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電動バイク初体験の400ccライダーと原付限定ライダーが EM1 e: に乗って感じた「新しいバイクの楽しみ方」とは

まだまだ日本では馴染みの薄い電動バイクですが、これから来る電動バイクはバイクに乗ってない方だけでなく、普段バイクに乗っている方にとっても新しい乗り物になるかもしれません。

今回は普段バイクに乗っているライダーと、今は乗っていないけど原付は乗ったことがあるという20代の2名が EM1 e: に乗り、感じたことや気づいたことを聞いて見えてきた EM1 e: の魅力を解説していきます!

電動バイクは初体験の2人

今回 EM1 e: に乗ったのはこちらの2名。
写真左の石川さんは、普段CB400SSに乗っているライダーで、まだ初心者ですが街の移動でバイクを使ったり同じくバイクに乗っている彼女とツーリングに出かけたりと絶賛バイクライフを満喫中のライダー。

石川さん:普段排気量の大きなバイクに乗っているので電動バイクは視野に入ってませんでしたが、初めて目の当たりにしてワクワクしてます。じっくり見ても見た目は普通の原付と同じ印象なのでこれが電動で走るというのがまだ信じられません…。原付自体もそこまで多く乗ってきていないのでそれも含めて楽しみです。

写真右の一橋さんは、現在バイクに乗っていませんが学生時代に原付に乗っていて、2ストも4ストも含めた様々な原付バイクで遊んでいたそう。

一橋さん:学生のときに乗っていた原付とサイズ感は同じですが、エンジン周りにあるはずのものがない違和感が凄かったです。普通マフラーとかエアクリーナーとかリアタイヤの周りについているものがごっそり無いので、これでエンジン車と同じように走るのか、まだちょっと疑ってます笑(笑)

2人共電動バイクには乗ったことがなく、EM1 e: が初の電動バイク試乗になります。

さっそく試乗を始めると、ほぼ無音で走り出す EM1 e: に驚く2人。
今までいろんな方の EM1 e: 初体験を見てきましたが、やはり最初の走り出しの感動はライダー、非ライダー関係なく万人に共通するものでした。

「おぉ〜!!!…」という感動の声を上げながら周辺を走り続けます。

音と振動がなくストレスフリー

まずは石川さんから話を聞いてみることに。

石川さん:普通エンジン車だったらキーをオンにしてエンジンかけて、クラッチ握ってギア入れて…など色んな工程がありますが、EM1 e: はキーをオンにしてスイッチを押すだけで準備完了というのがまず驚きでした。スロットルを少し開けたらすーっと前に進んでいって、音も振動も感じずに進んでいくのが新鮮です。

石川さん:自分はどちらかといえばバイクの便利な部分よりも渋さとか非日常を求めてバイクに乗っています。なので音も振動も自分は好きなんですが、いざ音も振動もないバイクに乗ってみるとちょっと考えが変わりますね。EM1 e: に乗っていて聞こえてくるのは自ら発している音よりも、周りの車や歩いている人の話し声とか、今までかき消されていた音でした。エンジン車にある迫力とか、渋さとかはありませんが、音と振動がないおかげでここまでフレッシュな気持ちでバイクに乗れるというのは EM1 e: に乗らなきゃ気づけなかった部分だと思います。

次に原付ライダーの一橋さんからはこんな意見も。

一橋さん:始動から走り出しまで操作方法がシンプルなのもいいと思ったところですが、それよりも静かさとエンジンの振動がないというのが、ここまで影響してくるとは思いませんでした。昔乗っていた原付は古いものが多かったんですが、古いのはどれも基本うるさいし振動も多いんです。でも EM1 e: は走り出しから一定速度で巡航していくまで静かで常に変わらない乗り心地なので、このまま長時間走ったとしてもエンジンの原付より疲れとかストレスが少ないと思います。

一橋さん:あと走っていて信号や一時停止で止まったときに、一緒に走っている石川と会話できるレベルで無音というのも感動しました。エンジン原付でもアイドリング状態なら会話できますが、多少声を張らないと声が届かないということもありました。EM1 e: で同じように話したら自分の声が大きすぎて逆にうるさく感じたくらいで、電動バイクって動力が違うだけだと思っていたら、違う乗り物に感じるほど新しいですね!。

エンジン車よりも初速がパワフル

初の電動バイクに感動していた2人ですが、ここで EM1 e: ならではの意見も聞くことができました。

一橋さん:電動バイクって正直遅いイメージがあったんですが、いざ走ってみると停止状態から加速して30km/hに持っていくまではエンジン車よりも速く感じました。スロットルを開けたら30km/hまで滑るように加速していくので、エンジン車よりもスムーズに走れている感覚があります。

