バイクで行けるライダーズカフェが近くにあると、気軽に走りに行きやすかったり、カフェを通じてバイク友だちが増えたり、バイクライフがより充実していきます。

今回紹介するのもそんなライダーズカフェの１つで、横須賀の観音崎で多くのライダーたちを楽しませています。
おひとり様でも立ち寄りやすいカフェなので、ツーリングの小休憩や締めにピッタリ！

SNSを機に全国のライダーから愛されるカフェ

カフェ「TWO STAR（トゥースター）」は神奈川県横須賀市にあるライダーズスポット、観音崎にあります。

観音崎は少し昔には多くのライダーたちが集まった休憩スポットで、今では当時ほど多くは集まりませんが、それでも平日週末関係なく多くのライダーが訪れるスポットです。

横須賀方面を走る際の休憩にも最適！

オーナーの柴﨑さんは自他ともに認めるバイク好きで、店内には自慢の愛車が展示されていることも。
TWO STARは今年の7月で3周年を迎えたそうですが、オープンするまでにはTWO STARの名前に通ずる知られざるエピソードがありました。

柴﨑さんはバイク一家で2人の息子さんもバイクに乗っていましたが、ご長男が事故によってこの世を去ってしまいました。

悲しみに暮れる中、この日を悲しい日にしたくないという思いからお店をオープンすることを決意。
当時ただの事務所だったスペースを改造してカフェTWO STARを作り上げました。

建築関係も、飲食店経験もなかった柴﨑さんですが、見よう見まねで準備をスタートしてカフェをオープンすることができたそう。
それからオープン当時から支えてくれた馴染みのお客さんだったり、SNSを見て応援してくれ、遠方から来てくれるお客さんだったり、様々な方に支えられながら今まで営業してこれたと言います。

きっかけはマイナスからのスタートだったかもしれませんが、それを乗り越えて多くの人を笑顔にできるプラスの働きに変えていった柴﨑さんのお話は感慨深いものがありました。

見て食べて楽しめる店内

店内はバイク関連のグッズや旧車のバイクパーツ、海外雑貨や貝殻、お洒落なペット用品などが散りばめられています。
ほぼ柴﨑さんの趣味だそうですが、この空間にぎっしり詰まっている感じが見ていて面白い店内です。

実際に販売されているものもあり、ライダーはもちろん、ライダーじゃない方も楽しめる店内となっています。
席は10席ほど用意されていますが、時間帯によってはお客さんが頻繁に出入りしているので、店内で飲食を楽しむ場合は少人数のほうが利用しやすいかもしれません。

ほとんど自分で作ったり、家具をもらってきてリメイクしたという店内の机には、ヘルメットホルダーが付いており、ライダーに向けて利用しやすい工夫が施されていました。

仲間とワイワイでも、一人でサクッとでも利用しやすいカフェです。

実際、取材時もこのあたりによく走りに来るというバイク乗りの少年と仲良くなりました。
普通のカフェよりライダーズカフェというのもあって、お客さん同士の心の距離が近いというのもこのカフェの特徴だと思います。

店前は道に面しているため、バイクを停めることはできませんが、観音崎公園の駐輪場や、観音崎近辺にバイクを停めて利用されるお客さんも多いようです。
車も公園の駐車場を利用できるので、立ち寄りやすいと思います。

海外チックなファンキーな料理

今回いただいたのは、チョコミントシェイク。
この写真は、1人分のシェイクを2人用に分けてもらったものです。

飲食店経験がなく見よう見まねで始めたとは思えない、本格的なシェイク！
しっかりミントの清涼感もあって、甘いチョコが遅れて効いてくる、チョコミント好きにはたまらないシェイクでした！

他にもマンゴーヨーグルトシェイクをはじめ、いちごミルクシェイクなど様々な種類があります。

店内ではもちろん、テラス席でバイクを眺めながら飲んだり、テイクアウトして砂浜でのんびりというのも可能です。

他にもハンバーガーやホットドッグ、スイーツなど季節に合わせた軽食もメニューにラインアップされていて、ツーリングの小休憩だけでなく、ランチにもおすすめです！

バイクで行けるカフェは全国に様々ありますが、ここまでアットホームでお客さん同士が触れ合えるカフェは数少ないと思います。

誰でも利用しやすいカフェなので、ツーリングやドライブの際にぜひ利用してみてください！

【文／佐藤快（外部ライター）】