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女子高生ライダーを夢中にさせてしまった、CBR250RRの魅力

足立胡桃さんは高校2年生。
普通二輪免許を取得してCBR250RRに乗っています。
普通の高校生活を送っていた胡桃さんは、なぜバイクに乗ろうと思ったのか。
そしてどんなバイクライフを送っているのかをご紹介することにしましょう。

お父様の後ろに乗ってからバイクに夢中

胡桃さんがバイクに乗るきっかけとなったのはお父様の太郎さんの影響でした。
クルマ、バイクが大好きだったお父様と一緒に出かけることが多かった胡桃さんが乗り物大好きになっていたのはごく自然なことでした。
当初はクルマに乗りたかったと言いますが、ある日お父様のバイクの後ろに乗せてもらって衝撃を受けました。
「最初はクルマに乗りたいと思っていたんです。でもバイクだったら16歳から免許が取れるじゃないですか。それで父の後ろに乗せてもらったらスピード感に感動してしまったんです。クルマと全然違う乗り物でした。これで免許を取るしかないと考えたんです」

CBR250RRと運命的な出会い

この時点で胡桃さんはまだ15歳。
免許を取るのはまだ先になるので真剣にバイクを探したりはしませんでした。
ところがある日、お父様のお付き合いでクルマ屋さんに行ったときのこと。
隣にバイクショップがあったのでなんの気なしに店内に入ってみたところ、そこにあった1台のバイクに胡桃さんの目が釘付けになりました。

CBR250RRです。

「デザインが素敵だし、跨ってみたら軽くて乗りやすそうでした」
この頃、バイク人気や世界的な半導体不足などでバイクの納車には時間がかかると言われていました。
免許取得後に新車を注文したら納車までしばらく待つことになるかもしれません。
CBR250RRに出会ったことにも運命的なものも感じ、お父様と相談してこのバイクの購入を決定してしまったのです。

慣らし運転はお父様が担当しました。
普段はリッタークラスのスーパースポーツに乗るお父様にとってもCBR250RRは好印象でした。
「250ccクラスで同じくらいの重量のバイクと比べてもCBR250RRは明らかに軽く感じるんですよ。マスが集中しているからでしょうね。質感も高いですよね。実は250ってスクーターしか乗ったことがなかったんです。でもCBR250RRは気軽に乗れるし、十分にパワーもある。これなら自分も街乗りで使いたいと思いました」

CBR250RRはお父様のセカンドバイクとしても活躍することになったのです。

インカムで指示を受けながら公道デビュー

2023年の2月、晴れて免許を取得していよいよ胡桃さんは遂にCBR250RRで公道デビューすることになります。
「公道は初めてだったのでメチャメチャに緊張しました」
このときはお父様が胡桃さんの後ろを走りながらインカムでアドバイスをしました。

「近所を1周しただけで楽しすぎて夢中になってしまいました。本当はすぐ家に帰る予定だったんですけど『帰りたくない』って父に言って、そのまま食事しにいくことにしました」

CBR250RRが楽しくて仕方ない

免許を取得してからは月に2,3回のペースで走るようになりました。
「一緒に走る友達がいないので、いつも父を無理やり引っ張り出して(笑)走っています。でも夏は暑かったからバイクに乗る機会も少なくなってしまって、まだ7,8回しか出かけられていません。最近涼しくなってこれからバイクに乗りたいと思っています。少し走るだけでも楽しくてしかたないです」
先日は自宅から足を伸ばして箱根にも出かけていきました。

「急カーブばっかりだし慣れていないから緊張したんですけど、色々と教えてもらって自分なりに考えて走っていたら少しずつ上手に走れるようになっていきました。メチャメチャに楽しかったからまた行きたいです。」

これまで最も遠出をしたのは静岡県の清水市。
お父様のクルマの納車がありました。
敢えて新幹線は使わず行きはタンデム。
帰りは胡桃さんが1人で運転して戻ってきたのです。
初めて遠出をすることに加えて初めての高速道路。
心配するお父様をよそに胡桃さんは高速道路を満喫していました。

女子高校生ライダーの悩み

胡桃さんはこれから色々な場所にCBR250RRで出掛けていきたいと言います。
上手になったらサーキットも走ってみたいんだとか。

走ることが楽しくて夢中になっている胡桃さんですが、一つだけ悩みがあるそうです。
「同年代のバイクに乗る友だちが欲しいですね。学校でバイクに乗っている人がいないんですよ。原付に乗っている先輩が一人いるだけなんです」

確かに今、バイクに乗っている女子高生は少ないかもしれません。
けれど胡桃さんがバイクの魅力を楽しそうに語っている様子を見ていると、これから胡桃さんに影響されて自分もバイクに乗りたいと考える高校生が出てくるのではないかと思いました。

【文/後藤武(外部ライター)】

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