石川さん:所詮50cc相当の原付だと思ってナメていた部分がありましたが、30km/hまでストレス無く加速していく感覚や、スロットルで速度をコントロールしやすいところなど、しっかり電動の良さが感じられて電動のイメージが変わりました。125cc相当とかそれ以上の電動だともっとパワフルなのかもしれませんが、個人的にはこれくらいの加速感が扱いやすくて好みです。

パワーではまだエンジン車以下、というイメージが2人にも少なからずあったようですが、しっかり扱いやすく制御された EM1 e: のパワーは2人のイメージを大きく変えたようです。

装備も良いところが沢山

次に EM1 e: のバッテリーも実際に取り外して着脱してみることに。

Honda Mobile Power Pack e: は10.2kgという重量ですが、成人男性なら片手で持ち上げることができます。

一橋さん:まぁ軽くはないですが、この程度なら取り外して家の中に運ぶのはそこまで苦じゃないと思います。見た目からもっと重そうな想像をしていたので、このくらいの重さならなんとでもなりそうです。

石川さん:たしかに超軽い!とは言えませんが、逆にこれでこの車体を動かしていると思うと軽く感じますね。戸建てとかアパートは問題ないと思いますが、マンションはちょっと面倒かもしれませんね。

走る走行距離にもよりますが、3日に1回程度取り外して充電するとなると駐輪場から家までの距離が多少気になった様子。
アパート住みの彼らは問題ないそうですが、マンションの場合は少し考える重量とのことでした。

他には EM1 e: に標準搭載されているUSBソケットは2人にとって重宝する装備だったそうです。

石川さん:自分のバイクにはUSB充電がなく、アクセサリーを使って付けようか迷っていたんですが、この位置にあるとやっぱり便利ですね。

一橋さん:昔の原付には無かった装備だと思いますが、基本スマホのバッテリー容量はもしものためにも多めに残量を確保しておきたいので、これが標準装備というのは助かります。

[USBソケット]
※定格 10.5 W (5 V、2.1 A)まで使用可。
※USBソケットはメインスイッチがオンの状態でお使いください。また、接続する機器や充電用アダプターの仕様などによっては、充電・使用できない場合があります。
※運転中のスマートフォン、携帯電話などの操作・通話はおやめください。

またデザイン面でも2人が気に入ったポイントがありました。

石川さん:電動バイクのデザインってどれも先進的で見たこと無いものが多かった印象なんですが、EM1 e: のデザインはそこまで行きすぎず、僕にとっては馴染みやすいデザインでした。

一橋さん:石川と同じく、僕も馴染みやすいデザインでした。これなら普通の格好で乗れるし、走っているときに変に目立たないので普通の原付と同じように扱えそうです。

所有だけでなく観光地でも乗ってみたい

今回ほぼ半日ほど街中で EM1 e: に乗った2人は自分が所有する以外に観光地なら EM1 e: の良さがもっと出せるんじゃないか、と感じたそう。

一橋さん:昔乗ってた原付と同じではありませんが、電動になっても同じように楽しく乗れるし、足としてしっかり使えるんだなと思いました。今日走っていて気づいたのが、自分が静かなのはもちろん、周囲の人も EM1 e: が静かなことでメリットがあるということ。大きな国道ならまだしも、細い一本道や住宅街を走ると周囲の人の目線が全然違うんです。

石川さん:普段大きなバイクに乗っているときも細い道に入ると周囲の人が会話を停めたり、若干気を使われている感がありますが、 EM1 e: だとほとんど無音なので電動自転車と同じような反応をされるんです。変に周囲の人のペースを乱すこともないし、その現場の空気感も常に感じられるので、家の近所だけではなく観光地でレンタルして乗ってみたら今とはまた違ったツーリングができるなと思いました。

確かに EM1 e: は静かさは街中だけでなく、自然溢れる観光地でも重宝されると思います。
大きなバイクで嫌煙されがちな場所でも、 EM1 e: なら違和感なく周囲に馴染んで走ることができるため、ライダーだけではなく結果的に周囲の人にも EM1 e: の静かさが役立つ使い方だと思います。

電動バイクだからこそできることや、エンジン車よりもっと気軽にできることがたくさんあるはず。
今回の2人はそんな EM1 e: の秘めたる部分をしっかり感じることができ、有意義な試乗になったと思います。

EM1 e: は初めて乗る方にはほぼ確実に感動する新しいバイクの一面を見せてくれる乗り物なので、気になった方はぜひ一度レンタルや試乗してみてください!

【文/佐藤快(外部ライター)】

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