このページにたどり着いた“これからバイクの免許を取ろう!”という皆さん、ようこそバイクの世界へ!
バイクってどこへでも自由に走って行けて、なんだか楽しそうだな?と思っていると思いますが、実際はその10倍、いや100倍楽しいですよ!
この記事を書いている筆者も30年前に免許を取って以来ずっとバイクに乗り続けてますが、いっこうに飽きることがありません。それどころか、趣味がこうじてビギナーライダー向けのバイク雑誌の編集長をしていたくらいです。
そんな経験から、“これからバイクの免許を取ろう!”という皆さんにアドバイスを少々。
楽しいバイクですが、スタートの仕方を間違えると無駄な出費が増えたり、結果的に遠回りになったり……、
せっかく免許を取っても途中でバイク乗ることを諦めてしまう“バイク断念ライダー”の方が少なからずいるからです。
というわけで「こんなハズじゃなかった!」とバイクデビューに失敗して後悔しないために、バイクライフスタートの初歩となる“バイク免許”について、「①取得免許の選び方」「②教習所選び」「③公道デビュー」の3つのステップで、バイクライフスタートを成功させるポイントを紹介していきたいと思います!
どのバイク免許を取得する!? ①バイク免許種類と選び方
バイクの免許は“大きく”分けて4つあります。
日本の場合、取得した免許で運転できるバイクは“排気量”によって区切られています。この排気量は“エンジンの大きさ”と言ってよく、排気量が大きければ大きいほどハイパワーでスピードが出やすくなると思っていいでしょう。また大きな排気量のバイクはそのスピードに耐える必要があるため車体も頑丈になり大きく重くなります。
これらの要素によって排気量にみあった技量が必要となり、免許を分けているんです。
●原付免許
~50ccまでの排気量のバイクを運転できる免許で、車の普通免許を既に持っていれば改めて免許を取らなくてもこのクラスのバイクに乗ることができます。日本のバイクの中では最小排気量のクラスといえ、このバイクで運転できるバイクはオートマチック変速でギアチェンジがいらないスクーターがメインとなります。また現行モデルにはありませんが、中古車などにあるギア付きの50ccモデルもこの原付免許で運転することが可能です。
●普通二輪免許(小型限定)/普通二輪免許(小型AT限定)
~125ccまでの排気量のバイクを運転できる免許で、普通二輪ではあるのですがカッコ書きにあるように“小型限定”=“~125ccまで”という限定条件が付きます。
またこの免許にはさらに“AT限定”という条件の付いた免許もあります。文字通り“AT(オートマチック)に限定する”という意味で、クラッチ操作を伴わないスクータータイプのバイクのための免許になります。この普通二輪(小型AT限定)には、教習所によっては最短2日で取得が可能という特徴があります。主にお仕事でバイクに乗ることになった場合に取得日数が2日でなるべく短く済むのは嬉しいですよね。
またこの普通二輪(小型AT限定)の免許では、ATモデルのスクーターはモチロンですが、ホンダのラインアップなら、人気のCT125・ハンターカブやスーパーカブ110といったスーパーカブ系のモデルも運転することができます。スーパーカブ系のモデルは自動遠心クラッチをいう機構を採用しており、ギアチェンジ操作はありますがクラッチレバーの操作が必要ないため普通二輪(小型AT限定)免許で運転することが可能なんです。
●普通二輪免許/普通二輪免許(AT限定)
~400ccまでの排気量のバイクを運転できる免許で、一般的に「バイク免許を取る」と言うような場合の免許はこの普通二輪免許のことになります。排気量に関しては~400ccまでなので、日本国内では選択肢の多い250ccクラスをはじめ、50ccの原付や125ccクラスも運転可能となります。この普通二輪免許にも“AT(オートマチック)限定”の普通二輪(AT限定)が存在します。
●大型二輪免許/大型二輪免許(AT限定)
原付、125cc、400ccはもちろん、バイクであれば排気量の上限なしでなんでも乗ることができる免許がこの大型二輪免許です。昔は“限定解除”などと呼ばれており401cc以上の大型バイクを運転するには、免許センターでの“一発試験”を受けて合格する必要がありましたが、1995年からは初心者であっても教習所でこの大型二輪が取得できるようになっています。
この大型二輪にも、“AT(オートマチック)限定”の大型二輪(AT限定)が存在し、大型スクーターはもちろんですが、ホンダのラインアップの場合、CRF1100L Africa Twinや、Gold Wing TourなどのDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)装備のモデルなら運転可能です。
まずは普通二輪免許を取ろう!
バイクを乗ろうと思った時に最初に取るべきは、なにはともあれ普通二輪免許です!
