HondaGO BIKE LAB

自称インドア派の22歳が、CBR400Rに夢中になってしまった理由

高津さんは22歳の会社員。
スポーツバイクCBR400Rに乗っているので、アクティブな方かと思いきや「メッチャインドア派なんです」と言います。
そんな高津さんが、どのようなバイクライフをすごしているのか聞いてみることにしました。

高校時代の部活OBと共に免許取得

「叔父がビックバイクに乗っていて、それを見たときに『かっこいいな』と思いました。だからクルマの免許を取ったら、いつかバイクの免許を取ろうかなくらいに考えていました」

漠然とした思いが具体的に動き出すことになったのは去年でした。
高校で吹奏楽部に入っていた高津さんは、卒業後も年に一度定期演奏会に参加していました。
そこで高校時代の顧問の先生が「バイクに乗りたい」と言い出しました。

話はどんどん膨らんでいき、吹奏楽部のOBの人たちも免許を取得して、ツーリングしようということになったのです。

教習所に通い出した高津さんは、購入するバイクを探すようになりました。
「最初は中古車を考えました。でも新車だったら割引もあるし、ローンも使えるので新車を探すことにしました」
実際には中古車でもローンを使うことはできます。
ただ、高津さんが見た中古車のサイトには情報がなかったので、ローンが使えないものだと考えてしまったのです。

そこでホンダのサイトを見るとHonda Dream据置クレジットのページを発見。

ローン最終日にバイクを売却するか、一括返済、再ローンなどの選択肢があることを知ります。
これを見た高津さんが、ホンダのバイクに少し傾倒していったのは当然のことでした。

ビックバイクに乗ることを考えたマシンチョイス

高津さんが選んだのはCBR400Rでした。
「カタログなどを見て目に止まったのがCBR400Rでした。250ccという選択肢もありましたが将来的に大型に乗りたいので、最初から少し大き目のバイクで慣れておきたいと思いました」

さっそく出掛けて行ったのは自宅近くにあったホンダドリーム江戸川です。

「今まで見てきたバイクショップとは雰囲気が違うというか、とてもキレイなお店だと思いました。入ったらスタッフの方がすぐ声かけてくれて、とても丁重に説明してくれました」

実際にCBR400Rを見てスッカリ気に入ってしまったと高津さんは言います。
心配していた足つき性も教習所のバイクとほとんど変わらなかったので不安もありませんでした。
これで購入を決定することにします。

納車は2022年8月でした。
「納車される前にヘルメットとバイク用のメッシュジャケットを買いました。バイク用ウエアは最初ちょっと気恥ずかしかったんですが、今は体に馴染んでいる感じがします」

最初に走り出すときは緊張したといいますが、CBR400Rは予想していた以上に乗りやすいバイクでした。
幹線道路でも交通の流れに乗れるパワーがあったので怖くはなかったと言います。

「メインの用途は通勤です。職場までは20キロあります。満員電車は嫌いだし乗り換えも大変なので就職した当初から自転車で通っていたんですが、さすがに毎日40キロ走り続けるのは辛くなってきていたんです。バイク通勤するようになったら快適ですね。バイクなら雨でも辛いと思うことはありません。逆に雨が好きなんです。自分でも理由はよく分からないんですが雨が降ったら『お、雨が降ってきたぞ』という感じでテンションが上がるんです。」

購入から1年。
転倒などはありませんが立ちごけを1回経験しました。
駐車場でUターンするとき、スロットルを戻したらバイクが傾いて支えきれなくなってしまったのです。

「ブレーキレバーが曲がったくらいですみましたが、カウルに傷をつけるのが怖いので、それからスライダーつけました」

レバーとミラーを変えているのは、コインパーキングに駐めたときに倒れて傷がついたから。
「『あ、やっちゃった』って思うんですけど、あまり大きなダメージがないから逆にカスタムするキッカケになっています。マフラーも交換してみたいと思っています。実は少し傷をつけてしまったもので(笑)」

