先週末(3月21日~23日)開催された大阪モーターサイクルショー2025のHondaブースには、最新技術の“E-Clutch”を搭載するモデルをはじめとした市販車や、世界初公開のコンセプトモデルなどが多数展示されました。
明日からの第52回東京モーターサイクルショー(3月28日~30日)や、名古屋モーターサイクルショー(4月4日~6日)にも展示予定。
ぜひ会場で実車をチェックしてみてください!
モーターサイクルショー2025でHonda新技術をチェック!
2025年3月21日から3日間、インテックス大阪で開催された第41回大阪モーターサイクルショー。
Hondaブースでは世界初公開のコンセプトモデルやニューモデルなどが一挙に公開されました!
しかし、ブースで注目したいのはバイク本体ばかりではありません。今後の市販モデルへの実装が期待される新技術や開発中の新型エンジン、グローバルで展開するEVモデルなど、Hondaの新しいチャレンジも目白押しなんです!
「Rebel250 E-Clutch」の実車がいち早く登場!

Honda E-Clutch
まずは昨年、Hondaロードスポーツモデルに搭載された新技術「Honda E-Clutch(以下、E-クラッチ)」から。
これは、マニュアルバイクの宿命である発進や停止、変速時の「クラッチ操作」を電子制御化することによりライダーへの負担を大きく減らし、初心者でも安全に、ベテランでも快適にライディングを楽しむことができるようサポートしてくれる画期的な機構です。
ミドルクラスの大型ロードスポーツ「CBR650R」と「CB650R」に市販モデルとして初めて実用化された技術ですが、この2025年3月13日からは新たに大人気の250ccモデル「Rebel 250」にもE-クラッチ搭載モデルが登場しました!

Honda Rebel 250 E-Clutch
会場では実際に跨ることのできる車両も展示されていたので、私(石神)も試してみることに。
エンジン右側面にE-クラッチ機構が搭載されていますが、Rebel 250らしい抜群の足つき性に変わりはないようです。
ユニットが足に干渉するようなこともなく、ペダルの操作感や取り回しにおいては通常モデルとさほどの違いはないように感じました。
さらに新型モデルからハンドル位置が変更され、若干手前に引かれるポジションとなりましたが、こちらがより自然なポジションを実現していて好印象!
「Rebel 250 E-Clutch」が気になっている方は、ぜひ会場でチェックしてみてください!
もちろん650ccの大型ロードスポーツバイク「CBR650R」「CB650R」のE-クラッチ仕様車も展示中です!
6月に国内販売開始の電動バイクも実車公開!

Honda EV Fun Concept
また、2050年に全ての製品・企業活動を通じてカーボンニュートラル化を目指すホンダの取り組みとして、グローバルで展開される電動二輪車の市販予定モデルとコンセプトモデルも紹介。
実車が展示されるのは2024年10月にインドネシアで発表した電動スクーター「CUV e:」と、昨年のEICMAで公開した電動二輪のコンセプトモデル「EV Fun Concept」です。
2025年6月20日に発売予定の「CUV e:」は跨ることのできる実車を展示中。

Honda CUV e:
電動バイクらしいスマートなスタイリングの「CUV e:」は、二人乗りができる原付二種区分の電動スクーターで、3つの設定から選択可能なライディングモードのほか、取り回しに便利なリバースモードも搭載。
スマートフォン接続機能「Honda RoadSync Duo」も採用し、提案型ナビゲーションや通話、音楽再生などによりライディングを快適に、楽しくする機能を装備します。
搭載する交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」は実際にシートから外して持つことができます。
Hondaの電動スクーターに興味があり使用感が気になる方は、ぜひモーターサイクルショーの会場で隅々までご覧ください!
Hondaがチャレンジする新しい内燃機関、V型3気筒エンジンにも注目!
そして、Hondaが開発を進める大型二輪車を想定した電動過給機付き新型V型3気筒エンジンも展示されています!
フロント2、リヤ1気筒レイアウトの3気筒エンジンに二輪車としては世界初となる電動過給機を組み合わせ、エンジンの回転数に左右されず過給圧を任意コントロール可能としています。
さらに、マスの集中化を図り、インタークーラーを必要としない設計とすることで、軽量なユニットに仕上がっている点も注目のポイント。
昨年のEICMAで発表された際、興味をそそられた方も多くいるかと思われますが、会場ではその姿を近くから細部までチェックすることができます。メカ好きにはたまらない……
先述した通りカーボンニュートラル実現に向けた動きが加速するなか、Hondaがチャレンジする新しい内燃機関にはますます期待が高まります。
展示されているのは、フレームにエンジンやタイヤなどのパーツが取り付けられたベアシャーシの状態ですが、実物を眺めていると完成した姿を想像せずにはいられません!
会場でHondaの新たな挑戦の数々を目撃せよ!
ご紹介した通り、モーターサイクルショー2025ではHondaが挑む新たな技術の数々を実物とともに紹介しています。
この他、実際に触れて、跨ることのできるモデルも多数展示!
いよいよ明日、3月28日から3日間 開催される東京モーターサイクルショーの会場は、東京ビックサイト。
そして、翌週 4月4日から4月6日にAichi Sky Expoで開催される名古屋モーターサイクルショーへと続きます。
ブースで観られるのはバイクだけじゃありません。Hondaの提示する「未来」もぜひその目でご覧くださいね!
▶ Hondaモーターサイクルショー2025 特設サイトはこちら
【文:石神邦比古(外部ライター)】