バイク初心者からベテランまで、幅広い層に大人気なのが「CT125・ハンターカブ」です。
可愛いデザインで高い積載性があり、パワーも十分なので様々な用途に使えるバイクです。
ノンビリと色々な場所を散策しながら走るだけでも楽しいのでツーリングに使う人も多いのですが、小型二輪のため高速道路が使えないため、日程が限られていると長距離ツーリングに出かけるのが難しいです。
これ、小型二輪免許でバイクに乗っている人たちに共通の悩みかもしれません。
ところがレンタルバイクを活用すると、そんな問題が解決してしまうのです。
電車+レンタルバイクという楽しみ方
印田さんと佐々木さんは、学生時代に同じ職場でバイトしていたことから仲良くなりました。
印田さんは卒業後、中型二輪免許を取得してGB350を購入しバイクの楽しさを知ります。
佐々木さんは特にバイクに興味はありませんでしたが、通勤に便利なのではないかと考え、小型二輪免許を取得してPCX125を購入します。
乗ってみたら面白くなって色々な場所に出かけるようになりました。
そんな佐々木さんの様子を知った印田さんは一緒にツーリングに行こうと提案しますが、125ccでは高速道路が使えないこともあり、これまでは遠くに行くことができませんでした。
そこで2人が考えたのは電車を使い、目的地近くでレンタルバイクを借りること。
目的地は関東圏のライダーに人気の霧降高原。
電車とレンタルバイクを組み合わせたら無理なく行くことができます。
出掛けていったのはホンダドリーム宇都宮。
宇都宮駅から店舗までバスで15分。タクシーなら10分で行くことができます。
ちなみに新幹線を使えば上野から宇都宮までわずか42分という近さ。
下道で行くと片道3時間かかるんですけどね。
この店舗は霧降高原から1時間半の距離にあり、しかもレンタルのCT125・ハンターカブが2台ありました。
2人ともCT125・ハンターカブは乗ってみたいバイクでした。
2人で同じバイクに乗ってツーリングしたら写真映えしそうだし、同じペースで無理なく走れるから楽しさも倍増しそうです。
初めてギア付きのバイクに乗る佐々木さんは、スタッフの方からシフト方法について説明を受けました。
丁寧に教えてもらったことで理解できた様子。
手続きが終わったら、いよいよ霧降高原に向けて出発です。
【 ホンダドリーム宇都宮 】
住所:〒321-0923 栃木県宇都宮市下栗町2917−9
電話番号:028-614-3120
営業時間:10:00〜18:00
定休日:水曜日、第2/第3火曜日
Webサイト:ホンダドリーム宇都宮
旅感のあるレストランでランチ
ホンダドリーム宇都宮から大笹牧場までは57.5kmあります。
時間に余裕があったので途中の今市でランチにすることにしました。
実は当初、霧降高原を通過して川治温泉に出るルートを考えていたのですが、ちょうど雨に降られそうだったので予定を変更。
早めのランチにしてから霧降高原に行くことにしたのです。
せっかくのツーリングなので旅感のあるローカルな店で食事をしたいと考え、選んだのはとんかつ・ハンバーグレストランの「やじろべい」。
古くから地元の人達に愛されているお店です。
料理をオーダーしてからスマホのアプリで調べてみると、食事をしている間に雨雲をやり過ごせそうだと分かりました。
印田さんが頼んだのはヒレカツとエビフライのカツ丼。
佐々木さんが頼んだのは欲張りメニューの「大きなハンバーグにカニクリームコロッケのせちゃいました」
いやー、どちらもボリュームたっぷりで大満足。
「美味え!」
「ハンバーグだけでもでかいのにカニクリームコロッケが2個もある!」
なんてワイワイ言いながら食べています。
【 やじろべい 】
住所:〒321-1272 栃木県日光市今市本町7-9
電話番号:0288-21-3848
営業時間:11:30〜14:30 17:00〜20:00
ハンターカブにピッタリのカントリーロード
ランチを取ったら雨雲も消えて快晴。
今市から県道245号線を通って目的地の霧降高原に向かいます。
狭い道ですが、CT125・ハンターカブでノンビリ走るにはピッタリ。
「メッチャ気持ちいいー」
なんて叫びながら走っています。
