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バイクキャンプインフルエンサーが語る、400Xの魅力「中型クラス最強のツーリングバイクです」

400Xをアドベンチャーにカスタムして、キャンプツーリングを楽しんでいるのがTaichiさんです。
Inatagramで発信される独自のキャンプスタイルにはファンが多く、現在までに2万人を超えるフォロワーがいるほど。
そんなTaichiさんが、どのようにして400Xと出会い、キャンプをするようになったのかを聞いてみることにしましょう。

キャンプツーリングのために400Xへ乗り換え

郷里を離れて東京で仕事を始めたとき、Taichiさんの愛車はスクーターのフュージョンでした。
都内を移動するための足として購入したので快適性や積載性には満足はしていましたが、キャンプツーリングに行ってみると荷物を満載した状態で高速道路の巡航性能など、物足りない部分が出できて新しいマシンに乗り換えることを決意します。
色々な場所に出かけていきたいTaichiさんにとって、理想のバイクはアドベンチャーモデルでした。
各メーカーからアドベンチャーモデルが発売されていたものの、当時のTaichiさんの免許は中型二輪(現在は大型二輪免許取得済み)。
そうなるとアドベンチャーバイクは見当たりません。

何かないかと探して、たどり着いたのが400Xでした。

「これなら理想のツーリング用アドベンチャーバイクを作ることかできそうだ」
そう考えたTaichiさんは、早速マシンの仕様を考え、取り付けるパーツなどを決めていきました。
費用をおさえるためにパーツ類はすべて中古で探し、少しずつストックしていったのです。

ベースマシンの400Xは、Honda Dreamの認定中古車です。
たまたま出物があって、実車を見に行って購入を決めました。
「400Xに乗る人は5、6万キロ平気で走る人が多いから、中古車は中々出てこないということでした。これを逃したらしばらくは手に入れるのが難しいかもしれないと考えて購入を決めました」

手元に来た400Xは、期待以上のマシンでした。
「乗りやすいし、ツーリングなどで使う低中速のエンジン特性も力強くスムーズで、長距離を走っても疲れにくいものでした。中型免許で乗れる最強のツーリングバイクだと思います。しばらくビッグスクーターに乗っていたので、ギアチェンジしながら走るのが楽しくて、毎日のように400Xで走っていました」

理想のアドベンチャー仕様にカスタム

バイクが納車されてすぐ、当初予定していたカスタムが開始されました。
取り付けは難しいところだけをバイクショップに依頼し、他は自分で行っています。

ツーリング用装備のセレクトは重要でした。
バニアケースは車体色と合わせています。
ケース内がクーラーボックスになっているので、ソフトクーラーボックスと組み合わせると高い保冷力を発揮します。

タンク、カウル、エンジンをカバーするガードを取り付けてフォグランプを装備。

海外モデル500X用のカスタムパーツを探し出し、スクリーンの高さを調整できるようにしています。

スマホホルダーはワイヤレス給電式。

USB電源を追加してカメラなどの充電が行えるようになっています。
頻繁に撮影を行うTaichiさんにとっては必須の装備です。

雨天走行時の泥はねを減らすための延長フェンダーを装着。

リアフェンダーを追加し、更にリアタイヤの前側にもインナーフェンダーを装着しています。
雨天でも長距離を走行するキャンプツーリングライダーだからこそ重要なパーツです。

機能性と美しさを考えた荷物搭載方法

荷物の搭載方法を聞くとTaichiさんのキャンプとバイクに対しての考え方が良く分かります。

「荷物を大量に積む人もいますが、僕自身は荷物を極力コンパクトにしてパニアの中に収納し、バイクのスタイルが崩れないようにしています」

パニアはトップケースが46Lでサイドはそれぞれ38L。
左右のパニアにはソフトタイプのクーラーボックスと食材、クッカーやキャンプチェアなどを収納。
トップケースは撮影に使用するカメラ機材を入れて、テントや衣類など膨らんでかさばるものはパニアには入れず、20Lのシートバックに詰め込んでリアシートに固定します。

タンクバッグは燃料キャップ部分にマウントをボルトで固定。
ワンタッチで簡単に取り外すことができます。

ツーリングに行くときは、更にガード左右に6Lのバッグを取り付け、車載工具、空気入れ バンク修理キットなどのエマージェンシーアイテムやレインウエア、寒くなったときに羽織るダウンなどを収納します。

パニアは荷物を雨から守り、揺れても荷物がズレたりしないのでキャンプ場のダートなどを走っても問題ありません。

「何泊もキャンプしながら色々な場所をツーリングできるように工夫しました。荷物が少ないツーリングだったらお土産をたくさん買って帰ることもできます。ボクはお米が好きなので新潟に行ったら、かならず魚沼のお米を買って買えるんですよ」

