HondaGO BIKE LAB

HAWK 11の実車インプレ!ツーリングライダー女性目線の素直な印象

HAWK 11に鈴鹿8耐バイク試乗会で初めて試乗し、ロケットカウルのかっこよさや乗りやすさに魅了されました。HAWK 11のコンセプトやターゲット層を考えると、私が実際にHAWK 11でツーリングしたらどう感じるのだろうと想像を掻き立てられました。これはX-ADVと出逢った時の感覚によく似ていてわくわくします。
今回、HAWK 11を24時間レンタルしてツーリングへ行ってきました。ツーリングをメインにバイクライフを楽しんでいる私目線で、HAWK 11に乗った素直な感想をお届けします。HAWK 11のツーリング性能に迫ってみますよ。

HAWK 11を24時間バイクレンタル

HondaGO BIKE RENTALを利用してHAWK 11をレンタル。今回もHonda Dream 名古屋守山店さんにお世話になりました。HondaGO BIKE RENTALのプランは2時間までレンタルできるSHORTプランから、55時間までレンタルできるLONG GOGOプランなど、ツーリングに目的によって細かくレンタルの時間を選ぶ事が出来ます。私はHAWK 11でいろんなシーンや時間帯を走ってみたくて24時間プランを選びました。24時間レンタルなら、レンタル1日目は帰り時間を気にせずツーリングへ行けるので嬉しい。翌日も朝から走りに行けますね。慣れないバイクでツーリングするので、「車両保険」と「安心補償GO」に加入しました。特に「安心補償GO」に加入しておくと、万が一立ちゴケしても手厚い補償が受けられます。何かあった時の備えがあると安心してツーリングに出発できますね。Honda Dream 名古屋守山店さんではHAWK 11のレンタルの予約や注文が多く入っているそう。名古屋市内でHAWK 11を見かける日も遠くなさそうですね。HAWK 11にシートバックを装着したらいつもの私のツーリングスタイルです。それでは出発します。

HAWK 11で高速道路を走行

Honda Dream名古屋守山店から奥三河へは新東名高速道路を走ることにします。HAWK 11で高速道路を走ってアクセルを開けた時の感覚を体感したかったのです。
排気量1082ccのエンジンでアクセルを開けた時に思ったように加速するのは想像通り。開けた瞬間に直感的に加速すると言うより、無理なく周りの車の流れに合わせてスピードを調整してくれているようでした。アクセルを握っているのは自分なのにバイクに速度調整を任せているような不思議な安心感があります。
エンジン音も高速走行時ずっと聴いていても全く負担がありません。むしろ少しアクセルを緩めた時のエンジン音から、アクセルを開けた時のエンジン音のメリハリが楽しい。わざとどんなエンジン音かなと、走りで試して聴いてみたり。
高速道路走行時のバイクの振動も身体に負担に感じることはありません。いくらでも乗っていられます。これなら長距離ツーリングも走って行けるなと、HAWK 11で新東名を走りながら考えていました。


HAWK 11のスクリーンはどうでしょうか。普段はX-ADVの大きなスクリーンに防風対策があるので高速道路移動時、身体に負担を感じることは少ないです。HAWK 11はそれに比べると低めのスクリーン。ですが、スクリーンの形状のせいなのか、カウルがあるからなのか、風の影響が想像より遥かに少なく感じます。少し意識して前傾姿勢にすると一気に風の抵抗が減り、それが顕著にわかります。
HAWK 11は長距離ツーリングマシンというより、大人のライダーが空き時間に気軽に乗って楽しむバイクのイメージが強いですが、「もしHAWK 11が自分の愛車になったら?」を考えると、長距離ツーリングで高速道路を走るだろうし、移動も多い。その時に身体に負担なく走れるかがとても重要。スクリーンやカウルの走行時の風の防風性能は確認せずにはいられませんでした。意識して頭を上げれば風は当たりますが、少し前傾姿勢になると突然防風性能を実感するのでカウルやスクリーンの効果がわかりやすいですね。

HAWK 11でワインディングロードを楽しむ

私の定番のツーリングコース奥三河をHAWK 11で走ってみます。慣れないバイクではいつもの慣れた道を走ることでツーリング性能が確認できると思い走る場所を決めました。高速道路を利用して、ワインディングの気持ちがいい道を走りに行く定番のツーリングをHAWK 11で試してみます。


