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電動原付モデル「EM1 e:」は電動バイク経験者、電気自動車乗りが乗るとどう感じる？試乗会で聞いて見えてきた「EM1 e:」のキャラクター

公開日 2023.07.02 / 最終更新日 2023.06.30

一般向け販売車としてはホンダ初となる電動バイクとしてデビューした「EM1 e:」。
5月28日に鈴鹿サーキットで開催されたHondaGO BIKE MEETINGの“EM1 e: 試乗会”では多くの方が試乗していました。

今回は電動バイクにすでに乗ったことがある方、普段電気自動車に乗っている方など、電動に親しみのある方が EM1 e: に乗った時にどう感じるのか、試乗会で聞いた感想を元にご紹介します！
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ギクシャクしない扱いやすさ

エンジン車の原付スクーターには動力を自動で適正なタイミングに繋いでくれるクラッチが付いています。エンジンの回転やスピードに合わせて動力をON、OFFしてくれる為、0からの走り出しなどは緩やかに繋がります。

しかし電動バイクにはクラッチが付いておらず、動力がモーターと直結しているため、クラッチのような緩やかに繋げるための機構は付いていません。
そのため走り出しや再加速時などはエンジン車とは全く違った制御が必要になります。
常に0か100かのため、急発進や急加速を抑制するための制御が細かく施されています。

今回、試乗してもらった電動バイク経験者の方から面白い感想を聞くことができました。
「以前オフロード系の電動バイクに乗ったことがあって、それはめちゃくちゃ速かったんです。開け始めからズドーンと一気に加速していくので、グリップが低いオフロードならともかく、アスファルトの上であんなフィーリングだったら怖いなと思ってました。ですが EM1 e: に乗ってみたら開け初めからすごく穏やかで、坂道の途中とかでスロットルを開けてもちょうどいいくらいの加速をしてくれるので、前に乗った電動バイクで感じた飛び出してしまいそうな恐怖感は一切ありませんでした。」

EM1 e: は電動ならではの制御が難しい部分もしっかりセッティングされているため、競技用電動バイクなどとは大きく違っています。
逆に電動の強烈な加速を求めている方は少し物足りなそうでしたが、日常使いを考えるなら一番乗りやすいベストなセッティングになっていると思います。

電動ならではのトルクは健在

制御がしっかりされていて誰でも扱いやすいフィーリングになっているとは言え、電動バイクならではのトルク感は失われていません。
普段電気自動車に乗っている方からは面白い感想を聞くことができました。

「7年ほど電気自動車に乗っていて、電動バイクも気になったので試乗しました。開け始めはしっかり制御されていて乗りやすいんですが、やっぱりエンジン車と違って電動ならではの力強さはしっかりありました。エンジン車の場合初速が速くてもその速さが続くのはほんの数秒です。ですが電動の力強さは巡航速度域に達するまでずっと同じ力強さなので EM1 e: はそういった制御が入りつつもトルクがしっかりあるように感じました」
確かにそういった部分もエンジン車とは大きく違うポイントです。
電動＝エンジンよりもパワーがない、というイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、50ccの常用域で考えれば古い2ストの原付きよりも電動バイクのほうがパワフルだと思います。

問題はそのパワーをどう制御するかで、その制御の仕方によって出だしのスムーズさや巡航のしやすさが変わってきます。
EM1 e: は走り出しから巡航域まで扱いやすく、且つ十分なトルクを発揮させる制御がされているため、電動慣れしている方のほうが EM1 e: のクオリティを実感している方が多かったと思います。