイヤの空気圧を規定値にしておこう!

長期保管中はタイヤの空気が自然に抜けやすいものです。

バイクに乗る機械がなくても規定空気圧まで空気を充填しておきましょう。

タイヤの空気圧はサイズや種類などで異なりますので、チェーンガードなどに貼り付けられているコーションラベルを見て、規定値まで入れます。

さらに長期保管する場合は、前後2つのタイヤの接地部分に長期間、バイクの重量がかかり続けるのを防ぐために、メンテナンススタンドなどで前後タイヤを浮かせておくとベターです。タイヤの接地面が変形してしまってできる「フラットスポット」の防止にもつながります。

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室外保管ならバイクカバーは必ずかけておこう!

続いて長期保管のマストアイテムと言える「バイクカバー」です。

ガレージ保管や屋外の駐輪場など、バイクの保管場所は人によってそれぞれ異なると思いますが、特に屋外にバイクを保管している場合にはバイクカバーは必ずかけておくのが鉄則。

バイクカバーは、雨風を防げるだけではなく、空気中に舞うチリやホコリ、寒い時期の乾燥や太陽光の紫外線など、過酷な環境からバイクを保護してくれます。

バイクカバーをかけているかいないかで、次に走りだす時の車両のコンディションに歴然の差が出ると思った方がいいくらいです。

長期保管ならこんなところにも注意しておこう!

盗難防止対策をしっかり行っておこう!

バイクの長期保管では防犯対策もしっかり行っておきましょう。

バイクに乗る機会が少なくなる冬の時期は、バイク盗難の件数も増えるというデータもあります。

簡単に動かすことができない柱などにチェーンロックなどで、しっかり“地球ロック”をしておくと良いでしょう。

バイク買取業者のビラにも注意したい理由とは?

バイクに触れる機会が少なくなると、気がつかない間に「バイク買取業者のビラ」などが貼られていたことはないでしょうか?

これはバイク窃盗犯が敷地内に下見として貼った、ニセモノのビラという可能性があります。

もちろん全てのケースではありませんが、これらのビラを剥がさないままでいると「しばらくバイクを動かしていない目印」になり、バイク盗難の標的になってしまう場合もありますので、気がついたらすぐに剥がすようにしましょう。

できれば時々エンジンをかけて動かそう!

長期保管でバイクの健康状態を保つには、時々エンジンをかけたり近所をすこし走ったりするだけでもコンディションが保ちやすくなります。

特にバッテリーやタイヤ、エンジンなどの機械的な観点でも、バイクは定期的に動かしてあげることが理想です。

いかがでしたか?

特に長期保管となると、バッテリーのトラブルを引き起こすケースが多いので、バイクに乗れなくても定期的なチェックをしてあげましょう。

長期間バイクに乗れない時こそ、次に乗るときのために愛車のコンディションをしっかり気にかけておきたいですね!

【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】

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