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DCT仕様のRebel 1100 T(レブル1100T)ってどんなバイク? 燃費や足つき性、おすすめポイントや装備を解説します!【ホンダバイク資料室 /Honda Rebel 1100 T Dual Clutch Transmission(2023)】

レブル1100(Rebel 1100)をベースに大型フロントカウルやサドルバッグを追加したロングツーリングモデルRebel 1100 T(レブル1100T)の装備解説に加えて、実際に走ってみての燃費や跨ってみての感想など基本情報をお伝えします!

Rebel 1100 T Dual Clutch Transmission

Rebel 1100シリーズに新たに追加されたRebel 1100 T(レブル1100 T)はRebel 1100をベースとして大型フロントカウルやサドルバッグを標準装備した、バガースタイルのクルーザーモデルです。ここでご紹介するのはオートマチック機構DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)仕様となります。

パワーユニットは、アフリカツイン譲りの1,082ccの直列2気筒エンジンをクルーザー向けに低~中速域を重視した特性にアレンジして搭載されており、クルーザーとは思えない迫力の走りがRebel 1100の個性ですが、Rebel 1100 Tではやや穏やかなハンドリングになっており、乗り心地も向上しているため快適にツーリングを楽しむことができます。

一般的なバガースタイルのクルーザーとして考えると非常にコンパクトで扱いやすいのが特徴。DCTの採用により、その走りを誰もがイージーに楽しめるように仕上げられています。

電子制御もシチュエーションに合わせて走行フィーリングを選択できるライディングモードの他、トラクションコントロール(Honda セレクタブル トルク コントロール)やエンジンブレーキコントロール、ABS、クルーズコントロールなど充実しています。

Rebel 1100のスポーティ―さを失わないままに快適さを追加した、これまでにはないスポーツツーリングクルーザーとしての完成度を誇ります。

Rebel 1100 T Dual Clutch Transmission
メーカー希望小売価格 1,424,500円(消費税10%込み)
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Rebel 1100 T<DCT>のライディングポジションや足つき性は?

ライダー身長176cm

基本的な乗車姿勢はベースモデルとなるRebel 1100と同様で身長176cmのライダーでもわずかに前傾するようなスポーティなライディングポジションです。クルーザーとしてはアグレッシブな乗車姿勢となります。

ステップはクルーザーで一般的にミッドコントロールと呼ばれる位置となっており、操作に不都合や違和感はありません。跨っている姿が『カッコよく見える』ことにも配慮されたライディングポジションです。

ライダー身長176cm

大排気量クルーザーとしては非常に足つき性が良いのも大きな特徴です。

シート高が700mmとかなり低いため、小柄な女性でも足つき性に不安を感じることは無い貴重な大型バイクと言うことができます。

車両重量はRebel 1100 T<DCT>の場合 248kgとなりますが、この足つき性による安心感があるため、サイドスタンドからの引き起こしや取り回しなどにも特に不安は感じませんでした。跨ったまま余裕でバックできるのも嬉しいポイントです。

Rebel 1100 T<DCT>の燃費は?

Rebel 1100 Tの使用燃料はレギュラーガソリン。燃料タンク容量は13Lとなっています。

高速道路7割、一般道3割の割合でトータル557.4km走行した場合の合計給油量は28.26Lでした。

満タン法で計測した燃費はガソリン1Lあたり19.7kmという結果となりました

Rebel 1100 T<DCT>の主要装備を解説

新装備となる大型のフロントカウルは車体サイズに合わせたサイズ感に調整されてます。ロー&ロングのスタイルを生み出すためウインドスクリーンはショートタイプですが、ライダーの胴体および手に当たる走行風を軽減してくれるため、高速道路のクルージングはかなり快適でした。

灯火類はヘッドライト、ウインカーともにLEDを採用。ヘッドライト本体は丸目1灯ヘッドライトのような趣を残しながらインナーレンズ直射式LEDを4連で搭載。その両側には被視認性を高める半円状の導光部も配置されています。

