問題:突然、新鮮でウマい海鮮を食べたくなった時、あなたならどうしますか?
ワタシだったらバイクで美食の旅へと出掛けます!
というわけで、今回はHonda GOレンタルバイクを使った8時間耐久弾丸ツーリング「原付二種下道オンリー編」をお届けします。
これが実に驚きの展開になりましたので、是非、最後までご覧いただきたく思います。
いや、マジで驚きました・・・
旅の相棒はCT125(レンタル)
今回は人気のCT125・ハンターカブを8時間コースで申し込み。
数年前に栃木までクロスカブ110にて日帰り300kmツーリングを行った際、帰宅直後も翌日も疲れが少なかったことを思い出したため今回もカブ系を選択。
スーパーカブ同様の自動遠心クラッチを搭載したダックス125も迷いましたが、ホイールサイズが大きな方が長距離には向いていると判断。しかも今回のレンタルバイク、スマホホルダー、USB電源、リアボックス、グリップヒーター装備と旅バイクの完成系で貸出されていたのですよ!
控えめに言って最高です。
ツーリングプランは都内から茨城県鹿島の海まで片道120kmほど。海岸近くの激ウマなカツオ料理狙いです。
ほとんど走りっぱなしになるけれど、道中休憩ポイントもチェックしていざ出発。
都内を抜けるまでは渋滞との戦い
都心からのツーリングで一番のネックは渋滞ですが、すり抜け無しで安全に走ります。
渋滞のノロノロはちょっとアレですが、クラッチレバー無しのCT125なら左手の負担も少なく、運転の辛さもほぼ感じませんね〜。
当初の計画では東京湾岸道路(国道357号)を通るルートでしたが、渋滞回避で側道から脇道へと進路変更。
Google先生のナビは時に(いつも?)過酷なクネクネ道や細い住宅街を指示してきますが、不慣れな道ですから走行には万全の注意を払います。
案の定制限速度30kmの狭い道路が多発しますが、もし大型バイクだったら2速〜3速ノロノロ走りでストレスを感じていたかもしれません。ですが今回は原付二種のCT125ですからお散歩気分でゆったり流してもストレスフリー。むしろローカルな風景を楽しむ余裕すらあります。
下道メインのツーリングでは、100km/h巡航能力は必要ありません。法定速度域(60km/h)までを元気に走ることができれば十分です。
90分経過(41km地点)
出発から約90分、距離にして約41km。正直疲れはほとんどありませんが、先は長いため一旦休憩。
ツーリングプラン通り、最初の休憩地点である船橋市の「佐久間アイスクリーム工房」さんにピットインします。
ここは店舗裏にある佐久間牧場の搾りたて牛乳を使ったソフトクリームとジェラートが味わえると評判のお店。
メニューは豊富でどれにするか迷いますが、今回の狙いは千葉ピーナッツジェラート一択!千葉=落花生ですからね。
蕩(とろ)ける舌触りにピーナッツのコクが合わさって(牛だけに)モ〜最高♪新鮮な牛乳を使っているだけあって味わいもミルキーで高レベル・・・これで320円は安い!
ライダーって本当にソフトクリームとか甘いもの好きですよね。それはツーリングで疲れた身体や脳が糖質を欲しているからに他なりません。また、甘いものはリラックス効果も期待できますから、休憩に甘いものは最適なんだと自分に言い聞かせてます。ワタシ、ダイエット中なんですけどね笑。
店舗情報
名称:佐久間アイスクリーム工房
住所:千葉県船橋市三咲町433
営業:月曜定休 平日 11:00〜18:00、土日祝 10:00〜18:00
高速度域での巡航能力に驚く
ここからは目的地の食堂までノンストップを決め込んで気合い入れ直し。ジェラートパワーで活力も満ち満ちてますから、残り80km2時間なんてあっという間でしょう。
船橋を抜けて北千葉道路(国道464号)へ。千葉ニュータウンあたりに差し掛かると最高速度70km/hの標識が!? なんとここは2017年に千葉県初となる法定速度(60km/h)を超える緩和措置が適用されたハイスピードな幹線道路。見通しも良くて路面状況も高速道路レベルのクオリティに仕上がっており、さすが規制緩和OKされただけの設備。
ということで、50km/hで走っていたCT125のスロットルを遠慮なく全開にします。グングン加速してあっという間に70km/hに到達しましたが、何の不安もなく安定した走行を披露。しかも全然無理してる感じはなくて「もっと行けるぜ?」と言わんばかりのパワフルさ!これには正直驚きました。
スーパーカブ系のエンジンは街乗りメインのイメージがあって、最高速度は期待できないだろうと思っていたのですが、CT125のポテンシャルは想像以上でした。一般的な法定速度(60km/h)までだったら250ccクラスにも負けない加速感があり、巡航性能に関してもエンジンはまだ余裕があるように感じます。
出発から3時間経過 遂に霞ヶ浦へ
平日ということもあって利根川の堤防道路は非常にスムース。制限速度上限で走り続けることができたおかげで序盤の渋滞の遅れは取り戻せました。
そして利根川を渡っていよいよ茨城県突入。その後も順調に走行し、出発から約3時間20分ほどで霞ヶ浦までやってきました。
目的地でありえないハプニング発生!?
