50cc相当の電動モデルとして先日デビューした『EM1 e:』。
一般向け販売モデルとしてはホンダ初となる電動モデルだけあって注目を集めていますが、実際に乗ってみるとどうなんでしょうか？
今回は5月28日(日)に鈴鹿サーキットで開催された「HondaGO BIKE MEETING」のEM1 e:試乗会で聞いた感想をお届けします！
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電動バイク初体験の方が乗ると？
今回は試乗会に参加した方の中で電動バイクに初めて乗った方にフォーカスして感想をご紹介します。
まだまだ日本では目新しい電動バイクですが、これから先は徐々に電動化へシフトしていく時代に。
今回は普段バイクに乗っているライダーさんからの意見ですが、エンジン車とはどういう違いがあるんでしょうか？
スムーズな走り出し
まず一番に多かった感想は走り出しのスムーズさ。
スロットルを開けたら自然とスピードに乗っていく電動バイクならではのフィーリングは、電動初心者の方もしっかり感じていた部分でした。
「普段はフルカウルスポーツ系のバイクに乗っていて、今回電動バイクって初めて乗ったんですけど、スタートがめっちゃスムーズでした！走る場所によるのかもしれませんが、試乗コースではどこも引っかかりがなく、アクセルの開け具合に応じてスムーズに加速、緩めたら自然と減速してくれたので、運転が楽に感じました。（20代女子ライダー）」
普段から大きなスポーツバイクに乗られている方はスロットルコントロールがしっかりできていると思いますが、電動はエンジン車と違って急加速になってしまいがちです。
しかしEM1 e:は普段からバイクに乗っているライダーだけでなく、初めてバイクに乗る方でもコントロールしやすいセッティングとなっているため、走り出しから減速まで何も気にせずともスムーズに行えるようになっています。
振動がなく静か
様々な方に感想を聞いた中で次に多かったのは振動の少なさ。
エンジン車と違って車体に振動が発生するものが付いていないので、路面からの振動以外は振動を感じさせません。
「普段は大型オフロードに乗っているんですが、EM1 e:で走り出してすぐ振動が明らかに少ないことに驚きました。普段のバイクはもちろんエンジン車なので比較にはなりませんが、今まで感じていた振動は路面からじゃなくほとんどエンジンからの振動だったんだ、と気付かされるくらい振動が少なかったです」
振動がない＝静か につながる
振動と同率くらい多かったのがとにかく静かに走れること。
当然振動するものがないため排気音はもちろん、装飾部品の振動音もないため静かに走ることができます。
路面からタイヤを伝わって吸収する振動はあるのでゼロではないんですが、今回の試乗コースではタイヤとサスペンションが吸収しきってライダーに伝わりにくかったため、路面からの振動も全く気になりませんでした。
街乗りに最適なスクーター
振動がなく、静かすぎて多少物足りないと感じたライダーさんもいましたが、そもそもEM1 e:は走る楽しさを感じさせるファンモデルというよりも、日常に溶け込んで便利に使える電動バイクなので、そういった部分を追求したバイクではありません。
試乗した方もツーリングなどは大きなバイクで行くけど、近場の移動や通勤に便利そう、という理由で試乗していた方が多かったため、満場一致で街乗りには最高！という結果になりました。
電動バイクを初めて運転するという意味で緊張していた方もいましたが、誰が乗ってもスムーズに、簡単に操ることができるキャラクターとなっていたので、実際に乗ってみて乗りにくい！と感じた方はいませんでした。
バイクに乗る楽しさで考えればエンジンMT車ですが、街での楽な移動を考えるなら圧倒的にEM1 e:が優勢です。
同じバイクでも用途を使い分けることで効率的に、便利に使うことができます。
今回の試乗会ではそんなEM1 e:の使い勝手の良さを知ることができました。
次回は電動バイク経験者、電動自動車乗りの方がEM1 e:に乗ってどう感じるのか紹介していきます！
【文／佐藤快（外部ライター）】【写真／渡辺昌彦】
