初めてのツーリングはワクワクしますよね。
でもソロで出かける場合は色々とわからないことがでてくるはず。
思いつきで出掛けるのも楽しかったりしますが、事前準備をしておくと、さらに安心で快適なツーリングをすることができます。
そこで今回はツーリング初心者に向けて、知っておいたほうが良いことなどを詳しく説明しておくことにしましょう。
ルートを考える
まずはルートを決めます。
Honda GO RIDEのツーリングプランを使うと簡単です。
使い方はこちら。
ルートが決まってくると「どこで食事をしよう」とか「このあたりで寄り道して景色を楽しんでみよう」なんていうイメージが湧いてくるはずです。
もしもその土地でのグルメなど、行きたいポイントがある場合は事前の情報収集しておくことをオススメします。
特に休日、人気の飲食店を訪れるようなことになると行列が必至。
食べ物が目的の場合は別ですが、予定が決まっている中で長時間の行列に並ぶのはストレスになります。
事前に電話でお店の方に聞いておけば、待ち時間の目安や比較的空いている時間帯などを教えていただけることでしょう。
事前の整備も大事
ツーリングでは長距離を走ることになるので、バイクも最低限の整備はしておくべきです。
普段から整備してあれば問題はないはずですが、安心してツーリングに行くためにも確認しておきたいところ。
必要最低限の確認すべき点検ポイントは「4ヶ所」。『ブタと燃料』で覚えてください。
また『ブタと燃料』以外にも以下の点などを確認するとトラブルを減らすことが出来るかと思います。
基本的なところでいうとエンジンオイルやブレーキオイルなどの量。
もしも前回の交換から距離を走っていたり、時間が経っているようだったらツーリングを機会に交換してしまったほうが良いかもしれません。
そっちのほうが気持ちよく走ることができますから。
チェーンの張りも確認しておいたほうが良いでしょう。
バイクの取扱説明書を見れば、どれくらいの張り具合になっていればよいか記載されているはずです。
クラッチがワイヤー式だったらワイヤーの状態も確認してみてください。
レバーを握るとワイヤーの取り付け部分が見えます。
ワイヤーの根本にササクレたような感じで切れたワイヤーが見えたら交換が必要です。
忘れてはならないのはタイヤの空気圧。
タイヤの空気は少しずつ抜けてしまうので定期的にチェックしておくべきなんですが、ついつい忘れてしまったりするんですよね。
空気圧が規定値から大きくずれていたりすると走行安定性も低下しますし、低い空気圧で高速道路を長時間走ったりしたら加熱してトラブルになりかねません。
空気圧と同時にタイヤの表面に釘などが刺さっていないかも見ておいたほうが良いでしょう。もし釘などが刺さっているのを発見したらショップで修理をお願いするようにしてください。
バック類はどうする?
ツーリングに行く場合、多少なりとも荷物を持っていくことになるでしょう。
通行券や財布などを入れておける小さめのバッグがあるととても便利。
ガソリンスタンドや有料道路での支払いもスピーディに行うことができます。
また出発前にチャックやフタなどがしっかりと締まってるか必ず確認しましょう。
レインコートを持っていくことは強くオススメします。
天気が急変することは良くありますし、長距離を移動したら天候が変わるのは当然のこと。特に山の方に行くのであれば天気は平地よりも崩れやすくなります。
防水が考えられているバイクウエアもありますが、激しい雨はレインコートにまさるものはありません。
バイクの経験が少ないと「多少濡れたって平気でしょう」なんて考える人もいるかもしれません。でも体が濡れた状態で走り続けるのは危険です。
体温が急激に奪われるからです。
雨でビショビショになったまま走って低体温症になってしまったライダーもいます(ライターの後藤も一度経験しています)。
荷物がある場合、良く使用されるのはリュックです。
荷物の量に応じて選ぶことになります。
収納性以外で気をつけておきたいのは防水性が考慮されているかどうか。
そして体にフィットしていることです。
リュックに重い荷物を入れてしまうと意外に疲れます。
ストラップが肩に食い込みますし、加減速のたびに荷物の力が前後に加わるからです。
