X-ADVってどんなバイク? 燃費や足つき性、装備などを解説!【ホンダバイク資料室/Honda X-ADV(2019)】

オートマチック機構DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)のみの設定となる異色のアドベンチャー系バイク。専用設計のパーツが多く、スクーターとは一線を画す走りを楽しむことができるX-ADVを解説します!

Honda X-ADV/エックス エーディーブイ(2019)

2017年4月に新発売となった新機軸のアドベンチャーバイクがX-ADV

トランスミッションはオートマチックのDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)のみの設定で、シティコミューターとしての快適性・利便性を備えながら、アドベンチャーバイクとしての自由度も持ち合わせるというホンダのバイクラインアップの中でもかなり強い個性を持つモデルです。

他に似たものがない先進的なコンセプトにも関わらず、エキサイティングな走りを楽しめることで高い評価を受け、日本国内だけでなく、欧州でも人気モデルとなっています。

また、発売から1年後の2018年にはトラクションコントロール(Honda セレクタブル トルク コントロール)と、駆動力をダイレクトにリアタイヤへ伝達するクラッチ制御に変更できる『Gスイッチ』を追加。2019年2月には標準装備のETCがETC2.0へと変更されています。

純粋なロードスポーツバイクに勝るとも劣らない完成度を誇るため、乗ってみると『オートマチックのバイク』に対する考え方が大きく変わる1台です。

■車両価格(10%税込) 1,263,900円/マットビュレットシルバー 1,296,900円/グランプリレッド マットアーマードグリーンメタリック

X-ADVのライディングポジションや足つき性は?

ライダー身長/176cm

X-ADVのライディングポジションはかなりスクーターに近い姿勢となります。

椅子に座るようなイメージで前方に足を置き、上半身は直立。スクーターに比べるとフットスペースの位置が高めに感じますが、身長176cmのライダーでも窮屈に感じることはありません。

ハンドル位置はライダーに近く、肘にも余裕あり。

跨った時の印象は『ほとんどスクーター』ですが、走らせてみると印象が一変するのがX-ADVというバイクです。

ライダー身長/176cm

ただし足つき性は要確認。

シート高は790mmなのですが、シート下ラゲッジスペースの容量確保や幅広の座面により、スペック上の数値よりも若干、腰高に感じます。

身長176cmのライダーの場合、両足のカカトがわずかに浮きました。

設計上、バイクそのものがかなり低重心なので不安感はありませんが、跨った状態で、ある程度の安心感を感じるには一定の体格が要求されるかもしれません。

バックなどエンジン停止時の取り回しは、跨ったままよりも、車両を降りてから取りまわすほうが動かしやすい印象でした。

X-ADVの燃費は?

X-ADVの給油口はシート前方部分に配置されています。

使用燃料はレギュラーガソリン。燃料タンクはやや少なめの印象の13Lとなっています。

しかしながらエンジンは燃費が良いことで知られるNC750Xと同系なので、航続距離に不安はありません。

実際のところ高速道路7割、一般道3割くらいのイメージで711.4kmの距離を走った時の総給油量は21.68L。

満タン法で計測した燃費はガソリン1リッターあたり32.81キロとかなり良好な数字となっています。

X-ADVに乗ってみた感想は?

X-ADVの主要装備解説

フトントホイールは17インチのワイヤスポークホイール(チューブレス仕様)とブリヂストンのトレイルウイングで軽いオフロード走行にも対応。

NISSIN製対向4ポットキャリパーはアドベンチャーバイクのアフリカツインに採用されているものと同タイプをダブルで装着し、制動力とコントロール性を高い次元で両立させています。

剛性感の高い倒立フロントフォークは専用設計。ストロークが長めで悪路の走行も想定されていますが、同時にオンロードでの快適な乗り心地にも貢献しています。

軽量で剛性感の高いアルミスイングアームを採用。長めのスイングアームでホイールベースを拡大し、リアタイヤの路面への追従性をアップさせています。

リアタイヤは15インチで、こちらもフロントと同じくチューブレス仕様のワイヤースポークホイール。停車時のパーキングブレーキも装備しています。

エンジンはNC750Xに搭載されている水冷直列2気筒エンジンを搭載。

最高出力は54馬力ですが、総排気量745ccのエンジンによるトルクと、低~中速域を重視したギアレシオの採用によって加速力は十分以上。

想像以上にエキサイティングな走りを楽しむことができます。

マフラーからのサウンドも注目したいポイントです。

アイドリングやゆったりとしたクルージングでは、2気筒エンジンらしい低音を響かせますが、高回転域でのサウンドは迫力抜群。跳ね上げられたサイレンサーからのサウンドはライダーの耳に届きやすく、X-ADVの走りの昂揚感にひと役買っていることは間違いありません。

オートマチック+アドベンチャーという先進のコンセプトを象徴するように、灯火類はすべてLEDとなっています。

細部まで隙なくゴージャスに整えられているのもX-ADVの特徴のひとつ。

ウインドスクリーンは工具を使わずに5段階に角度・高さの調整ができます。

写真は最も低い位置ですが、これをいちばん起こすと……

ご覧の通り、かなりの高さと角度になり、高速道路などでの強い走行風も頼もしくカットしてくれます。

ロングツーリングをしたくなるほどの快適さまで備える万能さには驚かされるばかりです。

フルデジタルメーターはラリーレーサーをイメージさせる武骨さが特徴的。スピードメーターとタコメーターを中心に、必要な情報が周囲を取り巻く斬新なレイアウトで、ライダーを目でも楽しませてくれます。

メーター本体は高めの位置に配置され、走行中の視線移動を最小限に抑えるように配慮。インジケーターは別体という極めて凝った造形になっています。

Honda スマートキーシステムを採用。キーレスの快適さは一度体験してしまうと癖になります。

冬用の厚手のグローブをしたままでも操作がしやすい他、ハンドルロックもイージー。世界のすべてのバイクに採用してほしいと思うほどの快適さです。

すべてにおいて隙のないパッケージのX-ADVは、当然のようにグリップヒーターも標準装備。ナックルガードも装備されているので、冬のライディングで手が冷えて苦しむことは、X-ADVに乗っている限りありえません。

シート下は容量21Lのラゲッジスペースで、ETC2.0車載器もこの中に配置されています。

その他、ラゲッジスペース内には電源ソケットも。移動中にガジェット類の充電も可能となっています。

【文/北岡博樹(外部ライター)】

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