登り坂になると道幅はさらに狭くなりますが、この雰囲気がまたCT125・ハンターカブで走ると楽しいんです。
雨上がりだったので川のように水が流れていたり、砂利が落ちていたりする場所もありました。
ビックバイクだったら恐る恐る走る感じになっていたかもしれませんが、CT125・ハンターカブだったから不安もなく逆にプチ冒険感を楽しめてしまいました。
面白そうな場所を見つけたらバイクを駐車して散歩してみたりと寄り道しながら進んでいきます。
「下道を長距離走ってくると時間が気になって走りっぱなしになることが多いんですが、今回は時間的にも気持ち的にも余裕があるから寄り道したくなりますね」と印田さんは言います。
霧降高原を満喫
県道245号線の終点は大笹牧場。
このあたりにくると広い牧草地が広がっています。
「空がでけえ!」
「初めて高原来たけど気持ちいいね!」
美しい景色に加え、天気が良くなったこともあって2人のテンションも上がり気味。
大笹牧場からは霧降高原道路に入ります。
牧場の中を通るこの道は、景色が良いのでライダーに人気のルートです。
コーナーリングを楽しむことができるワインディングが続きます。
「霧降高原道路ってコーナーを曲がる前と曲がった後で景色がまったく違うことがあるじゃないですか。だからコーナーを立ち上がると『うわー』って感動の声が出てしまうことがありました。景色は本当に素晴らしいです。楽しい道ですね」と印田さん。
霧降高原道路の景色と走りを満喫した2人が向かったのは大笹牧場。
ここもまたライダーには人気のスポットです。
「メッチャいい場所にありますね。ワインディングを楽しんだ後に休憩するのに最高の場所じゃないですか」
二輪専用駐車場にバイクを停めて売店に向かいます。
ここでのお目当てはソフトクリーム。
牧場の牛乳をたっぷり使ったソフトクリームの美味しさたるや・・・・
一口食べてこんな表情になってしまうほど。
霧降高原とソフトクリームで満足した2人は帰路につきました。
電車+レンタルバイクツーリングは、アリ
電車+CT125・ハンターカブツーリングの感想を2人に聞いてみました。
共通していたのは「電車+レンタルバイクツーリングが想像以上に良かった」ということ。
「目的地につくまで時間がかかってしまうと疲れてしまうじゃないですか。以前日光に行ったときは暑い時期だったから、やっと目的地についたときには軽い熱中症みたいな感じになってしまって楽しむ前に気力を使い果たしてしまったんです(笑)。でも今回のツーリングなら目的地付近からスタートできるので体力も使わないし、美味しいとこだけ濃縮された感じでメチャメチャ楽しかったです」と印田さん。
印田さんはCT125・ハンターカブの楽しさにも驚いたと言います。
「乗る前は可愛いだけで遅いバイクなのかなと思っていたんです。でも乗ってみたら快適だしパワー不足も感じませんでした。最初はクラッチレバーのないことに違和感があったけど慣れてきたらクラッチ操作がなくて楽だし、それでいてバイクを操る楽しさもあるのが良いですね」
佐々木さんは今回初めて体験することばかりで興奮と楽しさが入り混じっている様子。
「初めてのギア付きのバイクだったので不安だったんですけど5分くらい乗った頃には『シフトチェンジって難しくないんだな』って思いました。やっぱり自分でギアチェンジして走るのって楽しいです」
初めてタイトな峠道を走ったときは緊張したと言います。
「道が狭いうえに時々対向車も来るから最初はビクビクしてたんですけど慣れてきたら楽しかったです。PCX125で峠を走ったことはないんですが、ハンターカブだとこういう道は曲がりやすくて走りやすいですね。ハンドルが切れて小回りが効くから狭い道でUターンするときも簡単でした」
CT125・ハンターカブを満喫楽した様子。
霧降高原もかなり楽しかったといいます。
「峠を登っていくと景色や空気が変わっていくのが気持ちよかったです。何度でも来てみたくなる場所ですね」
小型二輪免許しかなかったことから遠出は無理かと諦めていた佐々木さんですが、今回の電車+レンタルバイクにトライしたことでバイクライフが広がりました。
レンタルバイクを活用すれば、日本各地をツーリングできることがわかり、すでに2人で次のプランを検討しているようです。
【文/後藤武(外部ライター)】