セパハンのバイクだとつい慣れない乗車スタイルを想像してしまいますが、HAWK 11は跨るとわかる!ちょうどいい感じの前傾姿勢です。乗車スタイルが自分の体型に合っていていい!
カウル付きでこの位置にミラーがあるのも初めてです。目一杯ハンドルを切ると、カウルにハンドルが当たるか当たらないかのぎりぎりの位置。でも、走行中にハンドルをフルに切っても十分操作に余裕が持てます。ミラーがハンドルの下あたりにあるので、視認性はどうかと思っていましたが、どれだけハンドルを切った姿勢でもしっかり後ろを視認出来ました。ハンドル下のミラーを見ることに意識を向けることもなくて、ごく自然に走っている最中、視線がミラーへ行くのです。この乗車スタイルだと自然とハンドル下のミラーに視線が行くようになっているのですね。

ワインディングの気持ちがいい道を走ります。
不思議なことに初めて公道を走るバイクなのに、山道を初めて走った印象が「楽しい!」でした。今まで私は、自分の愛車とは違う乗車スタイルのバイクに乗る時、楽しいと感じるのに少し時間をかけていました。楽しさよりもまずバイクに慣れなければと意識していました。ですがHAWK 11は、すぐに、いつものワインディングロードをいつもと同じように楽しむことができたのです。思わずアクセルを開ける瞬間や、ゆっくり走って景色を楽しむ余裕さえありました。加速して風を感じたいと言うより、バイクとの一体感をずっと感じていたいな、なんて思うのです。だから、前に車がいようが、道が混んでいようが焦ることはなく、どのタイミングも、こんなシーンならどんなふうに走るのかなと、考えるのが楽しくてたまらなくなっていました。
バイクツーリングが好きだからこそ、いろんなシーンでの走行を確認したかったのです。いくらいろんな情報を見たとしても、自分の体型や好みは乗ってみたいと分からない。半日が過ぎるとすっかりHAWK 11でのツーリングを楽しんでいました。難しいこと抜きに、HAWK 11は乗りやすいバイクです。

シーンで走行モードを選択

シーンによって走行モードを選択して走りを楽しんでみましょう。HAWK 11も「SPORT」「STANDARD」「RAIN」「USER」と走行モードの選択が可能です。バイクの走行モードを変えるだけで同じ道を違った感覚で楽しむ事ができる。その日の気持ちの余裕や体調で走行モードを変えることも女性としてはアリなのです。
スポーツモードにしてみると、瞬間にアクセルを開けた時のレスポンスが変わったなと実感できます。ただ、今まで私が乗った事のあるバイクのスポーツモードとは違い、今まで通りのハンドリングでスポーツモードを体感できると言う感覚でした。スポーツのワードで想像する走りをそこまでスピードを上げなくても体感できるので、山道走行で焦りや不安を感じずに済みます。慣れた道だから余計に走行を楽しめました。

ツーリング先の未舗装の道、砂利の駐車場

たまにありますよね。ツーリング先で立ち寄ったお店の駐車場が砂利だったこと。実際にHAWK 11で砂利の道を進んでみましたよ。


ツーリングなら思いがけないシーンも多く遭遇します。その時に慌てず私が自分一人で対応できるのかはとても重要です。
結論から言うと全く問題ありませんでした。HAWK 11のシート高は820mmと決して低くは無いのですが、またがってみると足が下に降ろしやすくしっかり両足が地面につきます。車両重量も普段乗っているバイクより軽いので取り回しにも不安が少なかったのです。ツーリング先の不意にある未舗装の道を諦めることなく進んでいけると分かり、HAWK 11が一層好きになりました。

高速道路、山道、街中、未舗装の道と走ってみて、ツーリングで楽しめる要素がHAWK 11には詰まっていました。特に、街中を走っても楽しいのはHAWK 11の絶大な存在感のおかげで、この所有感は他のバイクではなかなか味わえないのでは。
大人のライダーに向けて生まれたHAWK 11ですが、私のように、これからツーリングをもっと楽しんでいきたいライダーにこそ乗ってほしい!そう思わせてくれる、大人のバイクでした。このバイクに相応しいライダーになりたいな、なんて思わせてくれるHAWK 11。いいです。大好きになりました。バイクで旅したい、長距離ツーリングに挑戦したいライダーさんにも是非乗ってもらいたい一台です。

【文:かなえ(外部ライター)】

関連記事

最近チェックした記事