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400ccアドベンチャーバイクはここまで来た! 2022年モデルの『400X』がクラスを超えすぎてる……【ホンダの道は一日にして成らず 第33回/Honda 400X(2022) 前編】

2022年1月にアップデートを受けた2022年モデルの400X。基本的にはサスペンションやブレーキまわりの変更なんだけど、乗ってみたらそれどころの騒ぎじゃありませんでした……

400Xの進化が半端じゃない……

400X/2013年モデル

400Xが初登場したのは2013年のこと。初期モデルは前後17インチを装備したロードスポーツとしてのハンドリングとアドベンチャーバイクのスタイルによる快適なクルージング性能を兼ね備えた『クロスオーバー』モデルとして誕生しています。

その頃は前後17インチホイールということもあり、基本的には純粋なオンロードバイクでした。

400X/2019モデル

そこから、ひとつの転機になったのが2019年のアップデート。

フロントに19インチタイヤを装備し、フラットダートなどの走破性を向上させつつ、よりアドベンチャースタイルを強調。400ccクラス唯一の冒険バイクとして生まれ変わったんです。

そして今回、2022年モデルとして400Xは新たにアップデートを受けました。

進化の内容としては『一部仕様の変更』といったもので、SHOWA製SFF-BP(セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン)の採用や、フロントブレーキのダブルディスク化。

その他にはスイングアームの剛性最適化やフロントホイールの軽量化など足まわりの変更が主なメニューです。

だけど乗ってみたら驚きました……従来型とは、まったく違うバイクに進化していたんです……

まるで大型アドベンチャーバイクのような重厚感!?

その他、2022年モデルではヘッドライトの配光パターンの最適化やウインカーのポジションランプ機能の追加など、細かく熟成も図られているんですが、パッと見にはグラフィック以外、それほど大きな変更を受けていないような印象。

ところがクラッチをつないで走り出した瞬間、そして走り出して100mで『えっ!?』と思うことになったんです。

400Xはその名のとおり排気量は400ccクラス。だけど、その走りの中に、まるで大排気量アドベンチャーバイクのような重厚さが感じられる!?

普通にまっすぐ走るだけ。それだけでもう全然違う。

前後タイヤがしっかりと路面を捉えている感覚が、従来型とは比べ物にならないほど強くなっています。

これまでは『400ccらしい軽快感』のほうが目立っていたんですが、2022モデルの400Xには、まるで1000ccクラスの大型アドベンチャーバイクのようなどっしり感がある。

『え? これヨンヒャクだよね!?』

もはや、ちょっとした衝撃体験でした。

そして、交差点を曲がった時に、その衝撃はさらに大きくなります。

ゆったりと鷹揚に、乗り手に一切の不安を感じさせないままバイクが寝ていく。

ここまで重厚なハンドリングと安定感を備えた400ccのバイクに、私(北岡)は過去に乗ったことがありません。

あまりにも驚いたので何度も言ってしまいますけど、本当に400ccクラスだと思えない……

率直に『400アドベンチャーバイクも、ついにここまで来たか』と思いました。

この400Xに乗るまで、そうは言っても大型アドベンチャーバイクの持つ重厚感は400では味わえない。400とリッタークラスの大型アドベンチャーは別のもの。と、そう信じていたんですが、今後はそんなこと言えなくなりそうです。

それにしても不思議なのは400Xの車両重量が、クラス相応に199kgと軽いこと。

サイドスタンドからの引き起こしや、エンジン停止状態でのバイクの押し引きは紛れも無く400ccクラスの軽さ&気軽さなのに、走り出すと大排気量アドベンチャーバイク感に包まれる。

もちろん重量のある大型バイクとすべてが同じとは言いませんけど、『足まわりの変更』だけで、こんなことができるのか……と、ホンダが持つ技術力に舌を巻く思いでした。

そして、当然ながらその恩恵は街中だけに留まるものではありません。

本領は当然ながらツーリング。

街を飛び出して、高速道路からワインディングまで、400Xはちょっとした感動を与えてくれるバイクになっていたんです!

【文:北岡博樹(外部ライター)】

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