ツーリングに出かけたら走り応えのあるワインディング、バイクから眺める絶景、ご当地グルメなど、充実したツーリングに必要な要素は様々あります。
福島県はそんなツーリングに盛り込みたい重要な要素が揃っているスポットです。
今回は会津、猪苗代湖周辺でおすすめしたいツーリングスポットを紹介していきます。
都心からも高速を使えば日帰りで行ける距離なので、気になるスポットへぜひ行ってみてください!
猪苗代湖周辺
青松浜

猪苗代湖は四季を通じて多くの人達が集まる観光スポット。
湖を眺めながら走ることができる区間もあり、ツーリングではその美しい風景を楽しむことができます。
猪苗代湖は場所によって表情を変えるのですが、オススメは南岸。

撮影で訪れた青松浜は、湖越しに遠く磐梯山を眺めることができる絶景スポット。
夏には湖水浴を楽しむことができます。

駐車は無料で公衆トイレも設置されていますが、近隣に飲食店はありません。
道中お弁当を買って、この景色を楽しみながらランチ、なんていう楽しみ方も良いかもしれません。
崎川浜

猪苗代湖西側にある崎川浜は無料でキャンプができるスポット。
ツーリング中の休憩スポットとしてもおすすめで、バイクの乗り入れはできませんが無料で利用できる駐車場が用意されています。
開放されているのは5月〜10月となっており、夏から秋の時期に行くならぜひおすすめしたいスポット。

松の木林を抜けると湖畔まで出ることができ、湖畔でランチするときなどにもピッタリなスポットです。
静かな場所なので猪苗代湖から聞こえる湖の音、鳥のさえずりなど癒やし要素もあります。
バイクで来て本格的に山に入ったり、街で観光する前に休憩できるスポットでもあるので、猪苗代湖の自然を体感してみてください。
猪苗代湖と会津の街を繋ぐワインディング

猪苗代湖から会津の街に行くには通常国道を走って上から回る形になりますが、実はマイナーなワインディングを通って移動するルートもあります。
374号線、通称東山温泉線は全長15kmほどのワインディングでバイクで走って楽しい道となっています。

途中大きな風車があり、福島周辺の有名なワインディングと比べると一味違った雰囲気。
一部タイトなワインディングになっているので、こういった道を走り慣れていない方はおすすめしませんが、峠好きにはたまらないレイアウトになっています。
ゆったり走って楽しめるルートなので、街への移動、もしくは猪苗代湖への移動の際にワインディングを走りたい方はぜひ行ってみてください。
会津の街グルメ
鶴我

会津は馬刺しも有名な場所で、新鮮な馬肉を楽しむことができます。
そんな馬肉を存分に楽しめるのが鶴我。
今回はランチ時に会津本店にお邪魔しました。

豪華なTKT定食はランチ時なら1650円(税込み)で楽しむことができます。
TKTは(低カロリー、高タンパク、低脂肪)の略となっていて、名前通り重すぎずヘルシーなのにしっかり満足感のある食べ応え!
普通の焼肉定食なら食べ終わった後に胃の中の脂を感じますが、TKT定食は一切なく、魚の刺し身を食べたときのようなヘルシーさがありました。
馬肉を使った大量の小鉢も嬉しいポイント。
これがこの値段で…?と疑ってしまうほど充実した定食なので、女性の方にもおすすめです。
生が苦手という方は桜しゃぶしゃぶ定食もおすすめ。
こちらも同じく1650円(税込み)で食べることができます。
さっと湯に通しておろしポン酢や胡麻だれで食べるのが最高!
刺しもしゃぶしゃぶもどちらも会津のこのお店だからこの気軽さで食べられるものだと思うので、ランチ時にぜひ寄ってみてください。
住所:〒965-0041 福島県会津若松市駅前町6−12
電話番号:0242-29-4829
営業時間:11:30〜14:00,17:00〜22:00
Webサイト:鶴我 会津本店
会津の観光スポット
鶴ヶ城

せっかく会津の街まで来たなら観光しておきたいのが鶴ヶ城。
会津藩のシンボルとされる有名なスポットで、入場料を払うと城の上まで登ることができます。

車は有料ですが、バイクは無料駐輪場が用意されていて、駐輪場までの道が城独特の堀の横を走れるので想像していなかった楽しみがありました。
一部砂利道でしたが城の堀の真横をバイクで走れるところって結構珍しいんじゃないでしょうか。
ランチ後の休憩にもおすすめのスポットです。
鶴ヶ城の麓にある茶屋では濃厚抹茶ソフト、鶴ヶ城銀シャチ焼きを食べることができます。
いわゆる観光地のよくある味ではなく、どちらも茶屋で出てくるような本格的な味に感じました!

