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富士山とキャンプ!西湖,精進湖,本栖湖周辺のバイクで行けるおすすめキャンプ場

キャンプライダーに高い人気を誇っているのが富士五湖周辺のキャンプ場です。
湖のキャンプ場は、川や海と違って水辺にテントを張れるから眺めが良くて自然との距離が近いというのが最大のポイント。

加えて富士五湖のキャンプ場の場合は湖ごとに様々な特徴があり、富士山を間近に眺めることができるところもあります。

富士五湖周辺にはたくさんのキャンプ場があるので東と西に分け、バイクでテントサイトまで乗り入れができるところをピックアップすることにしました。
この記事では西湖より西側にあるキャンプ場をご紹介することにしましょう。

富士山の絶景で有名「本栖湖 浩庵キャンプ場」

眺望の素晴らしさから大人気なのが本栖湖にある浩庵キャンプ場です。
富士五湖で最も水深が深い本栖湖は湖面の青がひときわ濃く、この湖を通して見る富士山は千円札の裏側に描かれたことでも有名。

ドラマ“ゆるキャン”にも登場しています。

キャンプサイトは湖畔と林間があり、湖畔のサイトなら遮るものなしに本栖ブルーと富士山のコントラストを楽しむことができます。
※湖畔のサイトはバイクのスタンドが土にめり込むことがあるので対策が必要です。

こちらは林間のテントサイト。
湖畔に比べると人が少なめで、炊事場やトイレに近いのがメリット。

湖畔のサイトとは雰囲気が変わりますが、木々の間から見る景色もまた素晴らしいものがあります。

浩庵キャンプ場は予約制で、事前にウェブサイトから予約を行います。
チェックインの受付は8時から。こちらの建物で手続きをします。

隣にはセントラルロッジが併設されていて、食堂と売店があります。

食堂は基本的に平日のランチタイムのみ営業していますが営業時間外はテイクアウトメニューがあるので、設営や周辺観光などで忙しい場合はこちらで食事を済ませてしまうという方法もありでしょう。

ちなみに近隣に飲食店やスーパーなどはありません。

アクティビティにも力を入れているので、カヌーやSUP(スタンドアップ・パドル・ボード)をレンタルも可能。湖上から本栖湖の神秘的な大自然と景色を楽しむことができます。

受付が終わったらキャンプサイトまでバイクで降りていきますが、安全のためにゲートを出入りする際は自分で鎖をはずしたりせず、スタッフの方にお願いして開けてもらうルールになっています。

炊事場、トイレ、シャワーはテントサイトから少し離れた場所にあります。
湖畔から歩いて3分ほどの距離です。

トイレなどの設備はどれも清潔に掃除されていました。
細かい場所まで管理が行き届いているのも、浩庵キャンプ場が人気となっている理由の一つでしょう。

こちらは24時間使用できるコインシャワー。
管理棟にはお風呂がありますが、入浴できる時間が変動する場合があるので、入浴したい方は事前に浩庵キャンプ場ウェブサイトで確認しておくことをオススメします。

これは湖畔のサイトに降りていく道。
ダートでなだらかな坂になっています。未舗装ですが整備されているので走りにくくはありません。

この日は250クラスのオンロードバイクで湖畔を移動しているライダーも見受けられました。

取材に訪れたのは平日の8時過ぎでしたが、すでにチェックインされる方が何組もいて、チェックアウトする人達と入れ替わっている状態。
湖畔のサイトは人気なので平日でも競争率が高めのようです。
取材日は林間エリアが比較的空いていたので、そちらにテントを設営しました。

浩庵キャンプ場には冷暖房やキッチン、トイレを完備したキャビン(コテージ)があり、シャワーやお風呂のついた建物もあります。

また、少し離れた場所に第二キャンプ場があり、そちらは26,000㎡という広大な敷地。
富士山を見ることはできませんが、落ち着いてキャンプすることができます。

風景と雰囲気もさることながら色々な楽しみ方に対応できるキャンプ場ということも多くの人達に愛され続けている理由でしょう。

【浩庵キャンプ場】
 住所:〒409-3104 山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉2926
 電話:0556-38-0117
 チェックイン:8:00より
 チェックアウト: 10:00まで(レイトチェックアウトとデイキャンプは17:00)
 レンタル用品:なし(提携のhinataレンタルを利用可)
 予約:予約制・ネット予約可
 ゴミ:持ち帰り
 場内移動のダート走行の難易度:低め(サイトによって中程度)
▶ 浩庵キャンプ場の情報はこちら