荷物が大きい場合は防水バックなどに入れてバイクに固定したほうが疲れは少なくなります。
GB350の場合、荷掛けフックがあるので荷物を搭載するのも簡単。
手軽さではリュックですが、疲れないことを優先するのであれば荷物は車体に固定するのがベター。
サイドバッグなどがあれば荷物も安定して搭載できますし、防水であれば突然の雨で荷物を濡らしてしまうようなこともありません。
ツーリングに使うバックやケースには色々なものがあるので、オプションなどの用品を確認してみてください。
ただし、車体に荷物を固定する際は、荷物の落下には十分注意してください。
ウエアはやはりバイク用が安心かつ間違いがありません。
プロテクター類が入っているだけではなく、バタつきがなくて風が入りこまないようになっているので、長時間走ったときの疲労が違います。
ヘルメットは必ずサイズの合ったものを着用すること。
「頭の形にあっていなくて、少し強く当たるところがある」なんてヘルメットを被って長時間走ったら頭が痛くなってしまってツーリングどころではなくなってしまいます。
万が一に備えて、保険証も忘れず携帯するようにしてください。
ツーリング前日から当日にかけて
出発の前日にはガソリンを満タンにしておいたほうが良いでしょう。
当日早朝だとガソリンスタンドが空いていない可能性もありますし、ガソリン補給は意外に時間がかかります。
当日になってバタバタするよりは、前の日にすべての準備が完了していたほうが慌てずに出掛けられるはずです。
出発前日には最新の天気予報で目的地の天候も最終確認するようにしてください。雨だけではなく気温などもチェックしておいたほうが良いでしょう。
休憩はこまめに
初めてバイクでツーリングに出ると、一気に走ってしまいがちです。
でも疲れを少なくする意味でも休憩は大事。
それに休憩をすると色々な発見があるはず。
サービスエリアや道の駅などでは、思わぬ土産物や情報があるかもしれません。
ガムシャラに走るのも良いかもしれませんが、時間と気持ちに余裕を持っているとツーリングの楽しさが色々と多く膨らんでいくはずです。
ガス欠には要注意
ツーリングで地方に行ったら給油は早め早めを心がけることが重要です。
地方では、休日営業していないガソリンスタンドもあります。
廃業も増えているのでネットで営業中と出ていても、実際に行ってみたら情報の更新が間に合っていなくてガソリンスタンドがなかった、なんていうケースもあります。
実はライター 後藤も九州の天草に行ったとき、ガソリンスタンドが早い時間に閉まってしまい、予定通りに帰れなくなったことがありました。
また、高速道路を使って移動する場合、150km以上ガソリンスタンドがない区間があります(磐越道や舞鶴若狭道など)。
高速道路で休憩する場合は、ガソリンスタンドの情報なども合わせて確認しておくべきでしょう。
帰りは余裕を持って
初めて長い距離を走ったら帰り道は疲れが溜まってきているはず。
注意力が低下してしまっているかもしれません。
そんな状態で帰路を急ぐのは危険です。
自宅に戻るタイミングが暗くなるようであれば、特に慎重に走る必要があります。
少しずつ暗くなってくるのでライダー自身はあまり意識しませんが、確実に周囲が見えにくくなっているはずです。
参考までこちらも一読しておくことをオススメします。
ツーリング先で暗くなってしまったときも注意が必要です。
初めて走る道で路面の状況などがわかりにくくなるからです。
夜走るのも独特な楽しさがありますが、日中以上に注意して走るようにしてください。
いかがだったでしょう?
ツーリングに決まりはないので、人それぞれ楽しみ方があります。
無計画で出かけたときのハプニングや多少のトラブルが思い出になることもあるかもしれません。でも最初は準備を整えてから出かけたほうが安心であることは間違いありません。
それにツーリングのことを考えながら準備をしていくのも楽しいものです。
そしてどんなやり方をしたとしても、無事に戻ってくるのが鉄則であることは変わりません。
今回の記事を参考にして、初めてのツーリングを是非安全に楽しんできてください。
【文/後藤武(外部ライター)】