2022年1月に新たなアップデートを受けたCBR400Rってどんなバイク?
気になる燃費や足つき性を実際に触れてみての感想をレポートします。 その他にもおすすめポイントや装備など、基本情報を詳しくお届け!
Honda CBR400R(2022)
現行シリーズのCBR400Rの初期型は2013年に登場。2019年のモデルチェンジで現代的に洗練されたスーパースポーツライクなスタイルを手に入れ、2020年夏には『CBR』のロゴデザインがトップエンドのCBR1000RR-Rと同じものに変更され、ホンダの『CBR』ファミリーであることをより強く感じられるようになりました。
また2022年モデルではSHOWA製SFF-BP倒立フロントフォークが採用されたほか、ブレーキシステムにおいてキャリパーのラジアルマウント化やダブルディスク化が図られています。同時にスイングアームの剛性最適化が行われるなど足まわりが大幅に進化しました。
この2022年のモデルチェンジにより、CBR400Rはバイク初心者にも優しい扱いやすさに加えて、さらなるスポーティーさを手に入れています。
フルカウルスポーツのスタイルながら街乗りからツーリング、ワインディングまで、ライダーのスキルを問わず幅広く楽しむことができるマルチタレントな1台となっています。
CB400R|メーカー希望小売価格 841,500円(消費税10%込み)
CBR400Rのライディングポジションや足つき性は?
2019年の変更によりセパレートハンドルの位置がより低く設定されており、その乗車姿勢は2022モデルにも引き継がれています。
前傾姿勢の程度は適度なレベルで、ツーリングでも苦しさを感じることはありません。このライディングポジションには785mm(Honda測定値)という低めのシート高も関係していて、着座位置が一般的なスーパースポーツよりも低いため、相対的に上半身を起こし気味にして乗ることができるようになっています。
そして400ccのボディサイズは250ccクラスよりもひと回り大きく、膝の曲がりも含め、身長176cmの男性ライダーでも窮屈さを感じない乗車姿勢で走ることができます。
スーパースポーツの場合はシート高が高めのバイクが多いのですが、CBR400Rはこのスタイルでありつつ785mmという低めのシート高のため足つき性は良好です。
身長176cmのライダーの場合、両足とも踵までべったりと接地し安心感は抜群。跨ったままのバックも余裕で行えます。
重量も192kgと軽量なので、身長が165cm前後でも特に不安なく扱うことができるでしょう。
CBR400Rの燃費は?
CBR400Rの使用燃料はレギュラーガソリン。燃料タンク容量は17Lの容量となっています。
高速道路7割、一般道3割の割合でトータル434.9kmの距離を走った場合の合計給油量は15.23L。
満タン法で計測した燃費はガソリン1Lあたり28.56kmとなりました。
燃費も良好なうえに航続距離も長く、ツーリング適性も高いバイクです。
CBR400Rの主要装備を解説
CBR400R最大の特徴とも言えるスーパースポーツフェイスはひと目惚れ間違いなし。まさかこのバイクがライダーフレンドリーなキャラクターだとは想像もつきません。
ヘッドライトやウインカーも2019年モデルからLEDへと変更されました。
高速道路でのウインドプロテクション性能は限定的で、ツーリング向きというよりも、スポーツバイクとしての『風よけ』というべき装備です。
2022年モデルで重点的にアップデートが施されたのはフロントの足まわり。ラジアルマウントされたブレーキキャリパーとダブルディスクにより、従来型よりもブレーキのコントロール性は大きく進化しました。この進化により、コーナーの進入でブレーキを使ってフロントに荷重をかけるようなスポーティーな走りも、より楽しめるようになっています。
フロントホイールは軽量化され、バネ下重量の軽減に貢献しています。
シートには張りのあるウレタンが採用されていて、柔らかすぎないので長時間の走行でもお尻が痛くなりにくい印象でした。スポーティーな走りでのダイレクト感とツーリングでの快適さを両立しているシートです。
こういったフルカウルのスポーツバイクとしては、後席もすこし広め。タンデム走行も快適に楽しめるよう配慮されていることが伺えます。
トップブリッジの下にマウントされたセパレートハンドルはかなりスポーティーな印象。ただし前述の通りシート高が低いので、実際に跨ってみると『あれ?そんなにキツくない』と感じられます。
スポーティーな走りの際の扱いやすさ、日常での快適さをうまくバランスさせているハンドルです。
フロントフォークは従来型の正立フォークから、SHOWA製の高性能倒立フォーク「SFF-BP」(セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン)に変更されました。
これによりフロントタイヤの接地感が大幅に高められており、走りに安心感をもたらしています。
総排気量399ccの水冷4ストロークDOHC直列2気筒エンジンを搭載。最高出力46馬力を9,000rpmで発生します。CB400シリーズに比べると抑え目ですが、その分、力強さと扱いやすさの両面で優れた特性となっています。
足まわりの強化に伴い、エンジンの持つポテンシャルを引き出しやすくなった2022年モデルは、これまでのCBR400Rとは違うスポーティーさを感じさせるバイクに進化しました。
2019年モデルよりアシスト&スリッパ―®クラッチ*も採用されています。
*「アシスト&スリッパ―」は株式会社エフ・シー・シーの登録商標です。
2022年モデルの足まわりの強化に伴う走行中の安定感アップにより、エンジンの高回転域を使いやすくなったため、マフラーからのサウンドもこれまで以上に楽しめるようになりました。ゆっくり流して走るときには、優しい低音のサウンドでツーリング中などは心地よく耳に響きます。
メーターはフルデジタル表示で、速度表示を最も見やすい位置に配置。その周囲を時計や燃料計、タコメーターやギアポジション表示など必要な情報で囲むようなレイアウトになっています。
瞬間/平均燃費の表示が可能なほか「燃料消費量表示」がとても便利。どれくらいガソリンを使ったか=どれくらいガソリンが残っているか、の指標としてかなり参考になります。
スイングアームは剛性の最適化が行われ、従来型よりも高い路面追従性を実現。ゆっくり流す時の快適な乗り心地はそのままに、スポーティーな走りの際には明確に後輪の接地感を感じることができるように進化しています。
スポーティーな走りを手に入れた2022年モデルのCBR400Rは、従来のラバーステップから、車体をきっちりとホールドできる金属ステップに変更されています。
CBR400Rの方向性が従来型よりもスポーツ寄りになったことを主張するディテールと言うことができます。
リアサスペンションは分離加圧式のものが採用され、乗り心地の良さとスポーティーさを両立。剛性の見直しが行われたスイングアームによって、このサスペンションが持つ本来の性能を従来型以上に引き出すことに成功しています。
【文/北岡博樹(外部ライター)】
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