先日新型のクロスオーバーモデル『NX400』が発表されました。
従来モデルの400Xから一新し、改めてNX400という名前でリリースされたバイクですが、クロスオーバーモデルの名にふさわしいバイクとして生まれ変わりました。
モーターサイクルショーではそんなNX400の実車が展示されます。
今回は新型NX400の実車で確かめておきたい注目ポイントを紹介していきたいと思います!
クロスオーバーモデルって何?
バイクにはそれぞれタイプ別に得意分野があります。
オンロード車は、オンロードを快適に走れる「ネイキッド」や「フルカウル」など、オンロードを走ることをメインで設計されたバイクです。
次にオフロード車は、舗装されていない砂利道や林道などの土の上、ゴツゴツした岩場など、オンロードも走ることができますが、それ以上にオフロードでの走行性能を求めて設計されたバイクです。
クロスオーバーモデルはちょうどその間に位置するバイクです。
街中や高速道路など街の移動からツーリングなどで走るオンロードでの走行性能と、凸凹が少ない砂利道などのフラットダートを走れるオフロード性能を両立したもの。
オフロードを走る目的だけならオフロードバイクでもできますし、オフロードバイクでもオンロードをツーリングすることはできます。
しかしクロスオーバーモデルの場合、オンロードの走行性能はオフロードバイクよりも重要視されており、エンジンやハンドリング、ポジションなど細かい部分もしっかり「オンロードも快適に走れる」ように設計されています。
平日は街の移動で使って、週末は高速を走って少し遠くの林道ツーリングも、というのが1台でできてしまうのがクロスオーバーモデルの魅力なんです。
モダン・クロスオーバースタイル
まず初めに実車で見てみたいのが400Xからタンク以外のフロントカウル、ミドルカウル、リアカウルのスタイリング。
クロスオーバーモデルはオフロードライクなスタイルになっていることが多いですが、実際に走るのはオフロードだけでなく、オンロードがメインになると思います。
NX400はオフロードシーンだけでなく、街中のシーンにもマッチするモダン・クロスオーバースタイルへ外観を進化させているため、このあたりが実際どれくらいモダンなのか実車の雰囲気が気になるところ。
カウリングはもちろん、ヘッドライト、テールランプのデザインも重要な部分で、特に今回のNX400はヘッドライトが新設計となっているため、写真ではなく実車のフロントビューがどうなっているのか見てみたいポイントです。
テールランプも400Xから一新されて縦長のデザインとなっているので、クロスオーバーらしい迫力あるリアビューもしっかり実車を見て吟味したいところです。
ポジションと乗りやすさも気になるところ
モーターサイクルショーでは試乗はできませんが、NX400の実車に跨って感触を確かめられる展示が予定されています。
ここからはNX400に跨るならチェックしておきたいポイントを紹介していきます。
まずはクロスオーバーモデルで個人的に最も重要と思っているポジションについて。
400Xは誰でも扱いやすいポジションとなっていましたが、NX400はどうなんでしょうか?
チェックしておきたいのはハンドルの幅、シッティング(着座)ポジション、スタンディング(立位)ポジション。
まずハンドルの幅はオフロードバイクのような幅広ハンドルなのか、ネイキッド車に近い若干幅広で多少の絞りが入っているハンドルなのか、これ次第でバイクをコントロール性、扱いやすさに影響してきます。
どういうハンドルが良いかは好みもありますが、跨って両手をハンドルに置いたときに肘が少しだけ曲がって、体を左右どちらにも触れる余裕があるくらいがベストだと思います。
新型NX400はこのあたりも期待できるはず!
次にポジションですが、オフロードを走る場合は座った状態だけでなく、立ち乗りすることもあるため、両方でのポジション確認をしておきたいところです。
シッティングでは座り心地、足つき、前後左右へ体をズラしたときの滑り具合、シートの柔らかさなどを確認しておきたいところ。
ニーグリップのしやすさもオンロードを走るうえで重要です。
NX400はアップライトなポジションと視点の高さが特徴となっており、風景の広がりを感じながら気持ちよいライディングを実現できるように設定されているので、実際にツーリングに出かけている気持ちで跨ってみてください!
スタンディングでは立ったときのハンドルとの距離感、内膝でのホールド性、前後それぞれに体重をかけた場合の乗り心地を見ておきたいところです。
本格的にオフを走る方なら自分のスタンディングポジションが出来上がっているはずなので、実際にNX400でできるのかどうか跨って試してみてください。
スクリーンの高さも各ポジションで確認
NX400には防風効果のあるフロントスクリーンが搭載されています。
スクリーンがあるだけで高速走行時の正面からの風を受け流してくれて、ライダーに直接風が当たらないようになっているためツーリング時はかなり重宝します。
シッティングポジションではちょうどいい高さになっていると思いますが、目線と被らないか、跨ったときの視界からスクリーンの横幅はどれくらいかなど、確認しておきたいところ。
またスタンディングポジションになったときにスクリーンの上面が目線のどのあたりに来るのか、なども見ておきたいポイントです。
オプションパーツも気になるポイント
NX400には様々なフロントサイドパイプ、LEDフォグランプ、ナックルガードを始め様々なオプションパーツが用意されています。
この手のバイクはこういったパーツでイメージをガラッと変えられるので、どういう雰囲気になるのか気になるところ。
オプションパーツ装着車が展示されるかどうかはまだ決定されていませんが、ノーマルだけの展示だったとしてもパーツが付いたらどんな雰囲気に仕上がりそうか見てみてください。
モーターサイクルショーへ跨りに行こう!
これから更に盛り上がっていくであろうクロスオーバージャンルにおいて、NX400はその敷居を下げる重要なバイクだと思っています。
NX400を乗ったことをきっかけにオフロードに目覚め、今までチャレンジしていなかったバイクの新たな魅力に気付けるライダーたちをたくさん生み出してくれるバイクになるかもしれません。
新型車の実車にいち早く跨がれるチャンスなので、NX400が気になった方は是非会場で実車と触れ合ってみてください!
【文/佐藤快(外部ライター)】