まずはキャンプツーリングQ&Aから…
Q:キャンプツーリングに、リアのハードケースが必要ですか?
A:なくてもOK
もちろん、パニアケースに代表されるハードケースがあれば積載は楽になりますが、ツーリングバッグのみでもキャンプは可能です。
Q:キャンプ道具の積載に、凄腕テクニックが必要ですか?
A:誰でも積めます
持っていくアイテムを厳選して、大きめのバッグに詰めることさえできれば、あとは車両に取り付けるだけ。
日本一周や北海道をぐるっと旅する場合など、数日に渡ってのキャンプツーリングは厳しいかもしれませんが、デイキャンプや一泊程度であればバッグ+αで十分キャンプはできちゃいます。
Q:でもキャンプツーリングってハードルが高いでしょ?
A:ハードルを高くしなければ良いのでは?
まずは近場でお試しキャンプしてみましょう。慣れてきたら徐々に距離と滞在時間を増やせば良いのです。
と、いうことで、ライダーなら一度は憧れる「キャンプツーリング」を気軽に楽しむ方法についてちょっとみてみましょう。
キャンプに適した車両選び
キャンプと聞いて思い浮かべるのは大型アドベンチャーバイクやオフロードバイクの特権のようにも思えますが、実際キャンプNGのバイクなんてありません。
CBRなどのフルカウルスポーツ車や排気量の小さなスクーターでキャンプに行くライダーさんも大勢いらっしゃいます。
そんな中、今回オススメしたいのは400ccのクロスオーバーモデル「400X(2022モデル)」
400ccの排気量がもたらす2気筒エンジンは、低速のパワーもしっかり確保されていて、街乗りから高速道路までしっかり走ってくれます。高い防風性能(ウインドプロテクション)と、ゆったり自然なポジションで、長時間のライディングで疲れにくいのもポイント。
キャンプはテント設営や食事の準備など、運転以外でも体力を使いますから、慣れないうちは疲れにくいバイクを選ぶのが良いでしょう。
注目ポイントは積載性
タンデムシートがあるバイクであればどんなバイクでもバッグは装着できますが、広くて平らなシートの方が取り付けは“楽”です。
400Xはタンデム用のグラブバーも大きめで、バッグをしっかり固定できるところがポイント高し。
バッグの装着は簡単
ツーリングバッグ(シートバッグ)の装着はそれほど難しくありません。400Xの場合はタンデムステップとグラブバーを使います。
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取り付けに必要なベルト類はバッグに付属しています
タンデムステップにベルトをかけてバッグの前面につなぎます。
グラブバーにベルトを通してバッグのリア側とつなぎます。
バッグを掴んで前後左右に動かした時、一緒に車体が揺れたらしっかり固定できた証拠です。
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バイクが倒れない程度に軽く揺すってみましょう
キャンプ道具を詰め込んだバッグはそこそこの重量になりますが、しっかり固定されていればバイクの挙動も安定するのでライディングの不安もほとんどありません。
キャンプ場選び
キャンプ場選びは難しそうですが、WEBサイトで検索すればあっさり見つかります。
ロケーションも大切ですが、それよりも
バイクでのキャンプはOKか?
テントの隣にバイクが置けるか?
トイレや水道は?
などをしっかりチェックしましょう。
最近はその辺りもWEBサイトで詳しく書かれていますので、きちんと調べれば自分にぴったりなキャンプ場が見つかるハズです。
いざ、400Xでキャンプ場へ!
