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ひょっとして『GB350』は下道ツーリング最強のバイクじゃないのか?【ホンダの道は一日にして成らず 第28回/Honda GB350 まとめ編】

速いバイクじゃないのに、高速道路もワインディングも楽しめる。それでいて『普通に走るだけで楽しい』って・・・
GB350、もはや無敵なんじゃないでしょうか?

GB350となら、どこまでも走っていける気がする・・・

このバイクとなら、どこまでも走っていける。

GB350はトラディショナルなスタイルのバイクで、余裕のパワーで走る大排気量車でもなければ、快適装備が満載されたハイテクツアラーでもありません。

だけど、このバイクに乗っていると、本当にそう感じる。

GB350を走らせていると、気持ち的に『このバイク、ずっと乗ってられるよなぁ』って思えてくるんです。

【後編】からの続きです

バイクも人も、無理せず常にマイペース。

もちろん1日で1,000kmを走るようなことはできません。そもそもですが、そんな風に先を急ぐのはGB350に似合わないですしね(笑)

だけど時間が許すなら、1日200km、下道をのんびりと走って5日間で1,000km。それは問題なく楽しめる。問題ないどころか、むしろ素晴らしく充実した旅になるだろうと容易に想像できます。

先にも言った通りなんですが、GB350は高速道路もワインディングもノンストレス。だけど、それ以上にツーリングペースでゆったりと走る時が、何よりの至福です。

ギア3速を使っての時速40km、4速なら時速50kmくらい。

そんなペースで穏やかに走る時間が、最高のひとときだと感じられます。

バイクが急かしてくることは一切無いので、乗り手も気持ちは穏やかなまま。

無理をして走ることもないので疲れを大きく感じることもないし、マイペースだから『ちょっと休憩しよっかな』って素直に思える。

これが大排気量のツーリングバイクとかだと、もっともっと!って停まることなく走り続けちゃうんですが、GB350にそういう感覚はありません。

本当に何から何まで『自然体のまま』なんです。

そうやって考えると、実はGB350って、ホンダのバイクラインアップの中でも下道ツーリングにおいては最強の1台になるんじゃないか? なんて思えてきます。

バイク旅において重要なのは、快適性や疲れないことも重要だけど、最終的にいちばん大事になるのは『走り続けるモチベーション』です。

『しんどい、もう帰りたい』って思ったら、旅はその瞬間に終わりですから。

もちろんホンダのバイクラインアップの中には、もっと快適性に優れたバイクがいくつもあります。

だけど童話の『ウサギとカメ』じゃないですが、最終的にずっと走っていられるのはGB350なんじゃないか? って思える。実際はそうじゃないかもしれないけど、そういう気持ちになるのがGB350なんです。

旅するバイクとしての資質

例えば私(北岡)の場合ですけど、きっとGB350で北海道をツーリングしたら最高だろうなぁって想像しちゃいます。

広大な北の大地をGB350で旅しようとすれば、きっと日数はかかると思う。だけど駆け足じゃない、それこそ一生の想い出レベルで北海道を濃厚に楽しむなら、GB350は相棒として最良の選択のひとつだと断言できます。

まぁ、現実問題としては、忙しい大人に、そこまでの時間なんて取れないのかもしれませんが。

だけど、それに憧れる。そういう旅をしてみたい! と思えるのがGB350です。

最初の【前編】でも言いましたけれど、GB350は『ただ走るだけで楽しい』と感じられる素晴らしいバイクで、原点の楽しさに立ち返らせてくれる1台です。

そのうえで、GB350の楽しさは『バイク旅の原点』にもつながっている。

コイツとなら、どこまでだって走っていける。

そういう愛車に巡り合えることは、バイクを愛する人々にとって大きな幸せでしょう?

そしてGB350は、間違いなくそう感じることのできる、傑作バイクだと思うんです!

 

【文/北岡博樹(外部ライター)】

よろしければ最初の【前編】からお読みください!

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