年齢を重ねていくとバイクに対する考え方が変わっていくことがあります。
今回紹介する高岡さんの場合はCB1000Rでリターンライダーとなりましたが、少ししてRebel 1100<DCT>へと乗り換えることを決意しました。
どんな理由で乗り換えたのか、そして現在はどんなバイクライフを送っているのかをお聞きしてみることにしましょう。
還暦を前に一大決心
高岡さんのバイク歴を説明する前に、お仕事について説明しておくことにしましょう。
高岡さんは長年飲食店で働いていました。
従業員として店舗を任され、店長としてお店を切り盛りしていたのだといいます。
ところが還暦を目前に大きな決断をします。 会社を辞めて自らの店を構えることにしたのです。
賃貸の家に住んでいましたが家賃も馬鹿になりません。
それにいつか自分の店を持ちたいと思っていました。やるなら今しかないと思って店舗兼自宅を建てることに決めました。
高岡さんは長年働いた虎ノ門のコーヒー専門店のノウハウを活かし、「高岡珈琲店 Cafe65」を東京都東大和市でスタートさせます。
最近は飲みやすいコーヒーが多いですよね。でも私が淹れるのは昭和のガツンとくるコーヒーです。メニューもランチを除けば昭和の喫茶店で出されていたものです
CB1000Rでリターンライダーに
若いときは色々なバイクに乗っていた高岡さんですが、仕事が忙しくなり結婚したことなどもあってしばらくバイクから離れていました。しかし独立とほぼ時期を同じくしてライダーにリターンしようと考えます。
還暦を目前に控えたところで「やりたいことは今のうちにやっておこう」という気持ちが強くなっていました。
年齢的なことを考えるといつまでバイクに乗れるか分からない。それならずっと憧れていたビッグバイクに乗りたいと思って大型二輪免許を取得しました。
選んだのはCB1000Rでした。
昔からHondaが好きなんです。最も性能が良いバイクを作っているというイメージがありました。
CB1000Rはすべての点で高岡さんを満足させるバイクでした。
あまりに気に入ってしまって、現在もミニチュアを飾っているくらいです。
ところがしばらくして乗り換えを考えるようになります。
長距離ツーリングをしていたら足から腰にかけて痛み出したんです。ビッグバイクの重さや足つきなどの影響があったのかもしれません。それに体が硬くなっていたものだから乗り降りも辛くなってきました。それで楽に乗ることができるバイクへの乗り換えを検討するようになりました。小排気量車にすることも考えましたが、やっぱりビッグバイクに乗り続けたいと思いました。
Rebel 1100 <DCT>へ乗り換え
そして次の愛車として選んだのが現在の愛車 Rebel 1100 <DCT>でした。
DCT (Dual Clutch Transmission)があったこともRebel 1100を選んだ理由の一つです。DCTなら疲れも少ないし、楽しく走れるならマニュアルでなくても問題ありませんでした。
納車と同時にオプションパーツなどを使ってプチカスタム。ツーリングを考えてレザーのサイドバックを装着しました。
ちょっとしたツーリング程度の荷物なら十分に対応することができます。
シートはステッチの入ったものに交換。
シートが低い位置にあるので、シートの座面がとても目立ちます。
CB1000Rは友人が引き継いで乗ってくれることになり、Rebel 1100 <DCT>が納車されたときは、一緒にツーリングに出かけたのだといいます。
Rebel 1100 <DCT>はCB1000Rと対局にあるバイクだと思います。でもRebel 1100 <DCT>も素晴らしかった。買って良かったと思っています。なんといっても足つきがいいしポジションも楽。クルーザーのスタイルですがスポーティーに走ることもできます。
お店が休みの水曜日になると、Rebel 1100 <DCT>でツーリングに出かけます。
自宅が東大和市なので、奥多摩と秩父がホームコース。
ロングツーリングに出かけることもあります。
長距離を走るのが好きなのだそうです。
仕事があるので基本的にツーリングは日帰りです。先日は福島の二本松に行ってきました。遠出するときは前日暗いうちから出発します。
Rebel 1100 <DCT>が気軽に乗ることができて、しかも楽しいバイクだということでツーリングに出かける頻度も増えたようです。
不満はまったくありません。DCTは本当に楽ちんで、しかも走っていて楽しいです
仕事もバイクもノンビリと楽しんでいきたい
高岡さんは今年61歳になりました。
新しい仕事とバイクを手に入れて、これからどんな風にしていきたいと考えているのでしょう?
おかげさまで店はそこそこに順調にやっていけています。年齢的なものもあるので無理をせず、家内と一緒に生活できるだけの収入があればいいかなと思っています。
バイクライフも同じだと言います。
目標としていた第二の人生と休日のバイクライフを手に入れたことで十分に満足している様子。
この状態を長く続けていくことが現在の目標のようです。
高岡さんのお店「高岡珈琲店 cafe65」は東大和市の新青梅街道から少し入った場所にあります。
都内のライダーであれば奥多摩の帰り道に立ち寄って休憩するのにちょうど良い場所。
もしも機会があったら高岡さんの「昭和なコーヒー」を飲みながらひと息つくのも良いかもしれません。
住所:〒207-0005 東京都東大和市高木3-347-65
営業時間:8:00~18:00(モーニング 8:00~11:00、ランチ 11:30~14:00)
定休日:水曜日・第3日曜日
電話:042-808-7970
Webサイト:高岡珈琲店Cafe65
【文/後藤武(外部ライター)】