カブシリーズは進化を続けながら現代まで続くロングセラーなシリーズですが、同じカブでも様々なモデルがあります。
今回はそんな中でも一番カブらしさを感じやすいカブ110をご紹介します!
カブにしかない等身大の魅力を一番濃く感じれるバイクですよ!
ベーシックな良さを生かしたスタイリング
スーパーカブ110は長年愛され続けているカブのスタンダードなスタイリングをそのままに、各部に最新の技術を生かした装備を備えたバイクです。
カブ=このスタイリングを想像する方も多いんじゃないでしょうか。
カブにしかない可愛さはしっかり健在しており、これまで発売されてきた50ccモデルのカブとほぼ変わらないスタイリングです。
ですが中身はバッチリ最新なので、これから乗るなら今のスーパーカブがおすすめ。
110ccと少し大きめのエンジンを搭載しているので、通勤通学などの足としての使い方はもちろん、ツーリングやタンデムなどカブの気軽さを活かした使い方も可能です。
22年3月には「グリントウェーブブルーメタリック」が追加されました。
エンジンは最新排ガス規制に対応した新エンジンとなっていて、トルクと燃費が向上しており、まさに現代のカブらしいスペックを誇ります。
ホイールが今回からキャストホイールへ変更され、質感が上がりました。
ブレーキはフロントのみABSを装備しています。
クロスカブやハンターカブなどと違って、カブらしい大型のレッグシールドを標準装備。
他ではあまり見ないパーツですが、カブのレッグシールドは可愛さを演出しているパーツでもあります。
ハンドルがパイプむき出しではなくパネル一体型となっていて、ハンドル周りは他とは違ったスタイリッシュさがあります。
メーターはパネルに綺麗に埋め込まれていて、文字やメーターの形がおしゃれ!
最新モデルにはシフトインジゲーターや時計など、より便利な機能が追加されています。
大型のリアキャリアが標準装備されているため、キャンプツーリングなど荷物を積載する際も便利です。
誰でもできるカブのシフト操作
バイクに慣れていないと最初にぶつかりがちなのがシフト操作の壁。
ですが手動クラッチのないカブはスロットルのオンオフとシフトアップ、ダウンのみで操作することができます。
前にも後ろにもペダルが付いたシーソーペダルとなっているため、シフトアップ時はスロットルをオフにして前にペダルを踏むとシフトアップ、シフトダウンするときは後ろ側のペダルを踏むと下がります。
カブはリターンミッションと言って、1〜4速までシフトアップし、そのまま停車してシフトアップの動作をすると4速から1速に戻すことができます。
なので走行中にシフトダウンすることは極力少なく、4速まで使って停まった際にそのまま1速に戻す、という走り方をすると余計なシフト操作をせずに走ることができます。
全体的にコンパクトなサイズ感
クラッチ操作のないカブはスロットルを開けてスピードに乗ってきたらシフトアップを4速まで繰り返します。
低回転からグッと太いトルクで引っ張っていってくれるので、乗ってる感覚としては結構パワフル。
ですが常に余裕を持った走りができるのがカブの良いところなんです。
周りの車を確認する余裕、景色を見る余裕、など余裕を持って運転するということは安全に繋がると同時に、より濃いバイクの楽しみ方ができます。
上り坂で失速する、なんて昔のカブしか知らないとそういうイメージを持つかもしれませんが、今のカブはなんの問題もなくグングン登っていきます。
乗り方によっては車よりもパワフルに、俊敏に運転することも可能な性能を持っているので、坂道でも幹線道路でも不安を感じたことはありませんでした。
ここまではクロスカブとほぼ同じ感想。
当然中身はほとんど同じなのでエンジンのフィーリングなども同じです。
しかし違うのはサイズ感。
スーパーカブはクロスカブよりもかなりコンパクトなサイズ感なんです。
まずクロスカブは幅広ハンドルなのに対し、スーパーカブは約10cmほど狭いです。
実は全長もスーパーカブのほうが短く、シート高に関しては約5cmほどスーパーカブのほうが低いです。
細かい部分ですが、こういうところの違いは乗ってみると大きく、それによって姿勢や乗り方も多少変わってきます。
個人的にはクロスカブでも問題ありませんでしたが、スーパーカブのほうが足つき性が良く、足をスッと出すだけで簡単に支えられる感覚がありました。
自由自在感はスーパーカブのほうが強い
カブの良いところは常に等身大で余裕を持って走れるところにあります。
カブに慣れてくると、走っていて気になったお店を見つけたときや、美味しそうな飲食店に出会った時など、予定とは違うけど寄ってみたい店に安全に寄るにはある程度バイクを自由自在に操れる必要があります。
こういう時にコンパクトな良さを活かすことができ、周囲を確認してサッと路肩に寄せたり、目当ての場所が反対車線のときはエンジンを切って押して渡ったり、そういう部分ではどのカブよりも圧倒的にスーパーカブのほうがやりやすく感じました。
なので街を散策しながら走る場合などはスーパーカブのほうがおすすめ。
次いつ来るかわからない街での出会いは瞬時の行動がキモになりますが、そういう時でもスーパーカブだったら動きやすいと思います。
これを400cc以上の大型バイクでやろうとすると簡単にはできないので、コンパクトなカブだからこその技かもしれません。
スタンダードなカブは幅広く使える!
どうせならオフが走れてレジャーっぽいクロスカブやハンターカブを選ぶ、という方は多いかもしれませんが、スーパーカブにはこれにしかない良さがあります。
コンパクトさ、街中に馴染めるスタイリング、バイクとしての愛嬌など、長年続いたスーパーカブだからこその部分が大きいので、一度乗ったらスーパーカブの魅力を深く感じるかもしれません。
通勤通学などの足として使い方はもちろん、街の散策や、カブ友達と一緒に下道ツーリングに行ったり、クロスカブやハンターカブとできることは大きく変わりませんが、スーパーカブのほうが良い部分もしっかりあるので、気になった方はぜひ一度乗ってみてください!
【文/佐藤快(外部ライター)】