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バイクの水無し洗車法教えます【5分でピカピカになる驚きの洗車法】必要なアイテムと使い方指南

水を使わない洗車法

「水無し洗車」とは、その名の通り水を使わずにバイクを綺麗に洗ってしまうスゴ技・・・かと思いきや、ごく一般的に施工できるお手軽な洗車方法なんです。

マンションやアパートなどの集合住宅だと、水をバシャバシャ使って洗車するスペースが無い。レンタルガレージに愛車を保管している場合でも同様。

コイン洗車場で綺麗にするのもオススメですが、今回は誰でも手軽にできる「水無し洗車」にチャレンジしてみましょう。

メリットとデメリット

 

メリット

水をかけて、洗って、濯いで、拭き取って・・・の手間が無いから時間が短くて済む、寒い冬には凍るような冷たい水に触れなくて済む、バイク一台分の小さなスペースでもできる、などメリットは沢山あります。

 

デメリット

ボディに汚れが付着したままの状態から拭き始めるため、施工の状況によっては拭き傷が付きやすいとも言えます。他にも専用の洗剤や用品などは高性能な反面、一般的な洗車用品に比べるとやや高額なアイテムとなっており、出費が膨らみがちです。

 

傷はつかない?

結論から言えば「全く」傷を付けずに洗車することは不可能です。
シャンプーを使った水洗い洗車で丁寧に洗ったとしても、スポンジに入り込んだ埃・塵やスポンジ自体の擦れによって、目に見えないような小さな傷は刻まれます。

自動車のドアノブ付近が爪によって傷だらけになっているのをみたことがある人も多いでしょう。

バイクや車の塗料は意外に柔らかいもので、車種にもよりますが、塗装面は爪とほぼ同等の硬さだと言われています。そのため黄砂やPM2.5などが付着した状態のボディを適当なタオルで擦れば細かな傷が付いてしまいます。
ただし、その傷をできる限り付かないようにする工夫やテクニック、最小に抑えるアイテムなどは存在します。今回ご紹介する「水無し洗車」は洗車が面倒な方や、水洗いができない環境の方へ向けた、新しい洗車方法のアプローチだと思って頂ければ幸いです。

水無し洗車ができる車両

まず大前提として「汚れ方が軽度」かどうか、を見極めましょう。天気が良い日のツーリングを数回行った後や、帰り道に小雨に降られた程度の汚れであれば、今回ご紹介する「水無し洗車」でささっとメンテした方が手軽で時間も節約できます。

泥汚れや砂まみれになっているような酷い汚れ方の場合は諦めて水洗いを行いましょう。

水洗い洗車のノウハウはこちら


どの程度の汚れなら大丈夫か?は個人の判断に寄るところが大きいため、具体的な汚れレベルに関しての記述は控えておきます。

施行方法

「水無し洗車」のやり方は簡単。泡やスプレータイプのクリーナーなどを使って汚れを浮かした後、柔らかい布で傷の原因となる砂や埃などを優しく拭き取るだけ。ボディが濡れていてもそのまま施工できるタイプも数種類あり、用途に応じて選べばきっと満足を得られると思います。
次は具体的に使用するアイテムと使用のコツを見ていきましょう。

必要アイテムその1:マイクロファイバークロス

濡れたボディを拭き上げたり、水無しで使えるクリーナーを拭き取るためのクロス(布)は、水無し洗車の「要」とも言える重要なアイテム。ここで選択を間違えると全て台無しになってしまいます。
クロスに必要な条件は、ボディを傷付けにくい柔らかさ、表面の汚れを絡め取ってくれる機能、さらに水分を拭き取る効果(吸水性)が高いもの、の3つ。全てを満たしてくれるアイテムは「マイクロファイバークロス」しか無いでしょう。

マイクロファイバークロスは絹糸より細く、髪の毛の100分の1以下である8マイクロナノメートルの系で作られています。また、その細い糸の断面を見ると、角が尖った不思議な形状をしていることがわかります。

マイクロファイバークロスの糸 イメージ図(メーカーによって多少違いはあります)
この特殊な形状によって、ボディの汚れを鋭い角で引っ掛けて取り除き、無数の隙間が生み出す毛細管現象によって、驚きの吸水力を実現しているというワケです。
そして、単純に”マイクロファイバークロス”と言っても形、大きさ、厚み、編み方、用途など様々なものがあり、どんなものを選べば良いのか迷ってしまいますよね。

では次に選び方の目安をお伝えします。

毛が長くて量が多いもの

繊維が密集していて、ふわふわ感を感じる厚みがあるものを選びます。

この2種類だったら迷わず左側を選びましょう

例えば、テーブルを拭くためのマイクロファイバークロスは薄くて小さいものが多いのですが、洗車に使うとなるとボリューム不足で拭き取りが上手くできません。またペラペラのマイクロファイバークロスの場合、クロスに付着した砂ぼこりなどがボディ表面に傷をつけてしまう可能性も否定できませんから、毛足の長いクロスを使って埃などをクロスの奥にしっかり閉じ込める必要があるというわけです。

 

ある程度大きめなもの

100円ショップや何かのノベルティグッズ(オマケ)で付いてくるような小さなものを避け、一辺が30cm〜50cm程度のものの中から、自身の使いやすいサイズを選びます。

