HondaGO BIKE LAB

ツーリング好きの私が年甲斐もなく『峠の走り』に夢中になってしまったバイクの話【Hondaの道は1日にしてならず/GB350 S インプレ・レビュー 前編】

バイクの楽しみかたはツーリングが中心! ギリギリでワインディングを攻めるとかにはそこまで興味がない。そういう人にぜひ聞いてほしい『速くないけど超楽しいスポーツバイク』のお話です!

久々に『コーナリング』と真剣に向き合うことになりました。

こちらのHondaGO BIKE LABでちょくちょくバイクに乗った感想文などをお届けさせてもらっている私(北岡)ですが、実のところ私の経歴というのは『レースやってました!』とか『プロライダーです!』みたいなものではなく、実は単なる編集者です。

仕事柄いろんなバイクに乗るので多少の知識はありますが、言ってしまえば一般的なツーリングライダーに毛が生えた程度。ちなみに人生ではじめて買ったバイクはHondaのV-ツイン マグナでした。

Honda V-ツイン マグナ

愛車を好きなスタイルにカスタムして、ちょっとお金に余裕が出来たら荷物満載でツーリング。バイクが今で言うクルーザータイプだったこともあり、ワインディングでコーナーを攻めるような走りとは無縁のバイクライフ。二輪業界に飛び込んでからは、それまで触ったこともなかった1000ccのスーパースポーツにいきなり乗せられるなどして多少は鍛えられましたが……

そんな私なので軸足は今でもツーリング中心です。プライベートだったら峠のコーナーはマイペースで気持ちよく流す程度。しかし最近、久しぶりに『大真面目でコーナーリングに夢中になったバイク』に出会いました。

嘘偽りなしで本気の本気。そのバイクは……

エンジン最高出力20馬力の『GB350 S』です。

ひとつ付け加えておくと、私が衝撃を受けたのは2025年8月にリニューアルされた『最新モデルのGB350 S』ということになります。私は過去にもGB350 Sに乗ったことがあり、その時も『楽しいバイクだな~!』なんて思っていましたが……現行モデル、ちょっとどうした!?

なんだかエンジンのフィーリング、全然違うような気がするんだけど……

ここで「違うような気がする」という曖昧な言いかたをする理由は2025年8月のアップデートにおける「仕様変更」で、Honda公式の情報としてはエンジンに関連する変更点の記載が無かったからです。でもHondaというメーカーのバイクは絶え間なく製品のブラッシュアップが続けられているため、明確な発表が無くとも「しれっと進化している」ケースがわりとある、と個人的には推測しています。

そういう感覚で話をして良いのであれば……最新仕様のGB350 S、大化けしてないか!?

街乗り時点から予兆はあった

今回は個人的に大好きなGB350シリーズがリニューアルされたということで、運良く乗る機会を得たのですがすぐに違和感はあったんです。

それは街を走り出してすぐのこと。

『あれ? エンジンこんなに元気だったっけ?』

直感でそう感じていました。

2025年8月のアップデートではタイミング的に最新の排ガス規制への適合もあったと思います。けれど最高出力などの数字は変わっていないので「エンジンフィーリングに変化はない」と信じきっている私は、むしろ『自分の過去の記憶』を疑っていました。前からこうだったに違いない。久しぶりだからそう感じているだけだ、と。

けれど乗れば乗るほどに、これまでの『GB350 S』には感じたことのない高揚感が湧いてきて……なんだか無性にアクセルを開けたくなる!?

先にも言ったとおりエンジン最高出力は20馬力なのでスピード自体は大したことありません。街中でアクセルを開けることを楽しんでも常識の範囲内。

でも、そうじゃない。

エンジン本体を共有する兄弟車のGB350がキャブレター車のような趣を感じるスーパー癒し系フィーリングなのに対し、GB350 Sはきっちり『単気筒スポーツ』だと感じられるんです。もともと『S』はスタンダードモデルよりもアクセルを開けた時のレスポンスに優れていたのですが、これまではあくまで「スタンダードモデルに比べて」という範疇でした。

ところが最新の『GB350 S』はスタンダートモデルと“別モノ”だと感じるくらいに違う。

街乗りで信号待ちからの加速や交差点を曲がるだけでもワクワクするというか……街乗りレベルの走りで既に「スポーツ」を感じる!?

これは(私個人にとって)由々しき問題です。

大好きなGB350シリーズのことなので、この楽しさを見過ごす訳ことなんてできん!

という勝手な使命感を胸に秘め、さらに『Sらしさ』を感じるために高速道路に乗ってワインディングへ。ここで冒頭の話に戻るのですが……わたくし、久々に大真面目でワインディングを走ることになりました。そのお話は長くなるので続編にて。ここまで『真剣にコーナリングと向き合った』のは久しぶりだったかも……

【文/北岡博樹(外部ライター)】

関連記事

最近チェックした記事