GB350Sで走り出したのは距離にして約40kmのワインディングロードだったのですが……あまりにも楽しすぎて、休憩なしでぶっ続けで走ってしまった……
しばらく『GB350 S』の走りを忘れられそうにない
2025年8月のアップデートを経たGB350 S。カラーリングとディテール変更だけかと思っていたけど、乗ってみたら以前とはなんだか全然キャラが違うような……最新バージョンのGB350 Sって、ものすごく「単気筒スポーツ感」が増してる気がする!?
そんなわけでワインディングに突撃してみたのですが、普段のお仕事で高性能なバイクに慣れてしまっていた私(北岡)は、GB350 Sの極めてシンプルな車体構成に慣れるまで少々苦労することに。だけど感覚が馴染んでくるにつれ、どんどん楽しくなってきた!
まず、GB350Sをスポーティに走らせようと思った時のブレーキの難しさ。先の【中編】でお伝えしたように、それはもう『バイクを操る楽しさと難しさ』の原点みたいなものでした。
そこから一歩踏み込んでバイクを寝かせていくと、今度は路面状況をしっかり感じるために身体のセンサー感度をレベルMAXまで引き上げると共に、車体をきっちりホールドすることが必須となります。

しかし、ここで頼りになったのがライダーとバイクをつなぐ『ハンドル・シート・ステップ』の3つ!
GB350 SのハンドルはスタンダードのGB350よりも絞り角が浅くなっていて、低く、遠い位置に配置されています。また、シートはHonda公式サイトに「スウェード調の仕上げとレッドステッチのアクセントで上質感をより高めています」と書いてあるんだけれど、その「スウェード調のシート表皮」が適度に滑りにくくてホールド感が抜群!
さらに言うと『S』は左足のシフトペダルが一般的なスポーツバイクと同じだから(※GB350はシーソー式ペダルを採用)きちんとステップでバイクをホールドできる!

ここで余談ですが、軽く感動した話をひとつ。GB350 Sのタンデムステップを保持するステー部分は、なんとヒールガードとしての役割も兼任しているようなんです。利便性とデザインと機能を1つで満たしてる。これ考えた人、天才じゃなかろうか。
それはさておき、これら3点が走っている際にものすごく頼れるため、ライダーはきちんと車体をホールドできます。ハンドル・シート・ステップの位置関係も絶妙で低く構えたコーナリングフォームも違和感なし。なんだか……めちゃくちゃ走りやすい!

車体を寝かせてもバイクとの一体感があるから怖さはありません。そこからコーナー脱出に向けてアクセルをワイドオープン!
スタンダートGB350とは違うリアのワイドなラジアルタイヤはエンジンのパワーをきちんと受け止めてくれるから安心感もある。万が一に備えてのトラクションコントロールだって装備されているので自信を持ってバイクを加速させていけます。コーナーによって2速か3速のどちらを使うか、適切に判断する必要はありました。でも、どちらにせよ最高出力は20馬力ですから遠慮なく全開で(笑)
そして、そこから『弾ける!』のが最新仕様のGB350 S!

スタンダードのGB350とは違う、力強く路面を蹴り飛ばすような単気筒フィーリングとサウンド。それらが実際のスピード以上に気持ちを加速させてくるんです。気持ちいい。もっとうまく走らせたい。次のコーナーが待ち遠しい!
前述した通り、今回走っていたのは約40kmのワインディングロードです。これくらいの距離になるとハイパワーなバイクの場合、集中力が最後まで続きません。でもGB350 Sはときおり現れる長めのストレートですこしだけ、ほんの数秒だけど休める。そこで気持ちを仕切り直したら再突撃!(笑)

あまりにも楽しすぎて40kmのワインディングはあっという間に終わってしまいました。集中力を維持したまま、ぶっ続けで夢中で走った。最高だった!
その後に走り終わって、ほわっとひと息。その時、私の目に映ったGB350 Sの姿は完全に『スポーツバイク』の佇まいでした。GB350 Sの走りにこれほどまで高揚したのは今回がはじめてです。

Hondaが車名に『S』をつけるってこういうことなんだ……と痛感。
だってこれ、ちょっとスゴいよ? 私のような普通のツーリング派ライダーも、大排気量スポーツバイク好きも一度は乗ってみる価値があると思う。
人が積極的に操ってバイクを走らせるという原点の喜び。
最新仕様GB350 Sは、そんな楽しさの『塊』に生まれ変わったのだと思います!
【文/北岡博樹(外部ライター)】

















