カブシリーズは日本国内だけでなく、海外でも古くから現代まで愛され続けているバイクです。
今回はそんなカブシリーズのレジャーモデル、クロスカブ110をご紹介します!
カブはライダーを選ばず、誰が乗っても同じ楽しみを感じて乗れるバイクなんですよ。
レジャーを得意とするクロスカブ
カブという名前だけ聞くと郵便局など働くバイクを連想する方もいると思いますが、クロスカブ110はデイリーユーズだけでなくレジャーも楽しめるように設計されている“遊べるカブ”です。
キャンプや釣りなど荷物を積載してアウトドアレジャーに行ったり、下道ツーリングなどを楽しめる一面を持ちながら、同時に通勤通学などデイリーユーズとしても使えるという、1台で色んな使い方、遊び方ができます。
遊び心をくすぐるスタイリングも魅力の一つで、22年モデルでは新カラーとなる「マットアーマードグリーンメタリック」「パールディープマッドグレー」が追加されました。より洗練された仕上がりとなっています。
エンジン
フロントキャストホイール・ABS
「マットアーマードグリーンメタリック」
LEDヘッドライト・フロントキャリア
標準装備のリアキャリア
シフトインジゲーター付きメーター
エンジンは排ガス規制に対応した新エンジンに変更され、トルクと燃費がUP!
またホイールはキャストホイールとなり、前輪ディスクブレーキを装備し、フロントのみ作動するABSを採用。
質感の向上と同時に運動性能も高くなりました。
ヘッドライトはLEDが採用され、夜間でもかなり明るく照らしてくれるので安心です。
ヘッドライトを囲うようにフロントキャリアが装着されていて、スタイリング的にも積載的にもレジャー感を高めているポイント。
またリアは大型キャリアが標準装備となっており、荷物を積載してキャンプツーリングに出かける時などかなり便利に使うことができます。
スピードメーターにはシフトの位置がわかるインジゲーターと時計など、スピードや距離以外の便利機能が盛り込まれました。
誰でもできるカブのシフト操作
シフトアップ
シフトダウン
バイクに慣れていないと最初にぶつかりがちなのがシフト操作の壁。
ですが手動クラッチのないカブはスロットルのオン・オフと、シフトアップ・ダウンのみで操作することができます。
前にも後ろにもペダルが付いたシーソーペダルとなっているため、シフトアップ時はスロットルをオフにして前にペダルを踏むとシフトアップ、シフトダウンするときは後ろ側のペダルを踏むと下がります。
カブはリターンミッションと言って、1〜4速までシフトアップし、そのまま停車してシフトアップの動作をすると4速から1速に戻すことができます。
なので走行中にシフトダウンすることは極力少なく、4速まで使って停まった際にそのまま1速に戻す、という走り方をすると余計なシフト操作をせずに走ることができます。
抜群の軽快感
クロスカブで街中を走ると、今まで通ったことがある道でもこれまで気づかなかった部分に気づける余裕があるため、新鮮な気持ちで楽しむことができます。
250ccや400cc以上のバイクにもまた違った良さがありますが、クロスカブで感じれる余裕は大きな排気量車にはありません。
クロスカブもエンジンを回せば速いですが、そもそも「スピード出すより景色楽しもうよ〜」とバイクが語りかけてくるようなフィーリングなので、スピードを出さずとも、カブにゆっくりトコトコ揺られながら街の景色を楽しむ、なんて乗り方ができるんです。
車体も軽く、低重心なので、乗っていて重いと感じることもなく、エンジンは走り出しからパワフルに吹け上がってくれるので、バイクとしての操る楽しみを感じながら走ることができます。
小さな排気量ですが、「これがあればどこへだって行ける」と思わせてくれる感覚は唯一無二。
これはバイクに慣れていない初心者が乗っても、数々のバイクに乗ってきて普段は大型バイクに乗っているライダーが乗っても、同じ気持ちで楽しむことができるんです。
どこを走っていても馴染むスタイリングなので街中でも悪目立ちもせず、おしゃれに馴染んでくれます。
信号待ちや路肩に停まったときには昔のカブを知っている方から「今のカブってこんなかっこよくなってるんだ〜」と話しかけられることもしばしば。
自分にも、周りにもフレンドリーなバイクです。
意外にも俊敏なハンドリング
決してコーナーを攻めるようなバイクではありませんが、軽快なハンドリングは街中を走っているときにも光ります。
特に入り組んだ細道の十字路を曲がる際などは自然とクイックに曲がれるので、意識せずとも曲がりたい方向へバイクが連れて行ってくれる感覚がありました。
クロスカブはカブシリーズの中でもハンドル幅が広い方なので、コントロールしやすく、大きなバイクとあまり変わらない感覚で操作することができます。
オフ走行も可能
クロスカブはブロックパターンのタイヤを標準装着しているため、そのままでも多少のオフロードを走ることができます。
レンタルバイクの場合、過度なオフロード走行は禁止されていますがキャンプ場までの道のりや受付からサイトまでの移動など、砂利、土、砂どこでも走ることができるのでいざという時も安心。
オフロードでもコントロールしやすいハンドリングは変わらないので、普段は移動メインだけど今後オフも走ってみたい!という方にもおすすめです。
まず乗ってみるならクロスカブ!
バイクマニアは最後一周回ってカブに戻ってくる、なんてよく言いますがまさにその通りで、バイクとして走って楽しい唯一無二の感覚を感じやすいのはやっぱりカブ。
その中でもクロスカブは性能もスタイリングも一番レジャーに振っていて、いろんな使い方、走り方で遊べるカブです。
クロスカブの軽快感はカブ110やCT125・ハンターカブとも違ってクロスカブにしかないので、そういった意味でもクロスカブからのスタートは一番とっつきやすいかもしれません。
カブデビューしたいと思っている方はもちろん、免許取り立てで自信のない方もクロスカブなら楽しんで乗れるマシンだと思うので、気になった方は是非一度乗ってみてください!
【文/佐藤 快(外部ライター)】