エンジン仕様はベースモデルと基本的には同じで、排気量1,082ccの水冷4ストローク直列2気筒エンジンは最高出力87馬力を7,000回転で発生。および最大トルク10.0kgf・mを4,750回転で発生します。

特に最大トルクの発生回転数がベースとなるアフリカツインに比べ1,500回転も下げられ、大胆に低~中速域の増強が図られていることが特長です。オートマチック機構DCTによりクラッチ操作は不要ですが、6速ギアを備えておりスポーティな走りの楽しさはMTに勝るとも劣りません。

サウンドにも強くこだわったマフラーですが、Rebel 1100 Tでは右側サドルバッグの下側にマフラーエンドが位置するため、スタンダードモデルよりもライダーの耳に届くサウンドやすこしジェントルに感じます。

ゆったりと流している時には心地よく重低音に浸りつつも、音に疲れることなく旅を楽しむことができるサウンドが心地よいと感じました。

ラジアルマウントされたモノブロックのキャリパーと大径Φ330mmのディスクローターによるブレーキシステムはRebel 1100 T<DCT>の248kgという車両重量を自在にコントロールできる扱いやすさを備えています。

インナーチューブにダークネイビーの酸化チタンコーティングが施されているこだわりのフロントフォークにはオリジナリティを感じます。ストローク感のあるサスペンションでフロントタイヤの接地感やバンク中の安定感は、もはやクルーザーとは思えないレベルにあります。

スタンダードのRebel 1100よりも乗り心地が良く感じられるRebel 1100 Tのシートは、シンプルなサドルタイプのスタイルからは想像もつかないほどライダーのホールド性が高く、強烈な加速の中でもライダーをきちんと受け止めてくれます。

十分なクッション厚があるのでロングツーリングも快適に楽しめます。

ツーリングモデルのクルーザーでは快適さを重視し、フットボードなどが採用されるケースが多いのですが、Rebel 1100 Tはスポーティーさを重要視した金属製で滑りにくいステップを採用しています。クルーザーにも関わらず、ステップワークでバイクをコントロールするような『操る楽しみ』を味わうことができます。

反転液晶で視認性が高められているメーターは情報の表示レイアウトにも配慮。クロノグラフの時計のようなメカニカルさを感じさせてくれます。

スピードメーター、タコメーター、ギアポジション表示のほか、燃料計やライディングモードなど必要な情報を瞬時に把握できる見やすさとデザイン性を両立しています。

サドルバッグの容量は右側16L、左側19Lで合計35L。こういったサドルバッグとしてはコンパクトな部類に入りますが、ケースや荷物で車体後方の重量が増せば、そのぶん運動性能に影響を及ぼすため、必要最低限にまとめられている印象です。とはいえソロツーリングであれば十分。イグニッションキーでロックもできるため、セキュリティ面も安心です。

テールランプやウインカーなどの灯火類はすべてLEDを採用。マットブラック&ブレットタイプのウインカー形状には、カスタムパーツのような趣を感じることができます。

サドルバッグのリッドは後方から開けるタイプ。万が一『うっかりロックし忘れ』をしてしまった場合にも、走行風でリッドが開いてしまうリスクが低い設計になっています。

ケース左側の容量に対して右側の容量が少ないのはマフラーを避けていることが理由となります。

気になる車体の幅もハンドル幅よりわずかにバッグの幅が広い程度。もともとの車体がコンパクトなため、狭いところ走るようなシチュエーションでも、ほとんどケースの存在を気にすることがなかったのは驚きでした。

Rebel 1100 Tはグリップヒーターの他、ETC2.0車載器、クルーズコントロールなどロングツーリングを快適にする装備が充実。ストレスの無いツーリングを楽しむために必要なものはひと通り装備されていると考えて問題ありません。

【文/北岡博樹(外部ライター)】

Rebel 1100 T<DCT>に乗ってみた感想は?

 

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