城を見ながらベンチでスイーツを楽しめるので、バイクでもおすすめの観光スポットです。
猪苗代のグルメ
お次は猪苗代湖の北側、猪苗代町へ移動します。
会津若松も凄いですが、猪苗代町にも色んなグルメスポットがあるんです。
河京ラーメン館
会津磐梯に来たらラーメンも楽しみたいもの。
喜多方市まで足を伸ばして本場の喜多方ラーメンをいただくというプランなら旅情もあってベストだとは思いますが、短期間の滞在だと中々そこまで組み込むことが難しいかもしれません。
実は我々も今回、喜多方市でラーメンを食べるのは断念せざるを得ませんでした。
でも会津や猪苗代湖周辺にも美味しいラーメン屋さんがたくさんあります。

今回ランチをいただいたのは河京ラーメン館猪苗代店です。
こちらのお店、単なるラーメン店ではなく、さしずめラーメンのテーマパークといった雰囲気。

喜多方ラーメンを中心に様々なラーメン関係のお土産が販売されています。
つまりここに立ち寄ると食事とお土産の購入が一度に済んでしまうわけです。

こんなカップ麺、買っていったらラーメン好きに喜ばれることは確実。
ちなみに私、自分用に一つ購入。
帰宅してから会津磐梯ツーリングの思い出に浸りながら喜多方ラーメンをすすりました。

建物の奥にあるのが河京食堂は昭和なラーメン屋さんをイメージした作りになっています。
オーダーしたのは喜多方ラーメンです。

なんと提供方法がオカモチ。
しかもラーメンにはラップがかけられていました。
昭和の時代に出前を頼むとこんなスタイルで運ばれてきたなあ、と懐かしさが込み上げてきます。

シンプルな醤油味で、口に含むとじわっと旨味が染み渡ってくる喜多方ラーメン。
寒い時期は体の内側から温まります。
ただ、こちらで注目を集めているのは建物2階にあるラーメンビュッフェでしょう。

なんと70分間喜多方ラーメン食べ放題。
トッピングも自由で唐揚げや餃子などのサイドメニューももちろん食べ放題。
大食漢な人たち皆で行ったら盛り上がることは確実。
ぜひお腹をペコペコに空かせて行ってみてください。
住所:〒969-3284 福島県耶麻郡猪苗代町三ツ和前田34-1
電話番号:0242-62-5056
営業時間:10:00〜17:00(売店) 10:30〜15:30(河京食堂) 11:00〜14:30(ラーメンビュッフェ)
定休日:毎週火曜日、12月31日、1月1日
Webサイト:河京ラーメン館猪苗代店
まるいち食堂

会津、猪苗代はソースカツ丼も有名なグルメ。
中でもまるいち食堂は昔ながらの食堂スタイルで、名物のソースカツ丼は絶品!
おもーい揚げ物感のあるカツではなく、気付いたら皿から無くなってるというくらいバクバク食べられてしまうソースカツでした。
ちょっと甘めのソースとカツ、ご飯との相性が抜群!

蓋を開けたときに輝いたカツが現れるので、思わず「おぉ…!」と声が出ちゃいます。
ランチ時は結構混んでいて並ぶこともありますが、これは並んででも食べたいと思える、食べた後に並んでよかった!と思えるクオリティでした。
ヒーローズダイナー

ツーリングはハンバーガーだろ!というアメリカンスタイルの方は猪苗代のダイナー、ヒーローズダイナーがおすすめ。
お店の目の前にバイクを止めることができ、取材時も数人のライダーや車好きが盛り上がっていました。

HEROバーガーはボリューム満点で、かぶりついて食べるのが美味いタイプのバーガー。
チェダーチーズにエッグ、自家製ベーコンに厚みのあるパテ、コシがあってフワフワ感もあるバンズの組み合わせはとんでもない美味しさでした。

食べてみると見た目ほど強烈な量ではないので、女性一人で食べても大丈夫だと思います。
ドリンクバーもあるので、バイク仲間たちと駄弁るのも良さそう!
ランチやおやつ時におすすめのお店です。
住所:〒969-3100 福島県耶麻郡猪苗代町上村前1574
電話番号:024-272-0530
営業時間:平日11:00〜15:00 土日11:00〜15:30
Webサイト:HERO’S DINER
宝来堂製菓
会津はスイーツも美味しいものが多くあります。
我々が今回目をつけていたのは磐梯吾妻スカイラインの会津側入口近くの中ノ沢温泉にある和菓子店2つ。
1つは日乃出屋の天ぷらまんじゅう。
そしてもう1つが宝来堂製菓の笹団子でした。
この2つのお店、とても近い場所にあるのでワインディング撮影の後に立ち寄るはずでしたが、撮影時間が押してしまって断念しなければならないことに。

「いやー、でも和菓子食べたかったなあ」なんて諦められず探していたら宝来堂製菓の売店が道の駅猪苗代の中にあることを発見したのであります。

こちらで50年以上前の創業以来変わらぬ製法で作られているという笹団子を購入。

この包み方、手間かかっていますよねえ。
歴史を感じます。
猪苗代湖を眺め、湖面を吹いてくる風を感じながら笹団子を食べてみると素朴なのに上品な味わい。
よもぎの団子の中にアンコが入っているわけですが、脂肪分がないからごまかしはききません。
素材の良さと丁寧な調理、そして微妙なバランスで味付けされた甘さで勝負しているのが、すがすがしいほど潔く感じてしまう和菓子なのでした。

今回、日乃出屋の天ぷらまんじゅうは残念ながらゲットできませんでしたが、道の駅猪苗代で”どらやのどら焼き”を入手することができました。
こちらも会津では有名なお店。

会津、猪苗代は楽しみ方様々
このエリアの良いところはガンガン走るのも、ゆったり観光するのもどっちもバイクで楽しめること。
峠も街もこんなに距離で充実してる街も中々珍しいと思います。
雪国なので冬の間はバイクで走れませんが、春夏秋は抜群にツーリングを楽しめるスポットなので、ぜひ行ってみてください!
【文/後藤武(外部ライター)】



