出発から3時間45分、走行距離122kmを経て遂に到着。
旅の目的地であり、旅をするきっかけになった鹿島市の「魚吉食堂」さんは、地元の方やサーファーさんに愛されている民宿兼食堂で、美味しいカツオが食べられると評判(ネット民ありがとー)♪
魚フライ定食やサバ味噌定食にも十分そそられたのですが、食○ログでここのカツオ刺身定食を一目みたその日から、私はアナタの事を思い続け、夜しか寝られない状態になりました(笑)。
待ってたゼェ!!この瞬間(とき)をよォ!!・・・・ってアレ?
嘘・・・だろ?
ググって調べた時に昼休憩なんて書いてなかったぞ????
定休日だって調べてきたし、昼から夕方まで通しで営業してるって・・・お、お、おぉぉぉ(嗚咽)
とパニクってても仕方ない、出来る男はこんな時こそ最善となる次の一手を探すものなのだ。
などと冷静になれずアワワしていると・・・
どうやら食べ終わったばかりのお客さんの様子。「お昼の営業って何時までですか」と聞いてみると「中に店の人居るから聞いてみたら?」とのお返事。
次来た時に失敗しないよう昼休憩の情報だけでも持ち帰りたい、と思い中に入ってみると・・・
「お一人ですか?大丈夫ですよ、よかったらどうぞ」
「え?? マジ天使・・・デスカ?」
なんと、お店の方のご好意で入ることができました!!感涙
マスターに何度もお礼を言いながら着席。マスターの「何にしましょう?」に被せ気味で「カツオ刺身定食下さい!」とオーダー。
コップの水で喉を潤しながら待つこと数分・・・遂に来ましたこの瞬間。
全国2億4千万人の旅を愛するライダーよ、とくと見るが良いっ。これが「準備中」という絶望の淵からフェニックスの如く復活した我が昼食・・・
その名も「カツオ刺身定食」なるぞ!
いや〜もうマジで宝石のような美しさです。すぐにでも喰らい付きたいのを我慢して、まずは疲れた体に味噌汁を入れてホッと一息。
メインの鰹は噂通り肉厚で大ぶり。醤油は塩味を足す程度の量だけ付けて、薬味の生姜と鰹の旨味だけを味わいます。
ウマーーーーーーーーい!
続いてホカホカの白米を掻っ込んだら口いっぱいに極上の世界が広がり「来てよかった〜」と心の底から思いました。大葉を小さくちぎり、シャキシャキすぎる大根のツマと一緒に食べるとこれまた絶品。
とにかく最高。本当に最高。地球に生まれて良かった〜!
行き倒れのライダーに優しく食事を提供してくださったマスター、本当にありがとうございました!
