HondaGO BIKE LAB

ヘルメットの正しいサイズの選び方を「アライヘルメット」で聞いてみた! 自分の「頭囲・頭幅・頭長」を知っておこう!【ステップアップバイク講座/ヘルメットサイズ選び】

ヘルメットを購入する際にサイズを選ぶと思いますが、皆さんのヘルメット、ちゃんとサイズは合っていますか?

今回はアライヘルメットさんに取材して、正しいサイズ選びについて伺ってきました!

ヘルメットのサイズは正しく自分に合ったものを選ぼう!

ライダーの必需品「ヘルメット」。

ライダーの命を守る大事な装備ですが、サイズが合っていなければそれは正しく機能してくれません。
それどころか、被っていると頭が痛くなるなど、ライディングの快適性も損なわれてしまいます。ですから、ヘルメットは自分の頭に合った正しいサイズを選ぶのが何よりも重要!

でも、正しいサイズ選びってどうすればいいの……?

ということで、今回は日本の誇るヘルメットメーカー「アライヘルメット」本社へ足を運び、実際に自分のサイズを確認しながらお話を伺ってきました!

正しいヘルメットサイズを選ぶためには自分の頭のサイズを知っておこう!

(株)アライヘルメット国内営業部 上 幸一さん。

今回お話を伺った、(株)アライヘルメット国内営業部 上 幸一さん

ヘルメットサイズを選ぶ際に大事なのは、自分の頭のサイズを知っておくこと。

各メーカーで、ヘルメットサイズは「頭囲」という頭周りの長さごとに設定されているので、自分の頭囲を測って知っておきましょう。

頭囲のサイズを測る際はまず、眉から指一本、耳の上から指一本上の位置で外周を測ります。

測る際は、家族や知人に測ってもらっても良いですが、できれば量販店などで有識者に測ってもらうといいでしょう。

アライヘルメットの場合「ヘルメット講習会」及び「アライヘルメット特別技術講習」を受講修了したスタッフが駐在するバイク用品の量販店が「アライ・テクニカルプロショップ」にあたります。

今回私が計測した頭のサイズは57.3mmでした。

ということで計測した頭囲から判断すると、アライヘルメットさんの場合57~58mmのヘルメットを選べばいいと思いましたが、ここで注意しなければならないポイントがひとつ。

今までのヘルメット開発の中で得た膨大なデータを基に多くの人にフィットするサイズでヘルメットを製造しているのがヘルメットメーカーですが、人それぞれ頭のカタチは異なるため、中にはベースとなるサイズにフィットしない人もいるんです。

そのため、ヘルメットサイズを選ぶ際はもう2つ、「頭幅」と「頭長」も計測しておくことも重要。

「頭幅」は真上からみた頭の横の長さ、「頭長」は縦の長さを指します。

器具を使って頭幅・頭長を測定。写真は頭幅の測定です。

実際に、写真のような道具を使って頭を測定してみたところ、私の頭幅は170mm、頭長は190mmでした。

そして、それをアライヘルメットさんの採寸対応表と照らし合わせると、自分の頭が「横に長い」形状だということがわかり、実際には内装のサイドパッドを抜くか、ワンサイズ上の59~60mmサイズのヘルメットの方がフィットすることがわかりました。

逆に、頭が縦に長い人の場合にも相応の対応が必要となります。

このように、単純に頭囲だけでは正しいヘルメットサイズを判断できない場合があり、「頭幅」と「頭長」も知っておくこともヘルメットのサイズ選びを左右するひとつの指標となります。

ヘルメットのサイズを選ぶときの考え方としては「服ではなく靴を選ぶ時と同じように考えて欲しい」とのこと。

服はS、M、Lとおおきく区切られますが、靴は人それぞれの足の大きさに合わせ、大抵の場合は5mmごとにサイズを展開していますよね。

つま先が余ったり、詰まったりした靴であちこちに不調が出るように、ヘルメットも自分の頭のサイズに合わないと快適に被れないのです。

少しキツイくらいが丁度いい? ヘルメットの内装は長期使用で劣化します!

買ったヘルメット、最初はちょうどよかったけどだんだん緩くなってしまった、という経験ありませんか?

それは、ヘルメットの内装が長期間使うにつれて、くたびれて、薄くなってしまうのが原因です。

正しいサイズのヘルメットを被ってみて「ちょっとキツイ……」と感じても、実はそのくらいが丁度良い場合があります。

また、ゆとりのあるヘルメットは被ってすぐは快適と思うかもしれませんが、長時間被り続けると頭の一点にのみ圧がかかり、局所的に痛みが発生することもあります。

あまりにキツイと問題ですが、緩くなると中で頭がずれてしまい、安全装置としての機能が損なわれてしまうため、内装が多少劣化することを考慮してサイズを選びましょう。

ヘルメットのことはヘルメットのプロに聞いてみよう!

今回はアライヘルメットさんに伺った話を例にご紹介しましたが、各ヘルメットメーカーも頭囲ごとにサイズの目安を提示しているので、上記の通りヘルメットのサイズを選ぶ際は、自分の頭のサイズを知っておくことが大切です。

自分の感覚だけで判断すると、実際のサイズより大きいものを選んでしまう場合があるので注意が必要です。

そして、自分に合うはずのサイズのものを試着してみても違和感がある場合は、ヘルメットのプロに聞いてみるのがいいでしょう。

特定の量販店には、各メーカーのヘルメットフィッティングのライセンスを持ったプロが駐在している場合があります(すべてのメーカーにフィッティングサービスが存在するとは限りません)。

HondaGO BIKE GEAR で取り扱っているHonda オリジナルヘルメットのうち、アライヘルメットは「アライ・テクニカルプロショップ」、SHOEIの場合は「SHOEIテクニカルショップ」、OGKカブトは「カブト・プロフィッティングサービス認定店」がそれにあたります。

Hondaの純正ヘルメットはHondaGO BIKE GEAR やHonda二輪車正規取扱店で購入することができますが、先に自分の頭のサイズや各メーカーのフィット感を知っておくといいでしょう。
(*SHOEIヘルメットのご購入はHonda二輪車正規取扱店、二輪車用品専門店かつSHOEI正規取扱店まで)

正しいサイズのヘルメットを被ることは快適なライディング環境だけでなく、万が一の際に命を守ることに繋がります!

自分の頭のサイズ、これを機に調べてみてはいかがでしょうか?

また、人によってはヘルメットの細かな調整が必要な場合があるので、そちらに関して気になる方は、以下のヘルメット調整に関する記事をご覧ください。

▶ Hondaオリジナルヘルメットのラインアップはこちら

【文:石神邦比古(外部ライター)】

関連記事

最近チェックした記事