今回は片道50km前後の近場でキャンプすることにしました。遠方へ行くことが目的ではなく、自然の中でゆっくり自分の時間を楽しむことが目的です。
有料のオートキャンプ場などはテント設営場所までの道路が舗装されているケースもありますが、今回のような河原沿いのキャンプ場だと未舗装(←事前調査済み)の場合が多いと思います。走行には注意が必要ですが、そんな時に400Xは活躍してくれます。
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押し歩きは足を滑らせて危険な場合もあるので、バイクに乗って走った方がむしろ安全(安心)だったりします
2019年以降のモデルはフロントタイヤが19インチになり、サスペンションのストローク量がアップ。これにより悪路の走破性が格段に向上しています。
もとは前後17インチタイヤ装着でロードバイク寄りだった400Xですが、最新モデルではオフロード性能がランクアップしたと考えて良いでしょう。
腕を磨けばダート走行もカッコ良く決められそうです。
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イメージ画像(筆者ではございません)
悪路を走らなければならない状況を考えると、キャンプに400Xという選択肢は間違っていないと思いました。
場所を決めたら早速キャンプの準備
先に来ているキャンパーさんの邪魔にならない場所で、できるだけ足場の良いところを探して場所を決めます。
河面を眺めながらゆっくりできる好位置を確保できました。
この日は平日だったため比較的空いてましたが、土日はかなり混むそうです。その辺りを考慮してキャンプのスケジュールを組むのが良いでしょう。
キャンプ場へ行ったけどテントが張れなくてそのまま帰宅・・・、なんて悲しすぎます。
テントを張る向き(川を正面に見る)やバイクの置き場所をざっくり決めたら早速設営スタート。今回持ってきたものはこちら。
今回持参したアイテム:テント、ハンマー、寝袋、インナー寝袋、マット、チェア、テーブル、ランタン、バーナー、クッカー
本格的なキャンプ道具10種ですが、デイトナ製のバッグ一つに全て入ります。
寒い時期のキャンプや本格的な料理を楽しむのであれば、もう少し装備は必要になりますが、過ごしやすい季節であればこれで十分。水を沸かすことさえできれば、レトルト食品やカップ麺などを食べられます。
もっと面倒ならコンビニで調達する選択肢もアリ。
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食事を作るのは大変・・・だと思ったら「楽」をするのもハードルを下げる方法
キャンプにマナーはあっても厳しいルールはありません。自分のスタイル(技量)に合わせて楽しめば良いのです。
テント設営
一番の難関(ハードル)だと思われる「テントの設営」もそれほど苦労しません。
もちろん慣れは必要ですが、テント設営の動画やキャンプ記事などを事前にチェックして、組み立て方をざっくり予習しておくと良いでしょう。携帯の電波が届くキャンプ場なら、スマホなどで組み立て順序を復習しながら設営ができます。
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今回使用した「mont-bellクロノスキャビン2型」は組み立ても比較的簡単。女性一人でも設置可能。
↓事前に予習した「テントの組み立て方」記事はこちら↓
今回持ってきたキャンプ道具は、説明書を見なくても直感的に組み立てできるものがほとんど。キャンプ道具って本当によく考えられていて、色々集めたくなっちゃいます。
そして、あっという間(でもなかったかな?)に準備完了!
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天気も良くて最高のキャンプ日和
あとはゆったり過ごすだけです・・・
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JETBOILフラッシュを使ってコーヒーを淹れました
大自然の空気、おいしー♪
都心からたった50kmでしたが、こんな素敵な場所でキャンプができました。テント設営の疲れも一気に吹っ飛びました!
![](https://hondago-bikelab-media-prod.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/2022/02/24212009/400Xcamp_%E6%B2%B3%E9%9D%A2%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BCB.jpg)
青空の下、川の流れを眺めながら飲む温かいコーヒーは格別
いきなりのキャンプで宿泊はハードルが高い、と思ったら日帰り(デイキャンプ)でも十分に楽しめます。
その場合はテーブルとチェア+飲食だけでもOK。バイクと一緒にふらっと出かけて、ゆっくりした時間を過ごす。
「ああ、いい一日だったなあ」と感じたら大成功!
仕事や勉強に力を入れすぎていたり、何かモヤモヤしたことがあったり、そんな時は、時の過ぎゆくままに身を任せてみるのが良いかもしれません。
400Xでのキャンプは快適
今回キャンプに連れていってくれた400X。女性でも操作しやすく、オフロード寄りの車格ですが足つき性は良好(シート高800mm)で足場の悪いキャンプ場でも大活躍でした。
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400Xもどこか誇らしげに見えますね
そして、キャンプに慣れてきて、もうちょっと遠くまで行きたいなと思った時、400Xはガソリン満タンでの航続距離も十分。(走り方によって航続距離は増減します。)
400X|メーカー希望小売価格:858,000円(消費税10%込み)
400X製品情報はこちら
また、本格的にロングツーリングを始めるなら、各種アクセサリーパーツで積載容量を大きく増やしたり、走行中をもっと快適にするアイテムも多数販売されています。
それでもハードルが高いと感じたらレンタルという手も
実は、今回のキャンプで使ったキャンプ道具はそのまんまHondaGO BIKE RENTALで借りられちゃいますっ!
初キャンプでいきなりテントや寝袋を揃えることに躊躇するなら、レンタルバイク+レンタルキャンプ道具、で一度楽しんでみては?
![](https://hondago-bikelab-media-prod.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/2022/02/24211955/400Xcamp_%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB%E7%94%A8%E5%93%81%E7%B4%B9%E4%BB%8B.jpg)
Hondaロゴ入りでテンションもアガる
↓キャンプ道具レンタルの詳細はこちらの記事を見てくださいね↓
バイクの楽しみ方はいろいろありますが、キャンプツーリングはまた格別な楽しさがあります。
この記事を読んで少しでも興味を持ってくださったのなら、ぜひ一度チャレンジしてみて欲しいと思います。
バイクキャンプ、楽しいですよ!
【文/井上修示(外部ライター)】
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