景色を落ち着いて楽しめる「西湖自由キャンプ場」

西湖の自然をノンビリと楽しむことができるということで人気なのが西湖自由キャンプ場です。

歴史があるキャンプ場で昔からリピーターがとても多いのは景観と雰囲気が素晴らしいだけでなく、ルールが細かく定められているからでしょう。
自然にマナーを守る人が集まるようになっていったからです。

テントサイトは9m✕9mに区枠されていて、クルマ2台を駐車してテントを設営することができます。
バイクのキャンプであれば十分すぎるくらいの広さ。隣のサイトとの距離が確保されています。

湖畔のサイトは若干の坂になっていますが、傾斜は緩やかなので水際ギリギリまで行くことも難しくありません。

グループでキャンプする場合は2サイト、大人6名までの人数制限があります。

炊事場はキャンプサイトから離れた場所にあります。
これも静かなテントサイトを作り上げている理由の一つです。

トイレが清潔でウォシュレットになっているのも嬉しいところ。

管理棟には売店もあり、最低限のキャンプ用品とインスタント食品などが置かれていました。
シャワーとお風呂はありませんが、隣に富士西湖温泉いずみの湯があるので徒歩で入浴に行くことができます。

最近はゴミ持ち帰りというキャンプ場も増えてきていますが、西湖自由キャンプ場の場合は有料でゴミが捨てられるのもキャンプライダーにとってはありがたいところです。

ノンビリと自然を楽しみたいという方に是非利用していただきたいキャンプ場です。

【西湖自由キャンプ場】
 住所:〒401-0332 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖1003
 電話:0555-82-2857
 チェックイン:12:00~18:00(11月から3月は 12:00~17:00)
 チェックアウト(宿泊キャンプ):11:00まで
 チェックアウト(デイキャンプ):11:00まで
 予約:基本的に予約制。ただし当日空きがある場合は利用可能・ネット予約可
 ゴミ:有料
 場内移動のダート走行の難易度:低め
▶ 西湖自由キャンプ場の情報はこちら

予約なしで利用できる「精進湖キャンピングコテージ」

富士五湖のキャンプ場は人気が高く、予約しないと入れないことが多いのですが、そんな中でも比較的空いているのが精進湖キャンピングコテージです。

こちらのテントサイトは予約制ではなく、当日受付をして好きな場所にテントを設営するシステム。
平日であれば比較的空いています。(休日や連休時は受付と同時に整理券を配布)

それほど大きなキャンプ場ではありませんが、水辺との距離も近くて色々なシチュエーションを選ぶことができます。

炊事場は道路を挟んで反対側の管理棟にあるので若干歩く必要があります。
でもそれはキャンプサイトが炊事場の喧騒から遮断されているということ。

炊事場の横にはテーブルと椅子が設置されているので、こちらを利用するのであればバイクに積む荷物を減らすこともできます。

トイレも清潔です。
シャワーやお風呂はなく、近い入浴施設はバイクで10分ほど走ったところにあります。

キャンピングコテージと銘打っているだけあって、こちらの特徴は豪華なコテージ。

冷暖房完備で調理道具なども充実。
2階建てなので広さにも余裕があり、8人まで宿泊することができます。

管理棟の隣にはBBQスペースがあるので、備え付けのBBQグリルを使って皆でワイワイと食事をすることも可能。
仲間と集まって、コテージでアウトドアを楽しむのも良いかもしれません。

【精進湖キャンピングコテージ】
 住所:〒401-0336 山梨県南都留郡富士河口湖町精進495
 電話:0555-87-2005
 レンタル用品:なし
 チェックイン:9:30~17:00(コテージは 15:00 から)
 チェックアウト:12:00(コテージは 10:00 まで)
 予約:キャンプサイトは不要。コテージは要予約
 ゴミ:持ち帰り(コテージはゴミを回収)
 場内移動のダート走行の難易度:低め
▶ 精進湖キャンピングコテージの情報はこちら

 

緑の中の広大なキャンプ場「朝霧ジャンボリーオートキャンプ場」

約370,000㎡という日本有数の広大な敷地面積を誇っているのが朝霧ジャンボリーオートキャンプ場。
広さを生かし、様々なロケーションでキャンプすることができるのがこのキャンプ場の特徴です。

こちらは富士山を一望できる広場サイト。
区画分けはされておらず、基本的にはフリーサイトです。

芝生や森に囲まれたサイトが多いのでとても快適。

本来であれば400組くらいは十分に収容することができるのですが、あえて予約数を200組に限定しているので、富士山が見えるサイトなど、こだわらなければユッタリとキャンプをすることができるでしょう。