通勤を楽しむバイクライフ

多くの人はバイクを手に入れるとアチコチに出掛けるようになると言いますが、高津さんの場合は少し違います。
「休日はあまり出掛けないんです。インドア派なので家でゲームをしていたり、所属している吹奏楽の一般バンドの練習に行っています。だからバイクに関しては通勤でとことん楽しんでいるという感じです」

早めに仕事が終わったときは帰りに寄り道をすることも。
「仕事が終わってからバイクで出掛けるのは開放感がありますよね。海を見に行きたいと考えて海ほたるに行ったりすることもあります」

1人で遠出をしたのは1回だけ。
流星群が来ている日、流れ星を見ようと深夜九十九里に出かけたそうです。

「深夜突然思い立って出かけたんですが、結局流れ星を見ることはできませんでした。でも知らない道を走るのは楽しかったですね」

月1回のツーリングが楽しみ

ソロツーリングはほんどしない高津さんですが、吹奏楽部OBや顧問の先生とツーリングするときは別。
月に1回のペースで出かけています。

「そろそろツーリングに行こう」という連絡が入ると皆で場所を決めたり下調べ。
顧問の先生がクロスカブ110に乗っているので、ツーリングは基本的に一般道です。

最初は皆の後をただついていくだけでしたが、最近はグループでインカムを導入。

「スマホにつなげることしかできないインカムを使っているメンバーがいるので全員でスマホに接続してLINE通話しながら走っています。車が間に入ったり信号で間が離れてしまったときも慌てなくてすむし、はぐれたときも安心感があります。もともと皆の話に入るのが苦手なので会話を聞いているだけなんですけど、それでも楽しいです」

旅先で美味しい料理を食べるようになって、ツーリングの魅力が大きくなってきたと高津さんは言います。
「富士山に行った時に食べたほうとうが美味しくて感動してしまいました」

以前は食にそれほど興味がなかったといいますが、今ではツーリングに行くときは何が食べられるのかを調べていくようになったんだとか。
「小鹿野のわらじかつも美味しかったし、横浜中華街や江ノ島でも色々なものを食べました」

前回はメンバーの予定が合わ日がなく、仕事後にナイトツーリング。
成田にあるレトロ自販機コーナーまで深夜往復しました。
「うどんやサンドイッチの販売機があるという話だったんですが、実際にはカップラーメンしか食べられなかったんですよ。走るのは楽しかったけどカップラーメンだけっていうのは物足りなかったですね」

皆でツーリングに行くようになって、色々な感動もあったようです。
「印象に残っているのは富士山に泊まりで行ったときですね。初めて下道を長時間走ったので疲れました。でも富士山周辺の道路は新鮮だったし、初体験の峠道もとても楽しかったんです。富士山の道路から見た景色は素晴らしくて、森の中を走る道路の雰囲気にも癒やされました」

少しずつバイクに興味が出てきて、最近考えるようになったのはサーキットを走ることだとか。
「サーキット走行に興味が出てきました。速く走るとかじゃなくて、まずは体験してみたい。ただ周囲にサーキットを走ってみたいという仲間がいないんです。1人で走るとなると少しハードルが高いですよね。自分の技術でサーキットを走るのがどうなのかなと不安な面もあります。HondaGO BIKE MEETINGでサーキット体験があったようなので、今度開催されるようなら申し込んでみようかと思っています」

将来的にはビックバイクにも乗りたいという高津さんですが、今はまだCBR400R一筋。

「デザインが好きだし、スポーツバイクらしい加速感もあります。クラッチも軽くて、ツーリングでも疲れが少ないポジションだから何をするにも不満がありません。当面はCBR400Rを楽しみ尽くすつもりです」

インドア派の若者でもツーリングやサーキットに出掛けたくなってしまう。
CBR400Rって、それくらい魅力的なバイクだということなのでしょう。

【文/後藤武(外部ライター)】

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