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ホンダ初の一般ユーザー向け電動モデル「EM1 e:」にはこんな狙いがあった!

ホンダは2023年5月19日(金)、一般ユーザーに向けたバイクとしてはHonda国内初となる電動モデル「EM1 e:」を発表しました。

今回は EM1 e: の発表会に参加し、ホンダの電動モデルに対する取り組みや狙いをわかりやすく解説していきます!

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ホンダ国内初の一般市場向け電動モデル「EM1 e:」

日本は2050年までにカーボンニュートラルの世界を目指すことを宣言しています。
しかし、それは私たち一人ひとりが環境負荷低減を意識し努力することはもちろん、企業も喫緊の課題として早期解決を目指して取り組んでいく必要があります。

ホンダはこれまでビジネスユースを想定した国内法人向けモデルとして電動二輪モデルの「BENLY e:」、電動三輪スクーターの「ジャイロ e:」「GYRO CANOPY e:」をラインアップ。
環境対応を積極的に進める法人事業主に導入いただいたことで「Honda e: ビジネス二輪シリーズ」は様々なビジネスシーンで活躍しています。

そんなビジネスモデルで培った経験や技術を元に、今回、Hondaでは国内初となる一般市場向け電動スクーター「EM1 e:」が誕生しました。
ビジネスユースからついにパースナルユースへと電動バイクの新たなるステップへ移行したことになります。

価格は299,200円(消費税10%込み)。

EM1 e: の価格は、車両本体 + バッテリー(1個)+ バッテリー充電器 合計で 299,200円(メーカー希望小売価格/消費税10%込み)。全国のHonda二輪EV取扱店で購入することができます。
EM 1e:製品情報はこちら

 

カーボンニュートラルを実現するためには、日常の足である、普通四輪免許でも乗れる原付一種から電動化を推進する必要がありました。
ガソリンエンジン車に比べると電動バイクは高額がイメージがありますが、国や地方自治体からの補助金交付もあります。この価格なら、皆さんの日常生活に溶け込んで、便利に使っていただける…とHondaは考えています。

補助金の交付もアリ


EM1 e:を新車で購入するにあたり、国から補助金を受け取ることができます。
条件により補助金の内容は変化しますが、経産省から23,000円東京都では約36,000円補助され、東京都にお住まいの方の場合は約59,000円の補助を受けることができるので、実質約24万円ほどで購入することができます。(予備バッテリーの有無など、購入内容により補助金額は変動します)

▶ 一般社団法人 次世代自動車振興センター CEV補助金(車両) 詳細はこちら
東京都 電動バイクの普及促進事業 詳細はこちら

補助金を受け取ることができると、ガソリンエンジン車の原付車(50cc)を購入するのとほぼ同等の金額になるので、その後のガソリン代、消耗品などのランニングコストを考えると、結果的に断然お得かもしれません。

通勤・通学で使用される場合や、日常の足としても比較的リーズナブルな価格設定となっているので、これからバイクに乗り始める方にもおすすめできるモデルです。

安心と信頼を持てる電動モデル


ホンダから発売されるEM1 e:の良さは何なのか、ホンダモーターサイクルジャパン代表の室岡さんは次のように語っていました。

「電動バイクの持つ商品魅力に加えて、品質的な問題やメンテナンスなどサポートを含めて新設の「Honda二輪EV取扱店」様から安心して購入していただける電動モビリティを、ようやくホンダからリリースすることができました。まずは実際に乗っていただいて電動バイクがどういうものなのかを体感していただけたら嬉しく思います」

 

バッテリー回収体制にも注目


EM1 e:では交換式バッテリー「Honda モバイルパワーパック e:」を使用します。
バイクに限らず、電動モデルでよく言われるのが使用済みバッテリーの処理について。
いくら排気ガスを出さない電動バイクとは言え、使用済みバッテリーの処理の仕方によっては結果的にエンジン車よりも有害物質を出してしまうことがあります。

この点について今回ホンダではバッテリー回収体制を整えました。
使用済みバッテリーをホンダが責任を持って回収し、リサイクル、リユースなど再活用する体制を整えているため、最後まで正しい処理が行われます。

販売して終わりではなく、販売してから最後までサポートする体制を整えることで、安心して乗れる電動モデル目指しています。

初めてのバイクとしても選びやすい「EM1 e:」


EM1 e:はバイク操作に慣れていない方でもコントロールしやすい出力特性に設定しています。
ガソリンエンジン車と違って給油のためにガソリンスタンドに行く必要がなく、また、消耗品も少ないためメンテナンスも少なくなっています。

通勤、通学やお買い物など近距離移動でバイクに乗ろうとしている方など、これからバイクに乗り始める方も選びやすいモデルなので、電動からバイクデビューというのもおすすめです。
発売は2023年8月24日(木)です。
気になった方は是非 Honda二輪EV取扱店 までお問い合わせください!

 

【文/佐藤快(外部ライター)】

2023年5月30日、東京都の補助金の金額を5月22日現在のものに訂正し、記事内容を更新しました。

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