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暑い夏だからこそ行きたい避暑ツーリングのススメ【乗鞍・御岳山方面】

暑い夏こそ走りたくなるのが高原のワインディング。
ひんやりとして乾いた空気が流れる峠の気持ちよさは格別です。
今回は夏にこそ行きたい、避暑ツーリングルート、乗鞍・御岳方面を紹介したいと思います。

松本で朝食を取るなら

八ヶ岳、メルヘンロード、ビーナスラインを走ったライターの後藤と佐藤、松本に一泊して乗鞍方面に行くことにしました。

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我々、ツーリングのときは朝食がとても重要(昼食と夕食もですが)。
美味しくて幸せな朝食が取れたら、それだけでツーリングが充実してしまいます。

コンビニでも用は足りるんですけど、いつもと同じじゃ味気ない。やっぱり旅をしているなあ、という感じが欲しいわけです。

そしてもう一つ重要なポイントが手早く済ませられること。
1日走るので、あまり朝食だけに時間を取られるわけにもいきません。

そんなワガママを叶えてくれるお店が松本にありました。
「Matsumotopan」です。

朝7時から営業していて焼き立てのパンを食べることができるんですよ。

しかも嬉しいことにイートインスペースもあり、飲み物と一緒にパンをオーダーすれば店内で食事をすることができます。

美味しいだけじゃなくて、パンに対する愛も一緒にいただいているような気分になります。

飲み物は後藤がアイスコーヒー、佐藤はハーブティーをオーダー。
メチャクチャ充実した朝食になって、元気にツーリングをスタートさせることができました。

Matsumotopan
住所:〒390-0871 長野県松本市桐1-4-53
電話:0263-33-1310
営業時間:7:00~17:00
定休日:日曜
Webサイト:Matsumotopan

乗鞍スーパー林道を走る

松本を出た我々、向かったのは白骨温泉。
上高地乗鞍林道、通称乗鞍スーパー林道を走るためです。

乗鞍には乗鞍スカイラインもあって、以前は素晴らしい眺望を楽しみながら走ることができましたが、現在は自然保護のためにシャトルバスが運行しているのみ。
バイクやマイカーは走ることができません。

でもスーパー林道なら乗鞍の美しい景色を見ながら走ることができます。

林道といっても全線舗装されているのでロードバイクでも走ることができます。
乗鞍スーパー林道にはA,B,Cの3つの区間があって、白骨温泉から乗鞍高原までがB区間。C区間は現在通行止めになっています。

詳しい道路情報は 松本市ホームページ 林道規制情報 をご確認ください。

ちなみに気温は都会より10度近く涼しい感じです。

B区間は道が荒れているところもあり、森に囲まれていますが一部開けたところからは穂高連峰を見渡す絶景が広がります。

走りやすくて眺望が開けているのは乗鞍高原から奈川温泉までのA区間の方。

乗鞍を見ながら走ることもできます。

素晴らしい景色とワインディングを楽しむことができるルートです。

木曽で蕎麦のランチ

乗鞍スーパー林道を走った我々、国道19号線に出て木曽町まで南下することにしました。
野麦峠を通ることも考えたのですが。このあとで御岳スカイラインに行きたかったので時間などを考えて断念。国道19号は交通量も多いので快適とは言えませんが、厳しい暑さは感じませんでした。

ランチに選んだのは蕎麦。
今回入ったくるまや本店のお蕎麦は麺が太め。腰の強さで勝負というよりは、モッチリ感がありました。

信州って、蕎麦のレベルが高いからどこで食べても美味しいんですが、地域や店によってずいぶん変わるので蕎麦好きなら食べ続けても飽きません。

野菜とエビの天ぷらもまた美味しい。
天つゆと蕎麦のつけ汁が別なのも嬉しいところ。

くるまや本店
住所:〒397-0001 長野県木曽郡木曽町福島八沢5367-2
電話: 0264-22-2200
営業時間:11:00~16:00
定休日:水曜 (休業日等は変更になる場合があります。詳しくはサイトをご確認ください)
Webサイト:くるまや本店

