夏のライディングギアに欠かせない「メッシュジャケット」には、吸水速乾機能や冷却効果などがある『高性能インナー』との組み合わせがベストマッチなんです。
「メッシュジャケット」+「高性能インナー」は真夏の理想的なレイヤード
雨の日が多くてツーリングに行きにくかった梅雨の時期も明け、いよいよ夏がやってきます。
そんな真夏のバイクツーリングを快適に過ごすためのライディングギアには、走行風などを効果的に取り入れられる「メッシュジャケット」が欠かせません。
HondaGOバイクラボでは過去の記事でも、夏のライディングウェアは「疲れないために着る」ものと紹介させていだだきましたが、今回は真夏のメッシュジャケットの快適性をさらに向上させることができる、インナーウェアについて解説します。
夏の疲れ方が段違い！高性能インナーは「第二の皮膚」
“クールインナー”とも呼ばれる夏用のアンダーウェアは、ひと昔前に比べると価格もリーズナブルになり、様々な機能性が備わったものがたくさんラインアップされています。
これらインナーウェアは、一見すると「夏に長袖なんて暑そう……」と思えてしまうかもしれませんが、実はこれは全くの誤解。
クールインナーに使われている生地は、汗を素早く吸収・蒸散させるもので、普通に汗が気化するのを待つよりも効率的に身体の熱を下げることができます。
後に紹介しますが、今では着るだけで冷たさを感じさせてくれる冷感機能なんていうものまであるので『着ているほうが涼しい』ほどなんですよ？
夏のバイクツーリングはメッシュジャケットで走行風を効果的に取り入れつつ、これらのクールインナーで身体を冷やす「メッシュジャケット」+「高性能インナー」のレイヤードが理想的なんです。
ここからは一般的な夏用インナーウェアにはどんな機能が備わっているのか見ていきましょう。
高性能インナーの様々な高機能とは？
【吸汗速乾】汗を吸収して効果的に蒸散！
インナーウェアの最大の特徴でもあるのが、かいた汗を速やかに吸収して、素早く乾かしてくれる「吸汗速乾」機能が備わっていること。
伸縮性のある素材が使用されているケースが多く、地肌をしっかり保護してくれるだけでなく、汗の不快なベトつきまで緩和してくれます。
【UVカット】紫外線を効果的にシャットアウト！
また、インナーウェアには、直射日光による紫外線をシャットアウトしてくれる「UVカット」機能があるものも多いです。
海水浴などでも経験があるかと思いますが、紫外線による日焼けは肌へのダメージも大きく、疲労感も感じやすくなります。
特に、絶対に日焼けしたくない女性ライダーにはマストアイテムと言えるでしょう。
【地肌の保護】皮膚へのダメージも緩和できる！
またインナーウェアを着ることで「皮膚の保護」にもなります。
かいた汗をそのままにしておくと、人によっては「あせも」や「かぶれ」など、肌へのダメージを受けてしまうことがありますが、それらも緩和することができます。
【接触冷感】身体を積極的に冷やしてくれる効果も！
インナーウェアの種類によっては、繊維の着るだけで冷たさを感じることができる「接触冷感」機能が備わったものや、高い熱伝導率と熱拡散率によって体温の上昇を抑えるものまであります。
【消臭効果】汗の匂いなどの緩和にも！
さらに汗の嫌なニオイを緩和してくれる「消臭効果」が備わっているものもあります。
このようにインナーウェアは暑さ対策だけではなく、着るだけで様々な機能性やメリットがあるんです。
今では様々なアパレルメーカーからも高機能な夏用インナーが発売されていますが、バイクでの走行という環境は特殊なので、やはり専用開発されたインナーウェアがおすすめです。
それらは真夏のバイクライディングのために必要な機能がしっかり備わっているので、お気に入りのメッシュジャケットと組み合わせて、真夏のバイクツーリングを快適に乗りきりましょう！
【文：岩瀬孝昌（外部ライター）】
