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レーシング女子岡崎静夏の『いつもバイクで!』【LEAD125編】ツーリングもタンデムも、買い物も得意な通勤快速

全日本ロードレース選手権J-GP3クラスにフル参戦中で、第3 戦筑波大会レース1で2位を獲得した岡崎静夏が、LEAD125で癒し旅!?

地面を感じる直進安定性で日常の移動を安心快適に

決勝レース1で自己最高となる2位を獲得した第3戦を終え、全日本ロードレース選手権は8月下旬まで約2ヵ月間の夏休み。その間もいろいろと忙しいのですが、やっぱり夏らしいこともしたいぞ……というわけで、今月はLEAD125で海までプチツーリングしてきました。じつは私もLEAD125のオーナーで、日常の足として活用してきたので、ʼ25年1月に一部外観とシート下トランクに変更を受けた最新型は、けっこう気になる存在なんです!

LEAD125は、37Lの大容量を誇り前後に長い、シート下のラゲッジボックスが大きな魅力。最新型はその中間付近に、着脱式のパーテーションボードが追加されています。この装備がとくに効くのは、荷物を入れた状態で走るとき。広大なボックス内を荷物がゴロゴロと移動するのを抑止できるので、スーパーマーケットや直売所などで買い物した後の安心感が、圧倒的に増しています。

もうひとつ、自動点灯&消灯機能付きのLEDトランクライトが追加されている点も見逃せません。トランクの内壁が黒いこともあり、夜間に荷物の出し入れをするときに、従来型だとスマホのライトなどで照らすことも多いのですが、その必要性は大きく減ると思います。

これらは小さな仕様変更ですが、現オーナーのちょっとした不満を解消するアイテム。熟成の域に達しながら、なおも細かい進化を続ける姿勢に好感が持てます。

この広いラゲッジスペースを確保するため、LEAD125は10インチのリヤホイールを採用。さらにフロントも12インチと小径なのですが、それでいて直進安定性に優れています。ふらつきが少なく、地面にしっかり足が着いているような感覚。コンパクトタイプの原付二種スクーターとしてはホイールベースがやや長めに設計されていて、適度な車重があることなどが、この快適な乗り心地を生み出していると思われます。

装備充実、走りもいい、ストレスフリーな相棒

そしてこの安定感は、ブレーキングしやすさにもつながっています。レバーに入力してから、タイヤを介して制動力が地面に伝わるまでのタイムラグが少なく、直結しているような感じ。例えば市街地でクルマや人が急に飛び出してきたとき、慌てずサッと回避できるというのは、日常の足としてフル活用したいこのクラスのスクーターにとっては、とても重要なことのひとつです。

エンジンはクセがなく、一般道の法定最高速度までスッと加速。一方で、極低速域でちょっと前に進みたいようなときにも思ったとおりに反応してくれて、でもパワーがありすぎるわけでもないので、日常使いでストレスを全く感じません。

また、標準装備されているアイドリングストップシステムには、電子制御式ACGスターターが使われており、スロットルを開けてからエンジンが再始動するまでのタイムラグがかなり短め。こちらも、タイムラグによるストレスがありません。

ちなみにLEAD125は、車格こそコンパクトですが、シートが長めでタンデムスペースも広め。前後席の段差は少なく、二人乗りしたときにもムリしている感じがありません。ユーザーによっては、これも大きな魅力のひとつでしょう。

でも私にとっては、やっぱり荷物の積載力こそが最大の魅力。フラットフロアは乗り降りしやすさにもつながりますが、この設計だからこそハンドル下部の大型フックに買い物袋などを掛けられます。ワンタッチ開閉式リッドを備えたフロントインナーボックスには、500mlのペットボトルも入ります。そして極めつけはシート下のラゲッジボックス。大量の洋服を衝動買いしても、直売所で野菜を仕入れのように買っても、LEAD125なら大丈夫かも!?

 

LEAD125:SHIZUKAの評価

1)スタイリング:王道のスクータースタイルを踏襲しつつ、落ち着きのある洗練された雰囲気にまとめられているのが好印象。イマドキらしさが感じられます。

2)スポーツ性:そもそもスポーツしようと考えるような車種ではないのですが、地面が近くて安心感があり、意外とスポーツできる走行性能を秘めています。

3)ツーリング:原付二種なので一般道オンリーにはなりますが、シートの座面が広くて長距離でも疲れにくく、荷物積載性にも優れるので、けっこうアリ!

4)街乗り:まさにこのためにあるスクーター。小回りも効くし、荷物はたっぷり積めるし、危険回避の際にもサッと動けるから、便利かつ安全に使えます。

5)コストパフォーマンス:スマートキーやアイドリングストップ機構、充電ソケットをはじめ、装備が充実していることを考えたら、納得プライスだと思います。

SHIZUKAのお気に入りポイント

【ラゲッジボックスがより便利に】
ʼ25年1月に、シート下トランクのLED内部照明とパーテーションボードを新採用。夜間も使いやすく、荷物が暴れなくなりました。

●まとめ:田宮 徹 ●写真:楠堂亜希
※当記事は(株)内外出版社ヤングマシン電子版掲載記事(2025年9月号)の内容を編集・再構成したものです。

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