現地での料理とお酒を楽しむキャンプスタイル

料理もTaichiさんのキャンプツーリングでは大事な要素。
「美味しい料理とお酒が好きなので、キャンプ場では美しい景色を眺めながら、料理とお酒をいただく感じです」

しかし、大きな積載性を誇る400Xアドベンチャー仕様でも、すべての調理道具を持っていくことはできません。
「出かける先に美味しいものがありそうだったら、なんとなくその食材を使った料理内容を考えてクッカーをチョイスして行きます」

最終的にメニューを決めのは地元のスーパーで食材を見てから。
料理をしている方ならお分かりかと思いますが、限定された調理道具と入手できた食材だけで美味しい料理を作るというのは、かなりの知識と応用力が必要です。

「なんとかなります。調理器具がなくても代用したりしますから」

キャンプ場で本気の油淋鶏まで作ってしまうのはTaichiさんくらいでしょう。
普段、自宅でも料理を楽しんでいる技術と応用力がキャンプクッキングで活かされているのです。

旅先で出会った感動と思い出

400Xを購入してから、休日のたびに様々な場所を旅したTaichiさんは色々な景色を見てきました。
印象に残っているものを聞いてみると、今でも忘れられないという景色のことを教えてくれました。

「秋田の男鹿半島で海沿いを走っていたときに見た夕日はきれいでしたし、鳥海ブルーラインで山形から秋田に入るときは、正しく天空の道というような景色を見ることができました。長野の北アルプスは個人的に富士山とを超える迫力があると思っています」

「四国のカルストも非現実的なまでにきれいでした。印象に残っているのは旅先で見た、そういう美しい景色です」

トラブルに遭遇して400Xへの信頼度が高まる

キャンプツーリングでは予想外のトラブルもあります。
「忘れ物をした」なんて軽微なものから深刻なものまで。
高い対応能力でこういった状況をクリアするのもTaichiさんの凄いところ。

「星空を撮影しようと暗闇の中、バイクで移動していたらボートを降ろすスロープに入ってしまい、水没するんじゃないかと思ったことがありました。冬の峠で突然凍結路面に入ってしまったこともあります。400Xの車体サイズとシート高だったから、何事もなく戻って来れたんだと思います」

ピンチを乗り越えるたびに400Xへの信頼度が高くなっていったと言います。

キャンプツーリングの魅力を発信

キャンプツーリングをするようになってすぐ、Taichiさんは写真をInstagtamに投稿するようになりました。
「バイクに乗ってツーリングに行くと、こんなに素晴らしい体験ができる、ということを知って欲しかったんです」

スタートとしてから2年あまりでフォローワーは2万2000人を超えています。
▶ TaichiさんのInstagramはこちら
今年になってスタートさせたのはYou Tube。
キャンプをして戻ってくるまでの流れを紹介しています。
キャンプツーリングをしてみたい人にとっては、場所の情報、道具の使い方など参考になることばかり。

これは一番再生数が伸びたという豪雨の中のキャンプ。
「動画を撮るようになってツーリングは忙しくなりました。何をどうやって撮るか、画角はどうするかなど常に考えていないといけないですし、カメラのアングルを決めたり変えたりしていると以前のようにノンビリすごすことはできません。長い旅のときはカメラの充電が足りなくなってしまうので、そういうときはキャンプ場とホテル交互に泊まらないといけなくなります。でも動画の編集はとても楽しいし、投稿して反応をいただけたりするのも嬉しいので、これからも色々な動画を発信していきたいと思っています」
▶ TaichiさんのYou Tubeはこちら

最近、引っ越したのはガレージ付きの住居。
ガレージ内はキャンプツーリングアイテムが整然と並べられていて、男の秘密基地という様相。
環境が整ったことで動画制作にも、より力が入れられそうです。

400Xから降りることはない

最後に今後乗りたいバイクがあるのか聞いてみました。

「大型のアドベンチャーバイクに興味はありますが、増車することはあっても乗り換えることはありません。400Xが気に入っていて、ずっと乗り続けたいと思っているからです。もし壊れて修理できないようなことになったとしたら、もう1台400Xを購入しようと思っています」

バイクという存在を超え、様々な旅を共にこなしてきた心強い相棒となっているのかもしれません。
10月にはまとまった休みが取れたので、北海道に行くのだというTaichiさん。
これからも400Xに乗り、日本各地からの情報を届けてくれそうです。

【文/後藤武(外部ライター)】

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