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【はじめての高速道路③】ガソリンスタンドがある「SAの間隔」って?高速道路では『燃料給油』のタイミングを常に意識しよう!【バイクライフ・ステップアップ講座/ガソリン給油 編】

高速道路を使えば移動時間の短縮になるのはもちろん、より遠くまでツーリングに出かけられるようになりますが、一般道と違い、ガソリン給油のタイミングをしっかりと意識しておきたい理由があるんです。

高速道路ではガソリン給油のタイミングを早めに意識しよう

信号がなくハイスピードで目的地まで目指せる高速道路は、バイクツーリングに欠かせない移動手段になっています。

しかし、長距離でもスピーディに移動することができる分、一般道以上に「休憩のタイミング」と「ガソリン給油のタイミング」に気を付けたい道路でもあります。

エリアによっても異なるので一概には言えませんが、NEXCO中日本の統計によると、サービスエリアは大体50㎞の間隔で設置されるようになっており、パーキングエリアはおおよそ15㎞おきに設置されるようになっているようです。

そして高速道路上では一般道よりも「早めのガソリン給油を心掛けたい理由」があるんです。

一般道路を運転している時はガソリンが無くなりそうになったら、近くのガソリンスタンドを探すことができますが、高速道路の場合はその限りではありません。基本的には『次のガソリンスタンドがあるサービスエリア』まで走るしかないんです。

では、高速道路上にあるガソリン給油が可能なサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)はどれくらいの感覚で設置されているのでしょうか?

全てのSAにガソリンスタンドがあるわけではない?

高速道路を使ったツーリングでは、これから向かう先のガソリンが給油できるサービスエリアやパーキングエリアをある程度、把握しておきながら走行する必要があります。

今回は東名高速自動車道(下り)にあるSA・PAで、ガソリンスタンドの施設が備わっているところを見てみましょう。

港北PAから浜名湖SAまでの凡そ240㎞区間で、ガソリンスタンドがあるのは「海老名SA」「足柄SA」「富士川SA」「牧之原SA」「浜名湖SA」の5か所。それぞれの区間は約50㎞おきで、いずれも“サービスエリア”です。

この区間にある“パーキングエリア”では、ガソリンスタンドの施設がある場所はありませんでした。

場所によってはパーキングエリアにも給油施設があるところもありますが、基本的にガソリンスダンドはサービスエリアに備わっていることが多いのです。

ただし、少し厄介なのは全てのサービスエリアにガソリンスタンドがあるとは限らないこと。場所によってはサービスエリアでも給油施設が無いところもあったりしますので、高速道路上の標識をよく見て給油のタイミングを逃さないようにしましょう。

車種にもよりますが、高速道路を走行している時はガソリン残量が1/3くらいを過ぎたら燃料給油を行うように心掛けましょう。

万が一、次のガソリンスタンドがあるSA・PAまでに残りの燃料が足りなくなりそうな場合は、潔く一度、高速道路を降りて一般道のガソリン給油できる場所を探した方が無難。ギリギリまで粘るのは絶対にNGだと覚えておいてください。

高速道路上でガス欠を起こすと道路交通法違反になる?

ガソリン給油ができるサービスエリアが大体50㎞おきにあるなら「次でいいか…」と思ってしまいがちですが、この安易な判断がガス欠の原因になりやすいので、高速道路を走る場合は特に注意が必要です。

場所によっては次の給油所まで80~100㎞以上、ガソリンスタンドがない高速道路の区間も実は結構あるんです。

ちなみに、北陸地方の舞鶴若狭自動車道(下り)では、南条SAに近づくと「燃料切れに注意! 次の給油所 舞鶴方面 165km」なんて看板があるところも!

高速道路を長距離走る場合は、次に給油できるSA・PAを常に意識しながらツーリングするように心がけてくださいね。

そして、高速道路で早めの給油を心掛けたい理由がもう一つあります。

高速道路上でガソリンが底をつきて、やむを得ず路肩に停車せざるをえなくなると、非常に危険なことに加えて、道路交通法の「自動車の運転者の厳守事項違反」となり、罰則の対象にもなりかねないのです。

万が一、高速道路上でガス欠を起こした場合は、ロードサービスなどを呼ぶ他に手段がない場合が多く、うっかりミスで大きな苦労することになりますし、危険も伴います。

「まだ大丈夫でしょ!」といった希望的観測による判断は絶対に避けるようにしましょう。

休憩とガソリン給油のタイミングを上手に組み合わせよう

高速道路を利用したツーリングは、より遠くへ出かけやすく、移動時間の短縮にもなってとても便利ですが、一般道と違って、何かあった場合にすぐに停まることができません。

ガス欠理由のほとんどは、うっかりミスの“ヒューマンエラー”なので、意識次第で確実に防ぐことができます。

高速道路では、適度な休憩とガソリン給油のタイミングを上手に調整して、快適なハイウェイクルージングを楽しんでくださいね。

【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】

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