二つ折り〜四つ折りにしたときに、自分の手のひらと同等か少し大きいサイズが使いやすいでしょう。マイクロファイバークロスを使う際は強く擦らず、手の重さ程度で優しく撫でるようにします。そのため、手のひらの圧力でゆっくり動かせるボリューム感が必要なのです。

二輪用品店では洗車専用のマイクロファイバークロスが販売されていますから、迷ったらそちらを購入しましょう。洗車に特化しているだけあって、ボディに優しく高性能なものがほとんどです。

 

まとめ

ふわふわの手触りで30〜50cm四方のもの 理想は汚れ取り用とから拭き(仕上げ)用の2枚所持

多少値が張っても良い物を選んだほうがボディに傷をつけにくく、後々後悔しないでしょう。良いクロスがあれば水無し洗車は成功したも同然です。

 

 

必要アイテムその2:クリーナー

「水無し洗車」に必要不可欠なクリーナー。多くは洗浄成分と艶出し成分が混合しているハイブリッドタイプです。これ一つで洗浄と艶出し作業ができるため、簡単な作業でありながら仕上がりの満足感も高く、昨今人気のアイテムとなっています。

スプレータイプ

エアゾールまたは霧吹きタイプのクリーナーで広範囲に塗布できます。クリーナー成分が汚れに浸透して分解や溶解をするため、マイクロファイバークロスで優しく拭き上げれば汚れが簡単にとれる優れもの。

全体に薄く吹き付けてから10〜20秒ほど待ちます

マイクロファイバークロスで表面を撫でる様に拭き取ります

汚れが取れたら乾いたクロスで仕上げればツヤツヤに

落とせない汚れがあっても強く擦らないこと。落ちなかった汚れはそのクリーナーでは落とせない汚れであると認識し、専用のクリーナーを使って落とすようにしましょう。

 

エンジンやマフラーなどの熱を持っている部分に使うときは必ず冷めた状態で行います。高温部に使えないタイプもありますから、使用方法をよく読んで使ってください。

 

 

泡(ムース)タイプ

ふわふわの泡がボディと拭き取りクロスの間に入ることでクッションの役割となり、ボディに傷が付きにくいのが特徴。ムース状に泡が出るため、広範囲に吹きかけるのはやや苦手です。直接かけるよりクロスに取ってから施行した方が良い場合もあります。

今回試したものは比較的広範囲に広がるタイプのスプレーでした。

クリーナーで汚れを浮かせます(付けすぎました笑)

泡を包み込むようにして、塗り伸ばしながら優しく拭きあげます

最後はから拭きで仕上げましょう

泡クリーナーはやや塗り伸ばしにくい傾向にあります。ボディ全体を一気に洗浄するというよりも、部品一つ一つをピンポイントで洗浄したいときに向いていると言えるでしょう。

 

これ以外にもミストタイプ(手動の霧吹き)もありますが、やることはどれも同じです。洗浄力や艶の持続効果はメーカーによって違いがありますが、使い方としては概ね上記の通りで問題ありません。詳しい使い方は購入したクリーナーの裏面に書かれていますのでしっかり読んでから施行しましょう。

 

クリーナーの使い方まとめ

クリーナーをボディに吹き付けて、洗浄効果で浮いてきた汚れをマイクロファイバークロスを使って優しく拭き上げる。

水無し洗車で一番の重要ポイントはマイクロファイバークロスの使い方。とにかく優しく、撫でるように使えば傷をつける心配はほとんどありません。

 

 

簡単便利な使い捨てタイプ

ウェットティッシュのようにシュッと出して使い終わったらそのままゴミ箱へ。使い方はとっても簡単。まさにウェットティッシュや除菌シートそのままといった感じです。

じゃあウェットティッシュでいいじゃん!と聞こえてきそうですが、洗車用シートは傷をつけないように織り方や厚みに工夫があり、汚れ落としに適したクリーナーを含んでいますから性能が全く異なります。

汚れを落とすだけの簡易的なものから、ワックスやコーティングなどの艶出し成分が含まれているものまで、多種多様なアイテムが販売されていますから、好みのものを選びましょう。

持ち運びしやすいことからツーリング中のちょっとした汚れ落としに使うのもオススメです。

初めは優しく、表面の埃や汚れを軽く撫でるようにゆっくり拭き、ある程度の汚れが取れたら綺麗な面で仕上げます。艶出し成分が入ったものを使用した際は、仕上げに乾いたマイクロファイバークロスなどで全体をから拭きすると、より良い光沢が得られますから是非やってみてください。

砂や泥などの汚れが付着しやすい足回りなどの洗浄には特にオススメ。砂を含んで汚れたクロスをそのまま捨てられるメリットは使い捨てタイプならではです。

 

 

手入れの頻度を上げるのが水無し洗車の第一歩

1〜2ヶ月放置したバイクと、普段からこまめに掃除をしているバイクでは、洗車の苦労も違います。汚れがこびり付いてしまうと強力なクリーナーを使ったり、汚れを削り落とすなどボディへの負担が大きくなります。

ちょっと汚れたらサッと掃除する。これを普段から行なっているバイクは今回紹介した「水無し洗車」でも十分な艶感を得ることができます。ガッツリ汚れたバイクをピカピカにするのは1時間〜2時間ほどかかってしまいますが、水無し洗車なら短時間でピカピカに。カウルやタンクなどの外装だけなら5分あれば十分です。

ツーリングから帰ってきたら、クリーナーをクロスを取り出してもうひと頑張りしてみませんか?
相棒に「お疲れ様」と声をかけながら。

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