ちなみに基本は昼休憩なしで営業してますからご安心下さい。(この日はたまたま幼稚園のお迎えに行かなきゃということで一旦休憩だったそうです)
店舗情報
名称:民宿 魚吉食堂
住所:茨城県鹿嶋市荒井324-3
営業:月曜定休 11:00〜20:30ごろまで
復路でGO
目的は十二分に達成できましたから、あとは無事に帰るだけ。せっかくだから魚吉食堂さんのすぐ近くにある「はまなすの精」を見に行きます。
本当に見て写真撮っただけ笑(滞在時間3分)
さてここから帰路120kmの旅が始まります。来た道をそのまま帰るに近かったのですが、混雑を避けるためGoogle先生の指示に従いながら快走。相変わらず利根川の堤防は走りやすくて最高でした。
はまなすの精から60kmちょっと走った帰路のちょうど中間地点で最後の休憩。
帰りの休憩スポットは千葉県のご当地コーヒー店「IDECAFE」をチョイス。
とってもシャレオツな外観に、広い駐車場。バイクで行ってもゆっくりくつろげますが、今回は時間が無いので自家焙煎アイスコーヒーをテイクアウト購入し、帰りのルートをチェックしながら屋外で味わいます。
普段良く飲むファミレスのドリンクバーも美味しいのですが、ここのコーヒーは上質で美味かった!やや苦味が強めでありながら酸味とのバランスが良い。それでいて飲み終わった後、舌に残らずスッキリした感覚。
IDECAFE千葉県内のみ14店舗を展開する鎌ヶ谷生まれのコーヒー店。ちなみにこの千葉ニュータウン店は2023年5月20日にオープンしたばかりでピッカピカでした。
店舗情報
名称:IDECAFE 千葉ニュータウン店
住所:千葉県白井市十余一48-235
営業:6:30~22:00
さて残り60km!カフェインが体に鞭を入れてくれましたから一気にゴールを目指します。
で、ここからゴールまでは特に見せ場なし。だって千葉から都内に向かってひたすら走るだけですから。
夏の8耐ツーリング、無事ゴール
という事で出発から8時間後、無事にレンタルバイクの返却完了!
走行距離249km、旅はピッタリ8時間とギリギリでした(汗)。
序盤の渋滞や道中のトラブル(実は魚吉食堂さんに忘れ物して一旦引き返してました涙)がなかったら、もっと余裕があったと思います。何はともあれ、8時間という限定された旅でしたが、とても実りある楽しいツーリングでした。
今回のツーリング最大のメリットは?
今回の旅で一番驚いたのはツーリング費用。
交通費はレンタルバイク5,000円とガソリン代725円(4.45L)のみ。食事など道中の飲食代含めても8,000円以下と超リーズナブル。
さすがCT125(スーパーカブ系)の高燃費がなせる技だとは思いますが、茨城県鹿島市の海まで往復して交通費が6,000円以下って化け物です。
例えば車で関越道など使った場合、高速代が往復7,160円(ETC割引価格)、ガソリンは20L前後消費するとして約3,300円、合計1万円オーバーです。もちろん往復で8時間も必要ないのでCT125と同列に考えるのはナンセンスですが。さらに電車で行くと往復10,980円、時間は片道4時間弱と鉄道好きじゃなければ修行のような旅になってしまいます。
それに比べて原付二種で行く自由な旅の楽しいこと安いこと♪
しかもCT125のようなクラッチ操作不要、厚みのあるシート、軽くて立ちごけの心配がほとんどないお気楽さを兼ね備えたバイクであれば、疲れもほとんど感じることなく250kmを走破できてしまいます(個人の感想です)。
レンタルバイクで気軽に冒険しよう!
今回は8時間レンタルバイクの新たな楽しみ方を提案する旅でしたが、如何だったでしょうか。
原付二種での旅は高速道路に乗れないという制限があるだけですから、下道ツーリングでは無双ぶりを発揮してくれます。
普段メインバイクが大型の方や、何かの事情でバイクを手放してしまった方などには、今回のようなトータル6,000円弱でツーリングを楽しめる原付二種8時間プランは本当にオススメ!
高速道路を使ってツーリングしたい方は250cc以上を選択しましょう。HondaGOバイクレンタルの250ccクラスは8時間9,500円とリーズナブル。電車や車での移動も良いですが、8時間を有効に活用できるのであれば楽しい冒険をしない手はありませんよ、いや本当に!
ご利用は計画的に
正直言って下道ツーリングをするなら8時間=250kmはかなり限界ギリギリな気がします(原付一種では無理)。
もちろん道路事情や走る人のペースで変わってきますが、ツーリングプランは無理のないようにしっかり計画しましょう。
万が一、返却時間に遅れそうになった場合は無理にスピードを出して帰宅を急ぐのではなく、ショップに遅れる旨連絡して、安全に帰ることを心がけてください。ここ、大事ですからメモ必須です。
さあ、次に耐久ツーリングをするのは、この記事を読んでいるアナタかも知れない!(いやきっとアナタだ)
今回お世話になったバイクショップ
店舗情報
名称:(株)エイシー ホットウイング AC
住所:東京都目黒区目黒本町2-4-3
営業:火曜/祝日定休 平日10:00~19:00 日曜10:00~18:00
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【文:井上シュウジ(外部ライター)】