ナメたらやられる!? 峠の『X-ADV』がめっぽう速い!【ホンダの道は一日にして成らず 第5回/Honda X-ADV 中編】

バイクなのか?スクーターなのか? そんなモヤモヤはX-ADVでワインディングを走れば1秒で吹き飛びます。オートマチックでこんなに速いって、アリなの!?

峠で驚く『X-ADV』のコーナリング

ベースになるのはNC750Xのエンジンとフレーム。だけど、X-ADVはそれ以外の装備がほぼ専用設計状態の豪華バイクであることは【前編】でお伝えしたとおり……

なのですが、実際にワインディングを走ってみての感想は『豪華仕様どころじゃねぇ……』というものです。

いや本当に。

めっちゃくちゃ、速い!

なんかもう笑っちゃうレベルです。

これ、スクーターみたいな格好のバイクだよな? ってヘルメットの中でひとり苦笑い。

どこからお話しましょうか……ネタがありすぎで困るレベルです。

 

じゃあ、まずコーナーの進入から。

アフリカツイン譲りのブレーキキャリパーを2基掛けしたダブルディスク仕様のブレーキと専用設計の倒立フォークは、かなりイイ仕事をします。

純粋なロードスポーツ顔負けのレベルでフロント側に荷重を掛けて、コーナーの奥まで飛び込んでいける。

さすがアフリカツイン譲りのキャリパーというか、倒立フォークの剛性感というか……きちんとフロントタイヤの存在を感じながらグイグイ奥まで押し込んでいけるですよ。

ぶっちゃけまして、コーナーの進入では、このバイクがオートマチックだなんて完全に忘れます。

タイヤそのもののキャラクターは優しめなので、ブレーキリリースでカクッと曲げるような走り方はできませんが、けっこう進入で無理が効くので気になりません。

必要だったら左手のリアブレーキを使って、すこし強めに曲げてやるのもアリ。

それができるのは抜群にタイヤの接地感があるからです。

軽く強い、専用設計のアルミスイングアームの完成度が高い。

がっしりした剛性感と共に、リアタイヤが路面へ追従していることが手に取るようにわかる。

土台となるのはNC750Xのフレームですが『NCのフレームってこんなに剛性あったのか……』と逆に感心するほどでした。

X-ADVのDCTは峠で強い!

そして、その接地感はハッキリとした安定感としてライダーに自信を与えてくれます。

トラクションコントロールが標準装備されていることも安心感。

だから、難しいことは考えずに立ち上がりに向けてスロットルオープンです。

ライディングモードをスポーティな『S3』にしておくと、そこから低速~中速重視でセッティングされた750ccエンジンが一気に加速!

もしX-ADVが通常のマニュアルトランスミッション車だったら、低~中速重視のエンジン特性によって、場合によっては回転が頭打ちしてしまうようなシーンがあるかもしれません。

だけどX-ADVはDCT。

回転が頭打ちする前に、最も美味しいところで自動シフトアップ! 加速が、まったく途切れません……

そして、その勢いのまま次のコーナーへ。

今度は自動で素早いシフトダウン。スポーティに走っている時は変速ショックなんてほとんど気になりません。

理想的なエンジンブレーキの効き具合と、最初に言った『奥まで押し込めるブレーキ』を駆使して飛び込んでいく。

さっきも言いましたけど、ホントにちょっと……笑っちゃうくらい速い。

こんなにカンタンに速く走れちゃっていいの? って思います。

X-ADVがオートマチックだということは些細な問題。

もはや最高にエキサイティングなバイク、としか考えられません。

いやいやいや……これはヤバい(笑)

わたし(北岡)は今後、峠でX-ADVを見かけたら、最大級の警戒モードを発動することにします。

オートマでしょ? なんて少しでもナメた気持ちがあったら、次の瞬間に置いて行かれる想像しかできません。

【前編】でホンダのバイクラインアップ中、X-ADVは最も『キャラが濃いめ』だと書きましたけどね……

走りは、それ以上。

完全に予想を超えてくる。

X-ADVって『今までに感じたことない』走りかたをするんですよ!?

【文/北岡博樹(外部ライター)】

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