というのも日本国内におけるバイクのラインアップの一番多い層がこの普通二輪免許クラスだから。この普通二輪を取っておけば、原付や125ccモデルといった400cc以下の全てのモデルに乗ることができるので選択肢が増えるんです。
それに取得する人が多いということは、それだけ教習所での受け入れ態勢も整っているということ。教習所によって取得できる免許は色々で、教習所によっては取得できない種類の免許もありますが、この普通二輪免許なら大抵の教習所で取得が可能です。
また、これからバイクの免許を取ろうと思っている人のなかには。「不安なので最初は125cc(スクーター)から始めてみようかな……」と思っている方もいるとは思いますが、悪いことは言いません!免許だけはこの普通二輪免許を取っておきましょう。
実際に教習が始まってみれば、“意外とバイクに乗れちゃう”かもしれませんし、またやっぱり苦労して“最初のバイクは125ccにします!”なんて場合も普通二輪免許を取っておけば、いざ125ccのバイクやATモデルでデビューするときには、教習車と違って125ccのバイクが軽く扱いやすく感じるハズです。
取るならまずは普通二輪免許、それもAT(オートマチック)限定ではない普通二輪免許をオススメします!
どっちを選ぶ!? ②実は難しい教習所選び
さぁ取得するバイク免許は決まりました!次は教習所選びです。
まず大前提となるのは“生活圏から近い”ということです。自宅は当然ですが、職場や学校など日常的に通う場所があれば、その場所の近くか、通勤通学の動線に近い場所にある教習所がターゲットになります。
調べてみると、教習所によって免許取得費用は異なっており「少しでも安いところへ……」と思ってしまいがちですが、頻繁に通うことになるため生活圏から遠い教習所を選んでしまうと、どうしても足が遠のきがちになるんです。一方、学生でまとまった休みが取れるという方には、短期間で集中して免許を取得する合宿免許という方法もあります。
また面白いのは、教習所によっていろいろな方針がありそれぞれの公式サイトを見るとホスピタリティ重視や、技術の習得重視、取得後のアフターケアが充実しているところなど、「免許を取る」という目的は一緒ですが教習所にもキャラクターがあることがわかると思います。
増え続ける“バイク断念ライダー” ③公道デビューはお早めに!
またバイクデビュー時のアドバイスの3つ目は、“免許を取得したらなるべく早く公道デビューを済ませる”ということです。
もうこれは早ければ早い方がいいでしょう。というのもせっかく教習所で身につけたバイクの運転技術は免許取得から時間が経つほど忘れてしまい、どんどん公道デビューの自信がなくなっていくものなのです。
確かに免許取得には費用がかかり、バイクの購入、ヘルメットなどの装具の購入となると相当な出費になりますが、早めに公道デビューして自信をつけておかないと、全てがもとの木阿弥になってしまいます。
このあたりのお財布事情は人それぞれなので無理強いはできませんが、免許取得と同じタイミングでバイクを購入できると、一番ベストなタイミングで公道デビューができるでしょう。
今すぐはどう考えても無理!という方、まずはレンタルバイクで公道デビューだけ済ましてみませんか?
ホンダでは国内約260店舗でHondaのバイクがレンタルできる『HondaGO BIKE RENTAL』のサービスも行っています。また保険内容も充実しており、「安心補償GO」というフルカバードタイプのオプション補償を付ければ、事故や転倒時の補償はもちろんですが、立ちゴケにも対応しているため、初心者でも安心して乗ることができるんです。
免許取得後はしばらく『HondaGO BIKE RENTAL』でバイクを借りて、運転に自信がついたところで自分のバイクを買うなんて使い方も大いにありだと思います。
「……そんなこと言ったって、もう免許を取ってしばらく間が開いてしまってすっかり自信がなくなってるんだけど?」とうそこのアナタ!大丈夫です!
ホンダでは公道デビューの不安を払拭するための「HondaGO BIKE LESSON」というプログラムがスタートしました!
詳しくは当サイト内の記事をみていただきたいですが、Hondaの交通教育センターでHondaのインストラクターが、
✅自信を持って公道を走れるようになりたい方
✅バイクに乗る機会を増やしたい方
✅免許を取りたての超初心者の方
✅何らかの理由でバイクと距離を取っていた方
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に向けたレッスンを行います。
会場は、埼玉県(交通教育センターレインボー埼玉)、静岡県(交通教育センターレインボー浜名湖)、三重県(鈴鹿サーキット交通教育センター)、熊本県(交通教育センター レインボー熊本)の4拠点で、三重県以外は最寄駅からの送迎バスも用意。またヘルメットやプロテクターについては無料のレンタル品もあるので、免許を取ったっきりのペーパーライダーの方でも安心して参加できますね!
【文:谷田貝洋暁(外部ライター)】