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冬の間しまっておいたライディングジャケット、そのまま着ても大丈夫……?【バイクライフ・ステップアップ講座/バイクウェアメンテナンス編】

だんだんと暖かくなる今日この頃、冬用の暖かいジャケットから衣替えの季節がやってきますね!
でも、皆さんのクローゼットにしまってある春用ライディングジャケット、そのまま着ても大丈夫? もしかしたらカビや黄ばみが発生しているかもしれません!

今回はHonda推奨の家庭でできる春用ライディングジャケットのお手入れ方法についてご紹介します!

そのライディングジャケット、一度お手入れした方が良いかも……

そろそろ冬用の暖かい冬用ライディングジャケットから、春用のジャケットに衣替えしよう、という方も多いのではないでしょうか?

でも、クローゼットにしまってあるそのライディングジャケット、コンディションは大丈夫ですか?

見た目の汚れが気にならないから、と何もせずにしまってしまうと、汗・皮脂といった汚れからカビや黄ばみが発生しているかも!

そういったいった場合にはジャケットのメンテナンスが必要になるわけですが、いざ自分でやってみよう、となるとちょっと不安ですよね。

というわけで、ライディングギアの販売も行っているホンダモーターサイクルジャパン用品担当者に、Hondaの推奨するジャケットのお手入れ方法を聞いてみました!

おうちでできるライディングジャケットのお手入れ方法は?

Q:冬の間、収納していたライディングジャケットにカビや黄ばみ、汗染みなどが発生してしまった場合、どのようにメンテナンスすればいいですか?

A:洗濯表記に従って洗っていただき、風通しの良い場所で陰干しを推奨しております。

ジャケットのメンテナンスは、内側のタグに表記されている「洗濯表示」に沿って洗うのが基本とのこと。

例を挙げると、上写真のライディングジャケットの洗濯表示はこちら。

といっても見慣れないと指示がわかりませんよね。

これらの洗濯表示は以下のような指示を表しています。

ライディングジャケットは手洗いを指示しているものが多いです。手洗いをする際には大き目の桶やバケツを用意したり、湯舟にお湯を張ると洗いやすいでしょう。

そして、陰干しを推奨しているのは日焼けによる変色を防ぐためだそう。

お気に入りのジャケットが色あせてしまわないよう、干す場所には注意しましょう!

というような感じで、洗濯表示さえ読み取れれば、保管中に傷んでしまったライディングジャケットも家庭でメンテナンスできそう!

洗濯表示やジャケットの洗い方については以下の記事で詳しく解説していますので、挑戦してみようという方は是非、以下のリンクもご覧ください!

オシャレ着用洗剤や洗濯用固形石鹸は使っても大丈夫?

そして、基本的には「洗濯表示に従って洗濯」という方法が推奨されていますが、それでも襟や首などの頑固な染みや汚れはなかなか落ちにくいですよね。

そういった染みや黄ばみのお手入れは、全体を洗う前にオシャレ着用洗剤や洗濯用固形石鹸、中性洗剤などを部分的に塗布するのが一般的です。

衣服として特殊な部類に入るライディングジャケットには、そういった道具を使っても良いのでしょうか?

気になる部分でしたので、こちらも聞いてみました!

Q:襟や袖など汚れが頑固な部分にオシャレ着用洗剤や固形石鹸を使っても大丈夫でしょうか?

A:基本はそれらを使用して手洗いしていただいて問題ないかと思います。だだ、ライディングジャケットによっては部分的に特殊素材や革などを使用している場合がありますのでご注意いただければ幸いです。

どうやら、一般的な洋服と同じようにお手入れに使用して大丈夫だそうです。

ただ、ライディングジャケットは特殊な素材や革を使用している場合があるため、そこは注意をしてほしいとのこと。

もし頑固な汚れが気になる方は、使ってみる価値があるかもしれません!

ただし、洗濯表示に記載のあるジャケットも多いですが、漂白剤は色落ちの可能性があるので使うことは避けた方が賢明でしょう。

ジャケットをしまう時にするべきこと

カビや黄ばみが発生してしまった場合の対処方法はわかりましたが、それ以前にライディングウェアはキレイな状態で保管しておくことが第一です!

そこで、春用や夏用に関わらず、ジャケットをしまう際にしておくべきメンテナンスについても聞いてみました!

Q:シーズンの変わり目にライディングジャケットをしまう際、しておくべきことは何ですか?

A:水気を固く絞ったタオルなどで表面の汚れを落として、風通し良い場所でよく乾かして、プロテクターを外して保管してください。また、汚れがひどい場合は洗濯表記に従って洗濯してください。

やはり基本は「洗濯」のようですが、まずは状態を見て表面の汚れを落としましょう。

試しに、筆者が普段来ているライディングジャケットを固く絞ったタオルで拭いてみたところ、見た目が黒なので気づきませんでしたが、思ったより汚れていました。

走行中風を受けるジャケットは排ガスやホコリなどで汚れが溜まりやすいので、こまめに汚れを落としてあげると良いでしょう。

また、洗剤を溶かした水を使う方法も見かけたため、そちらも利用できるか聞いてみたところ、色染みや変色の原因となる洗剤残りが無いように気を付ければ大丈夫とのことです。

ちなみに、しまう際にプロテクターを外す理由は、プロテクターの型崩れを防止するためだそう。

命を守るためのプロテクターが常に本来の機能を発揮できるよう、長期保管する際は外して保管しましょう!

また、ジャケットの型崩れを防止するためにハンガーにも気を遣うことをおすすめします。

針金など細い形状のものより、肩部分が広くなっているものがおすすめです。

大事なライディングジャケットはこまめにメンテナンスしよう!

ライディングジャケットを快適に着続けるためには、こまめなお手入れが重要です!

特殊な構造上、値段が張るものが多いライディングジャケット。お気に入りのジャケットが黄ばみや染みでダメになってしまわないように、定期的なメンテナンスを心掛けましょう!

【文:石神邦比古(外部ライター)】

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