炊事場は各エリアに設けられていて、蛇口から美味しい富士山の天然水が出るというのもありがたい点。

トイレは洋式で各エリアに設置されています。

仲間とユッタリ過ごしたいのであればこちらのプレミアムサイトがオススメ。
富士山を見渡せる場所に屋根のついたウッドデッキ、テーブル、椅子4脚、流し台が用意されたプライベート空間となっています。

最大で10人まで使用可能なことに加え,駐車スペースとテントスペースも余裕を持って確保されています。

受付は、キャンプ場に行く途中にあるビーナスガーデンゴルフコースの建物内。(繁忙期はキャンプ場管理棟で受付)

焚き火用の薪やガスなども販売していました。
朝霧ジャンボリーオートキャンプ場は湖畔ではありませんが、眺望の素晴らしさや広くて快適なサイトなど多くの特徴があります。
ソロ、グループ問わずオススメしたいキャンプ場です。

【朝霧ジャンボリーオートキャンプ場】
 住所:〒418-0109 静岡県富士宮市麓1162-3
 電話:0544-52-2066
 チェックイン:トップシーズン 8:00~17:00 (プレミアムサイトは 13:00~17:00)
 チェックアウト:トップシーズン 8:00~12:00 (プレミアムサイトは 8:00~10:00)
時期などにより、時間や受付場所が異なる場合がありますので、Webサイトをご確認ください。
 レンタル用品:あり(数に限りあり 電話にて予約可)
 ゴミ:持ち帰り
 予約:必要(プレミアムサイトは電話予約のみ)
 場内移動のダート走行の難易度:中程度(距離が長い)
▶ 朝霧ジャンボリーオートキャンプ場の情報はこちら

樹海の雰囲気を楽しむ「CAMP AKAIKE」

ワイルドな雰囲気でキャンプを楽しんでみたいというのであれば、CAMP AKAIKE(キャンプあかいけ)は面白いキャンプ場です。
実はここ、富士山の樹海に面しているのです。

サイトによっては大きな溶岩などが近くにあって(サイトの地面は整地されています)、樹海特有の雰囲気を楽しむことができます。

こちらはライダーにオススメというフリーサイト。
他のテントサイトから少し離れた場所にあるので、落ち着いて過ごすことができるはず。
料金も通常のオートサイトより、リーズナブルになっています。

こちらは四輪の人達が利用するオートサイトで区画分けされています。
バイクでキャンプする場合も使用することも可能なので、キャンプの目的などによって選ぶようにすると良いでしょう。

樹海に一番近い場所には最多で12名まで入ることができる特別区画もあり、こちらはウッドデッキが敷かれています。
鬱蒼とした樹海の木々に囲まれていることに加え、他のサイトからも少し離れているためにプライベート感のある空間になっています。

管理棟はキャンプ場のほぼ中央に位置しています。

レンタル用品が充実しているのは、キャンプビギナーや荷物を減らしたいキャンプライダーに嬉しい点。

数は多くありませんがアウトドア用品なども販売されていました。

シャワーは夕方4時から翌朝8時まで使うことができます。
しかも嬉しいことにキャンプ場を利用している人は無料です。

国道139号線に近くてアクセスが容易でありながら、樹海の雰囲気を楽しむことができるCAMP AKAIKEは、他とは違った魅力に溢れた個性的キャンプ場です。

【CAMP AKAIKE (キャンプあかいけ)】
 住所:〒401-0336 山梨県南都留郡富士河口湖町精進550-127
 電話:0555-87-2885
 チェックイン:フリーサイト 8:30~翌16:30 オートサイト 13:00~翌11:00(アーリーチェックイン 8:30~)
 チェックアウト:6:00~16:30 (レイトチェックアウト 16:30)
 予約:必要
 レンタル用品:有り
 ゴミ:有料
 場内移動のダート走行の難易度:白砂利のために若干高め(砂利が締まってきたら走りやすくなるはず)
▶ CAMP AKAIKEの情報はこちら

富士五湖西側方面のキャンプ場はいかがでしたでしょう?
他にも富士五湖周辺にはバイク乗り入れができるキャンプ場が多数あり、このエリアに惚れ込んで通い続けているキャンプライダーは少なくありません。
この記事を参考にして、ぜひお気に入りのキャンプ場を見つけてみてください。

【文/後藤武(外部ライター)】

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