穴場の絶景ルート御岳スカイライン

木曽を出て向かったのが御岳山です。
スキー場あたりから眺望がドカンと広がります。

下を見ると自分が走ってきたワインディングを見下ろすことができます。
この周辺はガードレールがないので視界に広がるのは道路と草原のみ。この風景は貴重です。

道路は7合目の駐車場まで続いています。目の前に御嶽山がそびえ立っています。
ここから山頂までは歩いて片道3時間ほど。

取材日はバイクでやってきてブーツを登山靴やスニーカーに履き替え、歩いて山頂を目指していたライダーたちも複数いました。
確かに眼の前にそびえる御岳山を見ると登ってみたくなります。

ただしこのルート、他に抜けられないのでまた元の道を戻る必要があります。
木曽から7合目まで往復すると2時間くらいかかることになります。

伊那でジェラート休憩

御岳山から下ったらまた木曽の町を通過して伊那市に向かいます。
伊那市に入った瞬間、一気に暑くなりました。

2日間避暑ツーリングしていたから分からなかったのですが、下界ってこんなに暑いのかと2人で話したほどです。
少し休憩しようということで立ち寄ることにしたのがドルチェカリーナ。

手作りジェラートとチョコレートで地元では有名なお店です。

地元で収穫された季節のフルーツや、駒ヶ根の牧場から仕入れた牛乳を使ったジェラートはどれも魅力的。

一つに絞りきれなかったので3つを組み合わせてコーンにのせていただきました。
どれも美味しかったんですが、2人が感動したのはしぼりたてミルク。

暑い中、寄り道をして本当に良かったと思いました。
ちなみに社長さんは大のバイク好き。ライダーも大歓迎ということでした。

ドルチェカリーナ
住所:〒396-0009 長野県伊那市日影642-3
電話:0265-73-0760
営業時間:10:00~18:30
定休日:水曜・木曜
Webサイト:ドルチェカリーナ

入笠山で締めくくり

通常であれば伊那から中央自動車道を使って帰るのですが、今回はもう一箇所立ち寄ることにしました。
入笠山です。

ハイキングの人達に人気の山なのですが、クネクネとしたワインディングが楽しそうなので以前から走ってみたかったのです。
まずは千代田湖キャンプ場を目指します。

ここ、自治体が運営しているキャンプ場で素晴らしいロケーション。そして最低限の設備しかないので比較的空いています。
キャンプ好きな方にはぜひチェックしていただきたいところ。

峠の最高地点に近い入笠観世音菩薩は牧場の中を抜ける見晴らしの良い場所。
牧場を見渡せるベンチがあったので、ついマッタリしてしまいました。

ただ、入笠山の北側、千代田湖から観世音菩薩に向かう道は狭い場所もあり、落ち葉や石などが落ちているので、舗装路とはいえかなりアドベンチャー感があります。

どちらかといえば山の東側、富士見から観世音菩薩に向かう道のほうが走りやすいので、入笠山を走ってみたいのであれば東側ルートのほうが良いかもしれません。

路面が比較的良くて走りやすいワインディング区間も一部あり、八ヶ岳を見渡せる駐車スペースもありました。

結局我々は北にある千代田湖から南下して富士見に抜けましたが、入笠山を抜けるまで1時間程度かかってしまいました。

避暑ツーリングでは荒れた路面に注意

今回紹介したルートはどこも標高の高い場所にあり、冬季は積雪で閉鎖されています。
こういう道は冬、氷によってアスファルトが持ち上げられたりひび割れを押し広げたりします。その結果、路面が凸凹になったり舗装が剥がれたりします。

つまり避暑ツーリングで行くワインディングは、路面の荒れている場所が多くあるのだということを念頭においておくべきでしょう。
路面のウネリなどは発見しにくい場合もあるので、何かあっても避けられるくらい余裕を持った走りが重要になります。

安全には十分気を配り、避暑ツーリングを楽しんでみてください。

【文/後藤武(外部ライター)】

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